<星屑の街> 2002年10月12日安:お待たせしました。 酒:はい。 安:世界初オンエア。 酒:あらら。 安:ゴスペラーズのニューシングル「星屑の街」。 オンエアの時間が迫ってまいりましたけど酒井さん。 酒:あー、そうですね。 安:まあ、この曲についての説明をしましょうや。でもそれでも。 酒:えーえー、いいですねえ。ええ。 安:この曲ね、11月13日発売になります我々のニューシングル。 酒:ええ。 安:なんですけれども。 あのー、この曲は、去年、去年のですね、我々のアカペラツアーの 酒:ええ。 安:ために、書かれた曲でございます。 酒:そのー、あれですね、えー、非常に重要な場面で歌われる、 まあメインテーマといった… 安:そうですね。主題歌のようなものですよ。 酒:えーえー。 安:えっと、ここのところですね、アカペラのライブを芝居仕立てでやっておりまして。 酒:そうですね。舞台の上に男五人、プラスモアいるわけですから。 安:役者さんにね、参加していただいてね。 酒:ただ歌うだけじゃもったいないだろ、ちゅうことでねー。 安:そうですね。いわゆるミュージカルとは違うんですよ。 酒:ええ。 安:歌は我々のゴスペラーズの歌でございましてですね、その合間合間に、 まああの、芝居が入ってくるというような感じなんですけども。 酒:演出ですね。 安:はい。 で、前回の、去年行われました「アカペラ街」ではですね 酒:アカペラの街と書きますアカペラ街でございます。 安:我々五人が、それぞれデビュー当時の五人を演じてですね。 酒:ええ。 安:ですから僕安岡優はまさに二十歳の頃でございますよ。 酒:短パンとかでございますよ。 安:短パン。 酒:ええ。 安:ゴーグルとかしてですね(笑) 酒:ええ。 安:その頃の、ほんとにその頃着ていたような洋服をそろえてですね 酒:ええ。 安:舞台に立ってですよ。 酒:ええ。 安:でその頃、まあ売れるかわからない、今からプロにデビューしようという 酒:はいはい。 安:この、青年の心の悩みを。 酒:とかをね。 安:やって。 酒:俺もね、ほんとに相当悩む役どころでね。 安:雄二さんは実際以上に悩む役でしたね。 酒:そしたらね「あの人暗い」っていうお便りとかをいただいたりしてですね(笑) 安:あれはあくまで台本ですからね。 酒:まあ俺の演技も相当真に迫ってた、迫真だったっていうことだね。 安:酒井さんの役はね、このままプロになってもやっていけるかどうかわからないから 抜けようかなと、プロになる前に抜けようかなと悩むメンバーの役だったんですよ。 酒:それがテレビ放送なんかされちゃったわけなんでねぇ。 (「アカペラ街」の模様の一部はNHKで放映されました) 安:「酒井さんはほんとにそういうタイプの人なんですか」って 酒:(笑) 安:いうような手紙が来ちゃったり(笑) 酒:来てたりしてたんでねぇ、あまりに迫真だったので迫真太郎…っていうふうに… 安:ありがとうございます!(笑) 酒:名乗ろうかと思ったりしたみたいなオヤジギャグ。 安:はい。で、その頃ですねえ 酒:はい。 安:あのー、まあ未来に、希望を持ちたいと願う五人の劇だったので、 まあ「未来は必ず明るいんだよ」というような曲を書いてくれという オーダーがありまして。 酒:うん。 安:でそれをですね、実際に演じたのは去年の我々ですから。 酒:はいはい。 安:実際にその頃、ちょうど「ひとり」が発売になる直前。 酒:うん。 安:で、まあこう、やっと我々ゴスペラーズ的にもいわゆる「売れた」と言えるように なりかけの頃ですね。 そのあと「Love Notes」が出て初めて百万枚とかですね。 酒:おかげさまでね。 安:オリコンで一位をとったりとかですね、その直前ですよ、我々が演じていた頃が。 酒:まあねえ。 安:はい。だからその未来が今そこに、今我々がデビュー当時から思っていた未来が そこに迫っているというときに、実際に舞台に立って。 そのための主題歌ということで書き下ろした曲でございます。 酒:そうね。 安:この曲を作曲したのは北山陽一。 酒:ああ北山ですね。 安:はい。そして私安岡が作詩ということで。 酒:なるほど。 安:これね、僕と北山でよくやるんですけど 酒:ええ。 安:まあ、小池(竹見)さんがこんな曲にしてくれと。演出家ですね。 酒:この「アカペラ街」なんかの舞台のね。 安:舞台の演出家。いわゆる台本を書いたりもする人です。 酒:ええ。 安:その人がこういう曲にしてくれ、さっき話したような曲ですね、 未来がそこに迫ってくるという。 酒:なるほど。 安:で、それを聴いて北山がなんとなくこうピアノを弾くわけです。 ぽろーんぱらーんと。 そのときにはメロディーもないんですね。いわゆるコード進行しかないわけですよ。 酒:ぽろぽろやるわけだ。 安:ぽろぽろ。それをやりながら、大体サビはこれぐらいの長さだ、 8小節なのか16小節なのか見えてくるわけですね。 酒:はあ(感心) 安:で、そのあとこのテンポだと何文字ぐらいの歌詩がちょうどいいだろうって いうことで僕が大体の歌詩を書くんです。 酒:はあ。 安:大体の歌詩を書いたら、その歌詩がはまるように北山がそのコードの上に メロディーを作っていくんですね。 酒:はあー。 安:そのときに歌詩が多すぎたら削って。 酒:あらら。 安:足りなかったら僕がまた書き足してっていうのを二人でやっていくんですよ。 酒:あらら。 それなんかこう、あれですね、こう、よく考えられた 効率のいい方法じゃないですかね。 安:普通一人が、その、作詩作曲するときね…。 酒:俺なんかもうひどいですよ…(笑) 安:(笑) でも自分の中ではそういうことやってるわけじゃない。 知らず知らずのうちに。ひとりでは。 酒:そうかな?そうなのかな〜? 俺とかはずーっと悩んでますからね。ヴウン〜とか言って。 安:そう。でもね自分の中でさあ、悩むところがあるわけじゃない。 これはどっちがいいかなっていうのは。 でもそれをもう片方のメンバーが「こっちがいいよ」って その場で決めてくれるわけじゃない。 だから、ああ、自分の中ではフィフティーフィフティー、 どっちがいいかわからないってときに、すぐ答えをもらえるんでね、 どんどん、仕事が速いんですよ。 酒:そこでむっとしたりとかしないの? 安:…(笑) 酒:「そっちじゃねーだろお前!…そっちじゃ!」(笑) 安:いやいや(笑) そしたら最初っからいいって方を出すでしょ、僕が(笑) 酒:ああそうかそうか(笑) 安:この言葉がいいかな?この言葉がいいかな?ってときに。 酒:逆に気づかせてくれたりとかね。 安:そうそう。このメロディーだと日本語だとこれのほうが合うんじゃない?とか。 酒:なるほどなるほど。 安:「ここで息継ぎがしたいから、4文字の言葉じゃなくて2文字2文字にして」とか あるんですよ。 酒:あー。ふーん。 でもそういうのを「2文字2文字にして」とか言われたところで 「何様だ…(怒)」とか思ったりしないの? 安:いやいやいやいや…(笑) 大丈夫です。 酒:しないの? 安:大丈夫です。グループですから(笑) 酒:グループなの? 安:グループなんで(笑) 酒:ああそうなの。 安:まあそうやって、特殊な作り方なんですけど、そうやって作った曲を みんなでステージの上に乗っけて。 酒:うーん。 安:みんなでリードボーカルを歌い次いで。 酒:うーん。 安:まさに五人の歴史のような曲ですから。 酒:うーん。 安:それをですね。 「うーん」って、あなたも歌ったじゃないですか(笑) 酒:ああそうか!(笑) ああそうか!(笑) 安:あなたも歌ったし、歌ってるじゃないですか! 酒:ああそうかそうか! うん。 安:早速聴いていただきましょう。ゴスペラーズで「星屑の街」。 (「星屑の街」流れる)