〜ライブレポート〜
<SOUND MARINA 2006〜Feel the Voice 5〜> 2006年08月19日 広島港出島野外特設会場
13時30分に開場して15時30分に開演。
その間、五組のアーティストがオープニングアクトを務めていたようです。
開演してからは
○SOUL'd OUT ○HOME MADE家族 ○アンジェラ・アキ ○スキマスイッチ
○Every Little Thing ○馬場俊英 ○ゴスペラーズ ○コブクロ
というアーティストたちが出演しました。
ここではゴスペラーズ出演部分のみレポートします。
スクリーンに「The Gospellers」の文字が浮かび上がると大歓声が起こります。
手拍子を煽りながら登場するメンバーたち。
衣装は最近の出演イベントでのものとほぼ同じ、「一筋の軌跡」仕様。
イベントでの曲といえばやっぱりこれ。
「一つになるのさ!」
♪一筋の軌跡
コアなゴスマニアが少なかったのか、この曲でおなじみの一本指を立てる動作を
やっている観客は少なかったように思いました。
その代わり、入場時にもらった団扇を振ってノッていました。
途中、リーダーが観客にマイクを向けます。
「雰囲気に合わせて歌ってみる…」「なんとなく歌ってみる…」
LaLaLaの部分でしたし、メンバーも歌っていたのでわかりやすかったのか、
すぐに観客も馴染んで「LaLaLaLaLaLa♪」の大合唱になりました。
安岡「三年ぶりに帰ってきました!ゴスペラーズです!」
場内拍手。
安岡「最後まで楽しんでいってください。安岡優です」
黒沢「さっき皆さんが団扇を振っていたので涼しかったです(笑) 黒沢薫です」
村上「湿気がねー(という話をしていたのですが、内容失念) 村上です」
北山「えー、北山といいます」
村上「もっと低い声で言えよ(笑)」
北山「(低音で)えー…北山といいます(笑)
今日はこの会場に二万人近くいらっしゃっているということですが。
ということは、広島だけじゃないですよね?」
会場からは口々に地名が叫ばれます。
北山「(聴きながら)山口? フランス?
えー、いろんなところからいらっしゃっているようですが」
酒井「誰?嘘言ったの(笑)」
北山「わかんない。そう聴こえたから(笑)
最後まで頑張りますのでよろしくお願いします」
酒井「酒井雄二でーす。
さっきまでライブを聴いてまして、会場の熱気を吸収して元気が出てきました。
ステージに立って、また皆さんの元気を吸収してそれを返せたらいいなと思います」
と自己紹介が終わったところで。
安岡「えー…明らかにしゃべりすぎました(笑)
まだ一曲しか歌っていないのに、しゃべりすぎです!」
何せ人数が多いので、一人ずつしゃべれば時間を食いますからね。
ではもう一曲、新曲を。
♪風をつかまえて
曲に合わせて会場は団扇を左右に振っていました。
ブリッジ部分の北山さんのボーカルがやはりさわやか。
台風に伴っていた生暖かい風も収まってきて、曲に合ったやさしい風が吹いていました。
♪永遠に
前の曲とは“風”繋がりでしょうか?
久しぶりのこの曲に歓声が上がっていました。
安定した歌声に、最初は団扇を振ろうとしていた観客たちもすっかり聴き入っていました。
ただ、バックボーカルの四人には照明が当たっていたのですが、
リードボーカルの黒沢さんの姿が沈んでいるという、ちょっとおかしな画になっていました。
最後までこのままだったので、照明設備そのものに問題があったのかもしれませんね。
今でこそ二万人近い客の入ったステージで歌えるゴスペラーズですが、
初めて歌った広島の会場はライブハウスだったとか。
デビューから六年経って世間に認知されるようになり、そうなってから初めて立った
ステージが広島だったそうです。
村上「初心を忘れないように、この曲を歌います」
北山さんが音叉を出してきて音合わせ。そして。
♪ひとり
これまた久しぶりの曲。
最近「初心に返って」と歌う曲が「星屑の街」(当時の心境を綴っている)だったり
「Promise」(デビュー曲)だったりするので、これが来るとは思いませんでした。
五人で息を合わせて、歌声のなくなる一瞬の隙間までもが心地よい。
しかしこの曲、ワンコーラスだけで終わってしまいました。あれ?
♪ミモザ
今期のイベントでは必ず歌っていますね。
熱く歌い上げる雰囲気ではなく、どちらかといえば風にミモザの花が踊っているような、
さわやかな雰囲気に仕上がっていました。
黒沢・村上・酒井の三氏がまったく違う詞を歌い分けている部分などは、
これだけ出演者が多いイベントでもゴスペラーズしか歌えないでしょう。
「ミモザ」が終わり、リズミカルな演奏が始まります。
「まだ行けるかー!」
♪終わらない世界
このところお馴染みのG10ツアーバージョン。
大人数のイベントで面白いのは、他アーティストファンの観客たちが、
ゴスマニアとはまったく違うノリ方をしているところ。
団扇を叩きながら大ノリ。
「Fly to Sky〜♪」をやっていた観客があまり見受けられなかったあたり、
コアなゴスマニア以外にもゴスペラーズのパフォーマンスは十二分に楽しんでもらえた
ようでした。
安岡「春に一年七ヶ月ぶりのシングルを出しましたが、次のシングルももう完成しています。
アルバムも九割方出来ています」
会場からは歓声。
安岡「秋からは、ニューアルバムを引っさげてツアーも予定しています」
村上「今迄でいちばん長いツアーで59本というのがありました(2004年の号泣ツアー)が
それよりも長いものをやります」
黒沢「広島!二箇所やります! 中国地方!いっぱいやります!」
安岡「皆さんの街にも行きたいと思います」
号泣ツアーの最終日に「ようやく終わりだ!」と言っていたメンバーもいましたが
(ねえ?黒沢さん?)次回はどうなるのでしょうね。
村上「まだ後にコブクロ(イベントのトリ)が控えてるんだけど、もう一曲歌っていい?」
拍手が起こります。
村上「別に広島の歌じゃないんだけど。
『東京』って言葉が入ってるんだけど(ここで曲目がわかった観客からは拍手)
なんだかわかんないけど、どうしてもSOUND MARINAで歌いたかったの」
♪東京スヰート
ワンコーラス目は無難にこなしたのですが、ツーコーラス目に入って
リーダーが歌えなくなってしまいました。
まさか、SOUL POWERのときのような事態?
と思ったらリーダー「ふっ」。
村上「ごめん、歌詞忘れちゃった!」
折角聴き入っていたのに台無しです…。会場笑。
頑張って思い出そうとしますが
「言葉は〜♪ (←歌う場所間違えています)
やべ、本当に抜けちゃった!」
サビになってようやく軌道に乗りましたが、直後にモニターに映った黒沢さんの表情も
半笑いでした…。
歌そのものはその後持ち直し、村上、黒沢、北山、酒井・安岡がそれぞれのパートに散って
歌う場面はやはり圧巻。
リーダーは「この広い♪広島の空の下で♪」と歌うサービスを見せました。
「Stop♪」
ここで拍手が起こるあたり、やはりゴスマニア以外の観客が多かったようです。
この後の部分でもゴスペラーズの声は観客の心をがっちり掴みます。
黒沢さんはステージ上にしゃがみ込んでの大熱唱。
この後、G10ツアーで披露したものと同じく、リーダーと北山さんの掛け合いに突入。
「今夜は♪眠れない♪ 貴女を♪」
ここまではよかったのですが。
村上「間違えた歌詞が気になって♪」
これには会場も爆笑。
せ、せっかく聴き入っていたのに雰囲気壊してどうするんですかっ。
すぐにはわからなくて後で気付いた人も多かったらしく、くすくす笑いが続いていました。
「ゴスペラーズでした! ありがとうございました!」
後奏に乗ってゴスメンバーは左、右、中央の観客に向かって丁寧に頭を下げ、退場していきました。
演奏を終え、バンドメンバーも退場。
ゴスペラーズの出番が終了しました。
その後出てきたコブクロの話。
トリということで緊張していた彼ら。
ステージが終了したゴスメンバーが引き上げてきたので挨拶を交わしていたら、
ひとこと言われたそうです。
「(会場を)あっためといたから」
…愛のあるエールを送ったのですね…。
「プレッシャーかけないでーー!」とは、コブクロ小渕氏談でした。
イベント終了後には打ち上げ花火のパフォーマンス。
観客からは大歓声と拍手が送られていました。
終演時間は21時30分。
開演から実に06時間(開場からは08時間!)という、ありえないぐらい長い
ライブイベントでした…。