〜ライブレポート〜



<ゴスペラーズ坂ツアー06〜07“セルゲイ”> 2007年06月01日 日本武道館





二本ブドウパーン!((c)酒井雄二)じゃなくて日本武道館。
会場の前には花がいっぱい飾られていました。
掲載しているとおり、各雑誌社やテレビ局、師匠・鈴木雅之さんや
お馴染みの小堺一機さん・関根勤さん、黒沢さんが曲を複数提供している
K氏からも豪華な花が。
東方神起などからも届いていました。
さて、64本中62本目の公演、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょう。


ステージ上にはやはり門のセット。
時間になると照明が落とされ、なにやら文章が次々と映し出されます。
どうやらセルゲイ氏(※)からゴスペラーズに宛てた手紙(という設定)の様子。
※セルゲイ氏 … セルゲイ・ブブカ氏。棒高跳びの世界記録保持者で、
         鳥人と呼ばれた。
「君たちの実力を認めたら、跳躍の秘密を教えよう」というような
内容の言葉でした。
そのメッセージが終了すると、門が開いて、緑色の衣装に身を包んだ
ゴスペラーズのメンバーが登場。
会場は総立ちです。

♪Let it go
 門の前、ステージ上部でのパフォーマンス。
 バンドメンバーが全員サングラスというのは相変わらず怖いような…。
 この日はサックスやトランペット、トロンボーンの方も演奏していました。
♪Love has the power
 和歌山の公演では観客は乗りにくそうにしていましたが、複数回参加の観客も
 多いせいでしょうか、割と会場全体乗っていたように思えました。
 「JAPAN! キコエルカ!」に会場からは歓声が上がります。
 この曲の合間に「ゴスペラーズでぇす!」と挨拶。
 会場から拍手をもらっていました。
♪Love Light
 なかなかに爽やか。
 なのですが、安岡氏を見ていたらセクシーダンスに見えてきました…。
 普通にステップを踏んでいただけだったとは思うのですが、むむむ。

メンバーから自己紹介。
酒井さんからはお馴染みの言葉。
「日本武道館、二本ブドウパンですよ!」
会場笑。
安岡「今日はおっきな、モニターって言ったらいいんですかね?
   そういうのも入ってます!」
ステージの両側に大きなスクリーンがあり、ステージ上の様子が映し出されています。
さすがはアリーナ会場、スケールが違います。

64本のツアーのうち、既に61本は終了。
残すはこの日と、大阪城ホール02日間だけとなり、メンバーも気合充分のようです。
酒井「皆さん人いろいろだと思いますが」
安岡「人いろいろ??」
黒沢「『人それぞれ』か?」
などというトークも混ぜつつ。
酒井「皆さんにより多くの声援をいただけると、僕が噛むのも少なくなるかもしれません(笑)」
そして歌へ。
バリ“K”〜んさん以外のバンドメンバーは退場。

♪Street Corner Symphony
 フルコーラス。
 CDでは途中までばかりですから、やはりライブで聴けるフルコーラスは貴重ですね。
♪侍ゴスペラーズ
 バリさんのターンテーブルの音からスタート。
 酒井さんの番で、いきなり歌詞を「ドキドキが〜♪」と歌ってしまったので
 観客の方がびっくり。
 ご本人たちは何事もなかったかのように正しい歌詞に戻っていきましたが。
♪パスワード
 振りや乗り方を知っている人と知らない人では、反応がはっきり分かれる曲ですね。
 殆どがゴスマニアであろう武道館も、みんな揃って「LOVEU!」とは
 いかなかったみたいです。

安岡「ここでご紹介しましょう。DJバリ“K”〜ん!」
会場から拍手。
北山「僕らがデビューしてすぐに出会って、僕ら五人とバリ“K”〜んだけで
   ライブをやったりしていました」
安岡「その頃の、いわば僕らの原点の形の音楽を聴いていただきました」
村上「今日のバリ“K”〜んは気合入ってますよ。髪、編んでます」
スクリーンにバリさんの髪型が映されます。
村上「戻すの大変そうだけどね」
安岡「あれでしょ? どっかスイッチを入れると『バッ!』て戻るんでしょ?(笑)」
いきなり爆発するんですか! 会場爆笑。

PATiPATiやTOKYO FMからも花が。さて、60本を越えるツアーを行ってきたゴスペラーズ。
どこが印象に残った?という話になりました。
彼らの話題に上るのは、やはり美味しい食べ物のこと。
「ドブ鍋」という、漁師さんたちが食するような
豪快な料理をいただいたとか。
それが美味しかった、という平凡な話になるのかと
思いきや。
村上「電気を使いすぎたのか、ブレーカーが落ちてねえ(笑)」
そういうオチがあったとは。
一度ならまだしも、それが何度も繰り返され、
終いにはメンバーも慣れて
電気が点くたびに「おぉ〜♪(拍手)」などと
喜んでいたのだとか。
安岡「まあね、そういうイベント性が高いのも
   よかったですね(笑)」
イベント性はさておき、美味しいものにも目がないゴスペラーズ。
今回はどうしても、とリーダーが社長に対して
村上「カニ食わせてください!」
と、頭を下げたのだとか。
安岡「30歳を過ぎてもゴスペラーズ、頭を下げるときは下げますよ!
   カニ、食わせてください!」
ステージ上で全員ぺこり。会場笑。
頭を下げるときは下げるといっても、その内容が…。
しかしその甲斐あって、無事食べることができたカニには大満足だった様子。
普通はカニ鍋と言うと、殻から身を外すのに夢中で誰も口を聴かないイメージがありますが、
そのお店は殻を外してくれているのでしゃべりたい放題。
安岡「あんなにわいわいしゃべるカニ鍋は初めてでしたね(笑) 楽しかった」

MCも長くなりましたので、次の曲へ。
安岡「じゃあ黒沢さん」
黒沢「はい」
と、スタンバイ。
村上「カニ鍋の曲?」
黒沢「ないよ(笑)」
会場笑。
酒井「えっ?えーっと、そんなのあったっけなー?(笑)」
会場爆笑。せっかくのスタンバイモードが…。
黒沢「カニ鍋の歌とか作ったら、彦摩呂とかに提供しなきゃいけないんじゃない?(笑)」
安岡「そういえば僕ね、前に彦摩呂さんに似てるって言われました!」
会場笑。
黒沢「あ、俺もあるよ」
ゴスペラーズに彦摩呂が二人…。
酒井「総じて、彦摩呂っていうのはこんな(黒沢・安岡)感じってことで(笑)」
安岡「それ、背が低いってことじゃないですか!」
会場笑。
なんだかダメな空気になってきましたが、切り替えて歌っていただきましょう。

♪Platinum Kiss
 やはり村上・黒沢の絡み部分が美しい。
 歌う回数を重ねるごとに、ますます歌に厚みが増してきているように聴こえる曲です。
 素晴らしい。
♪永遠に
 よく考えれば黒沢さんリード曲二連発。
 プロとはいえ、熱唱系のリードを二曲続けて歌いきるのはさすがと言うべきでしょうか。
♪Prisoner of love
 泣かせのバラードが続きます。
 ここではリーダーが熱唱。
 個人的には最後のサビに入る、北山さんの「君を!」がお気に入り。

ゴスメンバーが退場。
バンドメンバーの演奏が始まります。
玉川雄一さんのギターが唸ります。カッコイイ。
その演奏が、やがて聴き覚えのあるメロディーを奏ではじめ…

♪The Ruler
 ハモるより、同じ高さの部分をみんなで一緒に歌っているところが多いあたりは
 「Yes,No,Yes...」に通じるところがありますね。
 さらに酒井さんがハンドマイクを使ったり、ゴスペラーズとしてはかなり
 風変わりな曲というイメージが。
♪Slow Luv
 酒井雄二曲二連発。
 これも、よく考えると歌詞の意味がわかりません。
 これまた変わった曲といいますか。
 背景に映し出される幾何学模様が酒井雄二ワールドにぴったりでした。
 ライブ用アレンジで曲が豪華になっており、熱くて素敵。

既にお馴染みになっている、豹柄の衣装に着替えてきたメンバーに観客は歓声。
安岡「すごいですよ。リーダーのサングラスもね」
スクリーンにはリーダーのアップ。
ん?サングラスに、金色の光る何かがついているような。
黒沢「豹?」
酒井「チーター?」
黒沢「チーターか?」
村上「ちょっと、ちょっと待って!
   後で俺が言おうとしてたんだからさあ」
安岡「ああ、ゴメンナサイ(笑)」
酒井「ゴメンナサイ」
黒沢「ゴメンナサイ」
北山「ゴメンナサイ」
みんなでリーダーに謝るという、なんだか変な空間に。
見づらいけれどK氏からなのです。
何はともあれ、後半です。
村上「俺、やっぱり酒井がすごいと思ったね。
   だって、拡声器だよ?(笑)」
会場笑。
まあ、たしかにこんなステージに立って拡声器で歌う人は
いないと思いますね。
安岡「すごいですね。
   何と言っても酒井さん、こないだは金色だったんですから!(笑)」
会場大爆笑。
#意味のわからない方はG10ツアー参照。
酒井「待った! ちょっと待ったあ!(笑)」
安岡「あ、違うんですか?(笑)」
訂正。金色だったのは酒井さんではなかったみたいです。笑。
#このネタもG10ツアーをご参照ください。

では、そろそろ歌に行きましょう。
安岡「じゃあ、座っていただきましょうか」
総立ちだった観客が座り始めたところへ
安岡「座って…はい!すぐ立ってください!(笑)」
会場爆笑。
村上「お前、そういうことを…(笑)」
安岡「今、ちょっと胸が痛みました(笑) 8,000人を前に…」
村上「8,000人もいるんだから、今ので一人ぐらい腰を痛めたかもしれないだろ(笑)」
安岡「8,000人を前にすると、さすがにちょっと胸が痛みました(笑)」
そんなこんなで観客は着席。
ステージにはマイクスタンドが用意されます。

安岡「まあ、こんな風にゴスペラーズはよくしゃべるわけですが(笑)
   歌うという行為も、話すということの延長みたいなものじゃ
   ないかなと思います。
   目の前の人に語りかけるように歌う。それが歌なんじゃないかなと思います。
   ここからは、僕たちの愛の歌を続けて聴いていただきましょう」

♪Simple Words
 手話表現は健在。
 歌もしっかり聴かせます。
 とっても個人的に、黒沢さんの「I love you,girl〜♪」がやはりお気に入り。
安岡「何千、何万の言葉より、たった一つの言葉を言わないことの方が、
   ときには多くを物語っているのかもしれません」
♪ひとり
 ゴスペラーズの愛の歌と言えば、やはりこの曲は忘れてはなりません。
 前振りの安岡さんの言葉への答えが「本当にあなたを〜♪」だったわけですね。
♪ミモザ
 サビの、両手を上げ下ろししての振りが、相変わらず宗教的に見えて
 仕方ないのですが…(失礼)
 ツーコーラス目の、バックボーカル陣の「I love you♪」では
 「Simple Words」でやっていた手話をしっかりと再現していました。
 黄色っぽいライトが曲と相俟って素敵。

安岡「ゴスペラーズの愛の歌をお聴きいただきました。
   ツアーも61本終わりましたが、実は、今までの会場で歌っていない曲が
   あります」
北山「ゴスペル界の大御所と言っていいでしょう、カーク・フランクリン。
   前半に歌った『Love has the power』という曲がありましたが、
   その曲を僕らに提供してくれた人です。
   彼の曲のカヴァーで、『Lean on me』」
ここで、ゲストボーカリストを三人紹介。
CDに参加しているBrenda Vaughnもそのうちの一人でした。

♪Lean on me
 この曲の広がりはやはりアリーナならではでしょうか。
 CDでは少々他のメンバーに押され気味に聴こえる北山さんのソロ部分も、
 このライブでは声量もあってしっかり聴こえました。
 間奏部分でリーダーが話し始めます。
 村上「『Lean on me』をカヴァーするに当たり、僕らはアメリカまで
    彼に会いに、彼のコンサートを見に行きました。
    そこで『すごくいいな』と思ったことを、ここでやってみたいと思います。
    やってみたいんだけど、やるのは実は僕らはなくて、むしろ皆さんなんですね。
    やってもいいですか?」
 というわけで出された、リーダーからの要望は
 「席の前後左右の人と挨拶をしてください」というもの。
 会場に集まったまったく見知らぬ人たちが、彼の音楽を通して旧知の仲のように
 語り合っている、その姿に感動したのだそうです。
 村上「歌が始まってもみんなやってるからさ、うるさくて(笑)」
 そんなトークも交えつつ
 「はい、前後左右の人と挨拶したり、握手したり、抱きついたりしてください(笑)」
 それはちょっと…とステージも会場も笑。
 観客を巻き込みついでに「なりきりゴスペラーズ」も。
 会場を三パートに分けます。
 村上「前後左右と挨拶しながら!
    今日ライブが終わって、財布を落としたのを気付いたら、
    拾って届けてくれたのが、今隣に座ってる人かもしれない」
 ステージ上では酒井さんと安岡さんだったでしょうか、肩を組みながら
 歌っていました。

 会場全体に響くゴスペルコーラス。
 和気藹々、そして気高く美しい音楽でした。

会場の拍手に送られて三人のゲストボーカリストが退場。
村上「えー、どうですか。
   心が洗われたって言うか、皆さんは今、真っ白な状態だと思います。
   ここに、俺たちが今から色をつけます。いいですか?」
会場からは歓声と拍手。
村上「これです!」
ここで出ました。リーダーのサングラス。
村上「今から俺たちが、ケモノのように皆さんの魂に色をつけたいと思います」
会場歓声。
村上「あ、もっと言わせて。
   今から俺たちが、ケダモノのように色をつけたいと思います!」
会場大歓声。
村上「でも皆さんは人間らしく楽しんでください」
会場爆笑。
安岡「いいね、今のいいね。
   今まで仲良くしていたのに、いきなり隣の人に噛み付いたりして(笑)」
村上「みんなは人間らしく聴いて下さい(笑)」
というわけで、こんな感じの曲に…。

♪熱帯夜
 熱いです。暑いです。
 それはよいのですが、G10ダンスが健在で…。
 歓声というよりは、むしろ会場からは爆笑が起きていたような気が
 しないでもありません。
 相変わらずベースがカッコイイ曲です。須藤満さん、魅せます。
 なお、この曲からホーン隊が再び演奏に参加しました。
♪狂詩曲
 さらに熱いです。さらに暑いです。
 最後のサビ部分では観客に腕を押し上げる振りをさせていました。
 この曲はドラムの真骨頂ですね。杉野寿之さんに注目。
 で、ふと気付けば黒沢さんのシャツ、裾がズボンの中に入っていたから
 気付いていなかったのですが、前のボタンが思いっきり全開でした。
 久々のサービスカット??
♪SAYONARA
 いきなり「Breakin' my heart!」から始まったので、何の曲だろうと思いました。
 始まってみればなるほど。
 歌もいいけれど、この曲はバックバンド陣が魅せてくれます。
 曲の合間にバンドメンバーの紹介がありました。
 村上「さよなら、さよなら…」

演奏が終わり、背を向けたままのリーダー。
村上「黒沢、『さよなら』って悲しい言葉だよな…」
黒沢「そうかなあ。さよならがあるから、またはじまるんじゃないかな」
村上「終わらない…」

♪終わらない世界
 なるほど、“終わらない”わけですね。
 これもG10ヴァージョン。華やかな演奏がステージを盛り立てます。
 たいそう個人的には、後ろでベースを演奏している須藤さんまで
 メンバーのステップを完璧にマスターし、弾きながら踊っていたのが気になりました。
♪FIVE KEYS
 これは昨年のSOUL POWERヴァージョンとでも言うべきでしょうか。
 クラブハウスMIXのような感じのアレンジでした。
 客席を煽り、飛んだり跳ねたり。大騒ぎです。
左が鈴木雅之さん、右が関根勤さんと小堺一機さんから。
村上「Say Yeah!」
観客「Yeah!」
お馴染みのコール&レスポンス。
村上「アリーナ!」
観客「イエーイ!」
村上「一階!」
観客「イエーイ!」
村上「二階!」
観客「イエーイ!」
村上「関係者!」
関係者?「…イエーイ(笑)」←小さい
会場笑。
酒井「みんなありがとう! みんなも歌ってくれ!」

♪一筋の軌跡
 まだこの曲が残っていましたか!
 メンバーも、バックバンドメンバーも、会場も大乗り。
 ステージはもちろん、アリーナから一階席、
 二階席の最終列の観客まで一体となった
 「ひとつになるのさ!」は圧巻。
 北山さんとベースの須藤さんが、ラインダンスばりに
 足を上げて踊りまくっていたのが
 (もちろん須藤さんは弾きながらです)印象的でした。


バンドメンバーの演奏に乗って、メンバーが退場していきます。
会場からは大きな拍手と歓声。
演奏が終了し、バンドメンバーも退場。
その前にキーボードの佐々木真里さんが会場を煽ってアンコールの手拍子を
させていました。
暫く続けていると、メンバー再登場。
ん? んんっ? 何ですか?この軽快な音楽は??


♪ハリケーン 〜ゴスペラッツの曲
 この曲で来ましたか! 会場大歓声。
 ベースボーカル・佐藤善雄さんのパートは当然北山さん。
 会場から歓声をもらっていました。
 酒井さんがリードのときには、酒井さんが髪をリーゼントにしようと頑張る
 パフォーマンスも。
 少し髪を立てて首を左右にぶんぶん振っていましたが、すぐに元に
 戻っていました(当たり前)。
 鈴木雅之さんのリード部分は安岡さんが担当。
 声質は全然違いますがこれがなかなか決まっていて、黄色い声が飛んでいました。

会場大喜び。
ツアーの最後、アリーナだからということで用意したスペシャルな曲だそうです。
安岡「リーゼントも出ましたね!」
酒井さん、また無理やりリーゼントを作る真似。会場笑。

ここでバンドメンバーを改めて紹介。
ギタリストが紹介され、玉川さんがピックを会場に投げたときに安岡氏がひとこと。
安岡「それ、リーゼントを作るときに使うんですよ(笑)」
そしてピックを使って髪の毛を立てる真似。
ステージの脇の方にいた酒井さんですが、おもむろに中央に歩いてくると
安岡さんに片手ツッコミだけして下がっていきました。会場爆笑。

さて、ここで今後の活動の紹介。
07月には今年もあります、SOUL POWER。
その前に待ち受けているのが、昨年のSOUL POWERでも登場したエナメル・ブラザーズの
デビュー。
黒沢さん、片足で立ってエナメルの靴を会場に見せています。
黒沢「バランス感覚は結構いいほうなんだよ」
リーダーが一所懸命CDの宣伝をしているのに、横では他のメンバー(誰だったか失念)が
片足立ちのままの黒沢さんを押して遊んでいます。
黒沢「おいっ!(笑)」
バランスを崩され、黒沢さんあえなく片足立ちを断念しました。
村上「エナメル・ブラザーズ二曲と武田哲也は一曲だけなんだけど、
   その一曲が07分20秒ぐらいあるから、02曲分ぐらいのボリュームです(笑)」

そんなこんなで、楽しかったライブも大詰めです。

♪陽のあたる坂道
 この曲も、リーダーと黒沢さんの絡みの部分がぐっときます。
 このライブだけでも20曲以上歌っているのに歌の質が落ちないことには、
 プロとはいえ頭が下がります。
 演奏を終え、バンドメンバーが次々にステージ上部の門の前に集まっていきます。
 ステージ下部で歌いながら見送るゴスペラーズメンバー。
 やがて門を開け、バンドメンバーたちは退場。

最後にゴスメンバーからご挨拶。
挨拶を終えたメンバーからステージ上部の門の前に集まります。
村上「今日は楽しかったです。また遊びに来てください」
酒井「この雰囲気を壊さない為に、ダジャレは言いません!(笑)」
安岡「これからもいい曲を書きたいと思います」
ここまではまあ普通の挨拶なのですが。
北山「僕は今日のライブのことを、今後忘れないかもしれないし忘れてしまうかも
   しれないのですが…(ゴス「何!?(笑)」)
   でも、今日の『Lean on me』は忘れないと思います。素晴らしかったです」
何を言い出すのかと、一瞬ヒヤヒヤしました…。
そして最後のお一方。
黒沢「僕はこれから、どれだけカレーを食べても太りません!
   それは、ファンの皆さんが見ていてくれるからです(笑)」
本来ならば黒沢さんがステージ上部に登ったときには終了モードに入るのだと
思うのですが。
村上「…今の、いい誓いだったね?(笑)」
黒沢「みんな、頼んだぞ!(笑)」
北山「いい誓いだった(笑)」
微妙にグダグダのまま、最後の曲へ…。

♪星屑の街
 少々声が疲弊しているメンバーもいましたが、それでもちゃんと伝わりました。
 「探してた明日が今ここにあるよ」という歌詩が、このときのメンバーの気持ちを
 代弁していたように思えました。

歌い終わり、頭を下げるメンバーたち。
会場からは惜しみない拍手が送られます。
メンバーが門を開け、その向こうに姿を消しても、拍手は暫く止みませんでした。