〜ライブレポート〜
<Gos Mobile's 3rd Anniversary Live 第2部> 2006年08月08日 SHIBUYA AX
会場であるSHIBUYA AXの前ではスタッフの方がチラシを配っています。
何だろうかと見てみると「ゴスペラーズに歌ってほしい曲をリクエストしてください」。
さすがはゴス“モバイル”、携帯での投票システムです。
候補として挙げられていた曲は
1.あたらしい世界
2.Higher
3.カレンダー
4.侍ゴスペラーズ
5.Promise
でした。さて、どの曲が選ばれるでしょう。
照明が徐々に落とされていきます。会場拍手。
バンドメンバーが現れ、演奏が始まります。
♪ウルフ
さすがは夏。今年のイベントはこの曲が多いですね。
スタンディング席の一階は、一曲目から既に熱気充満。
途中のジャンプも会場全体がこなしていました。
村上「俺たちがゴスペラーズでーす!」 会場からは大歓声。
「既にライブ後半のような盛り上がりです。一つになろうぜ!」
というリーダーの言葉と共に始まったのはやっぱりこの曲。
♪一筋の軌跡
二階席を含む会場全体が「一つになるのさ!」と指を立てている姿は圧巻。
「LaLaLaLaLaLaLa〜♪」の部分はメンバーが会場にマイクを向けて煽ります。
観客とメンバーの大合唱。
ステージも観客席も「一つになるのさ!」な瞬間でした。
安岡「改めましてこんばんは!」
ゴス「ゴスペラーズでぇす!」
リーダーはジャケットが二つボタンの白いスーツに水色のシャツ、ポケットチーフ。
黒沢さんも白スーツですが一つボタンでした。
シャツも水色ですが、リーダーとは違ってシャツの裾を出していました。
青いポケットチーフ、アクセサリはピンキーリングを着用していました。
酒井さん、北山さんは「一筋の軌跡」のビデオクリップと同じ衣装でしょうか。
安岡さんは白いパンツに、カーキのシャツからピンクの襟が見えていました。
重ね着だったのでしょうか?
安岡「ゴスモバイル3周年という事ですが、三年前はまだ20代でした。32歳安岡優です」
黒沢「ゴスモバイルのヘビーユーザーです。一日に二回は見ています。黒沢薫です」
村上「(少々かったるそうに)黒沢よりも見ています…。」
酒井「ガクト風?(笑)」
村上「いや、でも黒沢とどっちの方がよく見てるかなんて、わかるわけないじゃん♪
村上てつやです」
北山「僕の携帯のマイメニューには、ゴスモバイルしか入ってません。北山陽一です」
村上「ウソつけ。囲碁ベストとか入ってるじゃん」
北山「いや、よく見てますけど、最初の画面をゴスモバイルにしているので、
接続するときにはかならずゴスモバイルから入るんですよ」
酒井「今日は2ステージ、二回回しです。一回目では不細工なダウンとかありましたが。
どんなもんじゃーい!(会場笑) 酒井雄二です」
今日の酒井さんの中でのキーワードはこの「どんなもんじゃい!」だったようで、
何かと連発していました。
さて、今回は一般のライブとは違い、ゴスモバイルの有料会員の中から抽選で当たった方のみ
参加できるという方式です。
村上「どれくらいの応募あったの?」
安岡「えーと…聴いた話では、7,000通ぐらいあって、当たった人が3,000人ぐらいですね」
しかも01部、02部に別れていたにもかかわらず、申し込めたのはどちらか一回、
それもチケット一枚分のみ。
「だから友達と来られなくて、一人で来ている人もいると思いますが…」
メンバーがそう言ったところに「友達ー!」という男性の声。
会場で友達が出来た、ということだったみたいです。
それを真似てかどうなのか、リーダーが黒沢さんに肩を組みに行って
「友達〜!」←少々柄が悪い
村上「今、こんな感じだったよね?『友達〜!』」
黒沢さんが無理やり抱きつかれているように見えなくもなかったのですが、
あまり気にしていなさそうなあたりが“友達〜!”なのでしょうか?
村上「これも出会いというかね…」
ゴス「出会い!?」
…全員揃って出会い系サイトを想像した様子。
村上「ハンドルネームっていうの?それを交換したりしてんじゃない?」
安岡「今日のために名刺を作ってきましたって人、手を挙げて!」
客「はーい!」
一人いたみたいです。
酒井「今、周りの人が引きましたよ(笑)」
安岡「引かないの(笑)」
村上「じゃあその名刺を、後で会場全員に配ってください」
北山「全員って(笑)」
酒井「どんな枚数だよ(笑)」
村上「そうすれば、会場みんながあなたにアクセス!」
というか、会場全体が大爆笑なんですけど…。
酒井さんが笑いながらリーダーに歩み寄ります。
村上「今俺、捨て鉢になってるって思ってるでしょ? 違うのよ。
普段と違うライブだから、そういう場面を作ってるのよ」
随分テンションの高い演出で…。
安岡「トークが煮詰まってきたところで、あたらしい曲もう一曲いきます!」
♪風をつかまえて
バックコーラスの酒井さんの声がさわやかに響いていました。
2ステージ目とは言うものの、声のスタミナは落ちていません。
さすがはゴスペラーズ。
安岡「あたらしい曲、と言いましたけれど、実は次のシングルももう出来てます」
酒井「ゴスモバイルで『本日レコーディング中』って、
何日レコーディングしとんじゃい!と思われたかもしれませんけれど(笑)」
安岡「アルバムも殆ど出来ています」
村上「そういうわけで、一足先に…」
ここで観客からは黄色い歓声が。
安岡「えっ?」
村上「あ、“そういう”ふうに思ったわけ?」
安岡「リーダー、紛らわしいこと言ったから」
新曲が歌われるものと早合点した観客が多かった模様。
安岡「発売に先駆けまして、12月からいろんなところでお届けする予定です」
これには会場から大歓声。…ん?先駆けていろんなところで?
安岡「後は、明日からカーク・フランクリンのスタジオに行って
一曲作ってくる“予定”です」
一応カーク側の音源は聴かせてもらい、こちらからもいろいろと伝えてはいるんだとか。
北山「いい物を作ってくるつもりではいるけれど、こればっかりは行ってみないと
わかんないからね」
メンバー、いつになく慎重な発言です。
コラボレーションするのは初めてだからでしょうか?
先日発売されたカークのアルバム「HERO」日本盤に収められている、
ゴスペラーズwithカークフランクリン「LEAN ON ME」は、ゴスペラーズが日本から
持っていった音源にカークが自分のパートを重ねたものでした。
村上「僕たちの歌だけじゃなくて、カークも一緒に歌ってる形にして出してもらってます」
というところで、客席チェック。
村上「カーク・フランクリンの海外盤を買ってたけど、お前らのせいでもう一枚
国内盤を買っちまった!って人、手を挙げて」
酒井「結構いますね」
かなりの人数が手を挙げています。
黒沢「(海外盤が)出たときに“Soul Connection”で掛けたからね」
村上「あ、そうか。
CDの中身は全然変わらないんですけどね。買わせちゃってゴメンなさい」
村上・黒沢、ぺこり。
北山「別に謝る必要ないよ(笑) いいものは何枚でも持ってればいいんだから」
村上「同じCDの、国内盤と海外盤とかって買う?」
ゴス「買う、買う」
村上「同じCDを何枚も買ったりさ。何枚ぐらい買ったことある?」
黒沢「僕は五枚ですね。
欲しかったCDを買ってから、『あ、またあった』って」
安岡「ちょっと待ってください!(笑)」
会場よりもむしろゴスメンバーが爆笑しています。
酒井「またあったって…(笑)」
安岡「ていうか忘れてるんじゃ?(笑)」
村上「黒沢薫は好きなCDを買ったことさえ忘れてるとか、そういう話?(笑)」
爆笑される中、黒沢さん考えています。
黒沢「これはしゃべるといろいろあるんだけど、そのほうが面白かったらそれでいいよ?
僕は買ったことも忘れてるんです!(笑)」
それでいいんですか…?
村上「俺は三枚かな」
安岡「その内訳は?」
村上「うん、俺さあ、家いっぱいあるから。一軒ずつ」
会場爆笑。
安岡「えー、家用と車用とか、そういう話ですか?」
村上「あーそーそー」
酒井「何だその変なニュアンスは(笑)」
北山「僕は、大好きな【TAKE6のCD】(←注目)を買って、友達に
『これいいから聴いて』って貸すんですよ。
帰ってくるまで二日ぐらいなんだけど、その間に聴きたくなったりするじゃないですか。
そしたらまた買って。
(友人に)『あ、よかった? じゃあいいよ、持ってて』って。
そうやって結局六枚になりました」
村上「正しい伝道の仕方だね」
会場が感心しているところへこのひとこと。
黒沢「それは誰の(CD)ですか?」
…マジレス!?
他のメンバーも会場も大コケ。
安岡「さっきTAKE6って言ったじゃん!(笑)」
黒沢「今、ホントに聴いてませんでした!」
リーダーも酒井さんも大弱り。
北山さんに至っては半泣きです。
酒井「どんなもんじゃーい!」(会場大歓声)
もうわけわかりません…。
安岡「…えー、さて、ゴスモバイルの話に戻りたいと思うんですけど。
みんな立ち直って。俺も立ち直るから」
先ほどの余韻で会場がざわめいている中、無理やり仕切る安岡さん。
後ろでは酒井さんと北山さんがまだ頭を抱えています。
黒沢「人の話はちゃんと聴きましょうね」
それはアナタだよ、というツッコミはさておき。
メンバーもゴスモバイルには頻繁にアクセスしており、スタッフのまめな更新に
敬服している様子。
ちなみに黒沢さんは、チェックしたときに更新されていなかったらスタッフに
催促するそうです。笑。
安岡「『本日のゴスペラーズ』ってところがあるじゃないですか。
あれ、本当にその日の僕らの行動を書いていますからね。
あそこに休みって書いてたら本当に休んでますし。
『本日のゴスペラーズ 今日はお休みです』
…いけねぇ?って(笑)」
というか、本人が確認する意味はあるのでしょうか?
安岡「でもね、たまに休みの日にアクセスしたら
『本日のゴスペラーズ ゴスペラッツイベント』
忘れてた! 俺は休みだけど二人(村上・酒井)働いてるんだ!ってこともあります」
村上「去年あたりはこのコーナー、黒沢のおかげで随分助かったと思うよ。
グループとしては五ヶ月休みだったからね」
たしかに、ゴスペラーズとしての活動が休止している間は黒沢さんのソロ情報が
ずっと流れていました。
これがなかったら毎日「今日はおやすみです」だったかも。
ゴスモバイルでは各メンバー、いろいろな企画に参加してきました。
北山さんは現在囲碁コーナー担当中。
過去には酒井さんの写真コーナーや黒沢さんのカレーコーナー、
安岡さんの10周年俳句コーナーなど。
村上「俺だけないのよ」
そういえばインタビュー記事以外ではリーダーだけ特別企画に参加していません。
ネタがない、というリーダーに、会場からいろんな声が飛びます。
村上「何? 『かぐや姫』?」
いや、誰もそんなこと言っていないと思います…。
安岡「企画『かぐや姫』! 村上さんは一体何をするのでしょうか!(←クイズ風)
はい酒井さん!」
無理やり当てられた酒井さん、悩みながら手を上げる真似。
酒井「リーダーが…全国の遠征先で……ナンパをする?」
会場もメンバーも爆笑。
安岡「女の子の写真を撮るんだ(笑)」
酒井「『○○で出逢ったかぐや姫』とか言って(笑)
えー、掲載するには肖像権とか何とか、いろいろ難しいので駄目です!」
では他の候補を…。
村上「『食べ歩き』?」
黒沢「それはいいかもね」
村上「何?『グラサン』? …サングラス食べ歩き??(笑)」
何でそれをくっつけるの、リーダー…。
安岡「『サングラス食べ歩き』! リーダーは何をするのでしょうか! はい酒井さん!」
酒井「まんま以外何があるっちゅーねん!(笑)
えー…リーダーが、サングラスを食べ歩きする…」
黒沢「サングラスを!?(笑)」
酒井「『ここのサングラスを舐めてみましょう。
…えー、○○のサングラスはちょっぴり塩味でした』」
メンバーも会場も大ウケでした。
で? 結局どうするんですか?リーダー。
村上「俺、ネコのデッサンとか上手いんだぜ?」
マジですか?とステージ上のメンバーの視線は、同級生かつ元美術部部長の黒沢さんに。
黒沢「俺、村上のデッサンって見たことないんだけど…(笑)
上手いって聴いたことないよ(笑)」
あら、ダメ出し。
北山「なんでネコって限定するの?(笑)」
ネコというキーワードに反応したのはネコ大好きの酒井さん。
酒井「ネコって難しいよ? 動き回るから」
村上「写真を見て」
酒井「写真…って、デッサンだよね?(笑)」
北山「まあまあ、寝てるネコでもいいじゃん(笑)」
酒井「ああ、そうか」
安岡「毎回ちょっとずつ描いて、リアルタイムレポートするんだ(笑)」
黒沢「今日はどこまで出来てるのかな? …あ、まだアタリ(※)しか出来てない、とか(笑)」
※アタリ…デッサンする上で、大体の位置を決めたりするために描く線。
酒井「いや、アタリとか描かないと思うな」
黒沢「いきなり右目からとか?(笑)」
会場爆笑。そしてリーダーがいちばん大爆笑。
ということは、やっぱりリーダー、いきなり目からとか描く人なのですね…。
安岡「じゃあリーダーにはネコのデッサン講座、頑張ってもらいましょう!(笑)」
さて、今回は普通のツアーとは違い、ゴスモバイルの記念企画です。
いつもゴスモバイルのスタッフは頑張ってくれています。
村上「更新が遅いとかツッこまれながらね(笑)」
安岡「ここからツッこまれるとキツイよねー(笑)」
と、指した先には当然黒沢さんがいました。黒沢さん笑。
村上「ここでスタッフのリクエスト曲を歌おうと思うんですが、皆さんも一緒に聴いてください」
♪星屑の街
やはり人気がある曲なのですね。
アカペラ曲では、調子の悪い人がいるとバレやすいのですが、今回は完璧でした。
♪ミモザ
サビ部分での軽く体を揺らすダンスはファンの間でも浸透しているようで、
一緒にやっている人も多くいました。
感動して涙している観客も。
酒井さんのバックボーカルがやや他のメンバーに押されているかな?という感も若干。
その分黒沢さんやリーダーの調子がよかったということでしょうか。
村上「えー、モスゴバ…ゴスモバイルの」
安岡「モスゴバイル?(笑)」
酒井「モスチキンなー(笑)」←違う。
ここから、ゴスモバイルの軌跡をまとめた映像が流されることになります。
メンバーがステージの隅のほうに移動。
会場が暗くなります。と。
「にゃお〜ん」
黒沢「ネコが鳴きました!(笑)」
ん?誰の声だったのでしょう? その謎はまた後ほど…。
最初はプロジェクターの調子が今ひとつだったのでしょうか。
酒井「今の映像早回しですね(笑)」
安岡「もう一回出ますか?」
なんてメンバーからツッコミの入るシーンもありました。
ちなみにこのとき映っていた映像は、どうやらゴスモバイルが開設された当初に
掲載されていたと思しきゴスムービー。
メンバーがしゃべったあとに、五人の前にスキンヘッドの男性が現れるという。
村上「竹内ですね」
これだけで、わかるファンにはわかるのですが。
黒沢「今映ってた“つるっぱげ”はウチのマネージャーです」
黒沢さん、わかりますけれどその表現って…。
スクリーンには、ゴスモバイルで過去に掲載されてきたリアルタイムレポート等の
コーナーの写真が次々と映し出されます。
ゴスモバイラーには馴染みのある写真も多く、「おー」「あー」と懐かしげな声が
次々と上がっていました。
それぞれのメンバーの軌跡も映像で紹介されることに。
まずは酒井さん。
ゴスモバイルに掲載されている酒井さんの顔のイラストが、画面をふらふらと漂っています。
髪型が髪型なものですから
黒沢「海のものみたいですね」
クラゲっぽく見えなくはありません。
歌っている写真はもちろんのこと、酒井さんの連載コーナー「号泣の車窓から」や
「酒井的視点」に掲載された画像が多数映されました。
次に映されたのは、真ん中にぽつんと現れた小さな黒沢さんのイラスト。
しかし直後、お皿に盛られた白と茶色の、大量の黒沢さんに。
カレーですか! 会場大爆笑でした。
「カレー部通信」の写真を見ながら「これは○○のものですね」と解説する黒沢さん。
しかし最後には「カレーの写真ばかり映しても…」というクレジットが。
黒沢「何だよお!(笑)」 会場笑。
そういう流れで切り替わった、黒沢さんの歌っている写真には、会場から
「カッコイイ!」「セクシー!」という声が次々と上がりました。
村上「もっと騒いでいいよ」
そう言っているうちに画面は次のメンバーへ。
黒沢「あ、終わっちゃった」
村上「騒ぐ暇なかったね」
北山さんのイラストが真ん中にぽつんと映されます。
次の瞬間、その上下左右に白黒反転した北山さんのイラストが!
囲碁かいっ! 会場爆笑。
北山さんの囲碁のコーナーは現在ゴスモバイルで連載中です。
ライブ写真にはお約束?「王子ー!」という声が飛んでいました。
安岡さんのイラストはひたすら汗をかいています。
汗をかきまくってそれが海になり、水かさが増してきて…画面が水色一色に
染まってしまいました。
安岡さんは以前10周年俳句のコーナーを設けていました。
そのとき受賞した句を改めて公開。
その後はライブ中の写真等に移るわけですが、ここで注釈クレジットが。
“このコーナーのみ、テーマは『汗』です”
「汗以外のテーマで作れるもんなら作ってみろってんだ!(笑)」とはご本人談でした。
リーダーのイラストは、だんだん大きくなって思いっきり迫ってきて…
サングラスにピシッとひびが入り、鼻血をたらしてしまいました。
酒井「ぶつかっちゃった?」
他のメンバーにはあった、それぞれのコーナーの紹介がリーダーでは出来ませんから
どうするのかと思いきや、リーダーのオリジナルキャラクターである
「ゴスペラーマン」のイラストや、風呂に入ったリーダー?の直筆イラストが。
村上「いつの間にか撮りやがってー!」
会場もメンバーも大爆笑していました。
最後にはゴスモバイルスタッフからの三周年感謝メッセージが流れ、
「グラシアス!」という文字に会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
村上「今の拍手はゴスモバイルのスタッフは嬉しいでしょうね」
安岡「えー、そういうわけで、ゴスモバイルの軌跡をご覧いただきました」
村上「安岡さ、お前MC始めるときはいっつも両手でマイク持ってるな?」
安岡「あ、言われてみればそうです」
村上「アイドル持ち?」
黒沢「アイドル持ちはこうだよ」
黒沢・安岡、揃って、両手の指を組んでマイクを持って見せます。
村上「なんか、二人揃ってやってるの見たらキモい(笑)」
こらこら、リーダー。
安岡「何なんでしょうね?」
酒井「剣道やってたから?」
安岡「そうかなあ??」
酒井「めーん!(笑)」
酒井さんの掛け声に合わせてマイクで剣道の真似をした安岡さんですが、
とってもばつが悪そうに首を振っています。
村上「今、踏み出すのに勇気要ったろ(笑)」
マイク両手持ちの話から、どこまで飛んでいったやら。
黒沢「ところでさ、あの風呂に入ってるような絵は何だったの?」
映像の中で出てきた、リーダーの落書きの話です。
村上「あー、あれ?
『FIVE KEYS』のジャケット写真で、北山が風呂で溺れているのあったじゃん」
北山「別に溺れてないよ(笑) 沈んでるだけで」
村上「あれが俺だったらっていうのを書いたの」
黒沢「水草みたいなのもあったけど?」
村上「あれはほら、風呂に浮かべるやつ」
安岡「お風呂で遊ぶおもちゃですか?」
村上「ムニュムニュみたいなのとか」
あのー…ムニュムニュと言っても今時わかる人は少ないと思いますよ、リーダー…。
「ムニュムニュ」とは、「お風呂も一緒寝るのも一緒」という謳い文句で昭和50年代頃に
販売されていたぬいぐるみ、だったと思います。
安岡「『FIVE KEYS』のジャケットの北山さんがもしリーダーだったら、という
絵なんですね?(笑)」
黒沢「デッサンじゃないよね…(笑)」
ステージ上のメンバーは一斉に苦笑しています。
村上「いや、ネコのデッサンはやりますよ。久しぶりに本気出して描きます」
黒沢「右耳からとか?(笑)」
リーダー、宣言しましたね?
村上「ああいう(落書き)絵もね、気合入れないとなかなか描けないんですよ」
観客の一部からは「へーっ」という感嘆の声が。
それを見ていた北山さんは半笑い。
北山「ちょっと待って? 今『へーっ』って言った人、ホントにわかってる?
俺、全然わかんなかったんだけど(笑)」
安岡「北山さん、そういうこと言わないのっ!
今折角(雰囲気が)立ち直ってきたんだから!(笑)」
北山「ああ、そうか(笑)」
酒井「しーっ!」
安岡「しーっ!」
村上「しーっ!」
黒沢「シャーッ!(笑)」
安岡「あ、ネコですね(笑)」
どうにもネコから離れられないゴスメンバー。
村上「『(地名)のネコ』とか描いたりして」
黒沢「え?一匹ずつ描くの?」
酒井「めざましテレビみたいですね。『今日のニャンコ』みたいな」
北山「ちょっとずつでいいじゃん」
酒井「それで画伯になって、個展を開くとかなった時に、さっきの絵も一緒に…(笑)」
北山「ギャラリー念仏(笑)」
酒井「横に、美術の人に解説をつけてもらって(笑)」
黒沢「あ、俺書くよ?
『これは村上の才能が爆発した、個性豊かな作品です』みたいなのでいいんだよね?(笑)」
酒井「そうそう(笑)」
そんなこんなでリーダーいじられっぱなし。
黒沢「なに可愛くなってんだ?(笑)」
リーダー、照れているのか何なのか、両頬に人差し指を当てていました。
可愛かったかどうかはご想像におまかせします。(←?)
でも結構ご満悦の様子で
村上「(北山に向かって)それいいね。ギャラ念」
酒井「ギャラリー念仏ね(笑)」
村上「それもらった!」
って、もらって何に使うんだか…。
先ほどの歌はスタッフのリクエストでしたが、開場前に観客から取ったアンケートも
ありました。
村上「今回皆さんに選んでいただいた曲は、これです!」
♪Higher
歌が始まった瞬間に黄色い悲鳴が。
「G10」には惜しくも漏れましたが、根強い人気のある曲のようです。
不調の時にはすっぽ抜けたりするものですが、この日の黒沢さんは低音から高音まで
綺麗に出ていました。
最後のほうの「Higher! Take me Higher!」はメンバーも会場を煽り、
全員で曲にあわせて手を上げていました。
♪終わらない世界
G10バージョンでした。
大盛り上がりした「Higher」からの流れで、こちらも観客ノリノリ。
「Fly to sky」はメンバーに言われずとも会場全体で振りをやっていました。
リーダーがフェイクを入れて遊んでいたような。
バンドメンバーの紹介があった後、ゴスメンバー、バンドメンバーが横一列に整列。
酒井「三周年、おめでとうございますーーーーーっ!」
みんなで手を繋いで礼。
会場からは大きな拍手が送られました。
ギターの玉川さんはピックを客席に投げ入れていました。
一同退場。
もちろんこれで終わるわけはないでしょう。
アンコールを求める拍手は鳴り止まず。
暫くするとゴスメンバーの歌声が聴こえてきます。
「Hey Everybody!」
会場大歓声。手拍子が響き始めます。
ステージが明るくなり、ゴスメンバー再登場。
♪UPPER CUTS 9502
イントロ部分の安岡さんの「Yeah♪Yeah♪」をリーダーが真似して歌っていました。
北山さんのソロ部分では相変わらず黄色い悲鳴。
「侍ゴスペラーズ」ではお約束?「皆様のゴスペラーズ!」に拍手喝采でした。
「イントロ'96」ではリーダーが観客にも歌わせます。
そのままのノリで、その後の「Get me on」「FRENZY」も観客一同一緒に歌っていました。
最後にメンバーそれぞれからご挨拶。
村上「ゴスペラーズが五ヶ月休み、って聴いたときには、ゴスモバイルのスタッフは
頭の中真っ白になったと思いますが(笑)」
リーダーからは今後の予定として、ファンクラブツアーや
「今迄でいちばん長いツアーをやります」という宣言があって、大歓声が上がりました。
酒井さんも告白。
「さっき、暗くなったときにネコの鳴き声あったやんか。あれ、俺なりのサプライズやねん」
なぜ関西弁なのか一切理由はわかりませんが、そういうことだったらしいです。
黒沢さんは「僕がカレー本を出すきっかけとなったのはゴスモバイルでした」。
ツアー中にカレーの写真を撮っているのをスタッフに見せ、「面白いから特集にしよう」と
言われたところから始まっているのだとか。
黒沢「リーダーのネコのデッサン講座も始まるようなので(笑)
これからもゴスモバイルに注目したいと思います(笑)」
最後までダメ押しされているリーダーでした。
結局のところ、五人のいちばん言いたかったことは北山さんの言葉に
集約されていたのではないかと思います。
「ゴスペラーズを12年間見守ってくださった皆さんですから、ゴスモバイルのことも
見守ってくださるのではないかと思います。
みんなに見守っていただくと、ゴスペラーズ同様、ゴスモバイルもすくすくと
育っていくと思います。
これからもゴスペラーズ、ゴスモバイルをよろしくお願いします」
村上「どうもありがとうございましたー!」
会場からは多大なる拍手が降り注ぎます。
メンバー退場。
リーダーは「ゴスモバイル〜♪ゴスモバイル〜♪いつも〜♪アナタのそばに〜♪」などと
歌いながら袖に消えていきました。
最後までステージに残っていた北山さんは、4連続投げキッス(…。)をして
去っていったのでした。