〜ライブレポート〜

 

<ゴスペラーズ坂ツアー2002GT> 2002年07月03日 大阪フェスティバルホール
(同じ2002GTツアーであるため、八王子レポートとかぶる部分が数多くあります。
 その点につきましては割愛させていただいていたりしますがご了承ください。
 そして相変わらずトークはいいかげんかつ順番ばらばらです。メンゴメンゴ^^;)


八王子のときと同じく、会場に入ると薄い幕の向こうでDJバリ“K”〜んさんが
ターンテーブルを回しています。
その音楽に「Get me on」が入ってきて会場のボルテージが急上昇。
そして…幕が開き、ソファーに掛けたゴスペラーズが登場します。

♪侍ゴスペラーズ
 “この坂”と同時に興奮ものぼりつめたように、はじめから会場総立ちです。
♪Get me on
 今回は北山さんの回転が少なかった気がします。
 その代わり思いっきりジャンプしたその高さは圧巻でした。
 黒沢さんのフェイクが冴えていました。 

服装は八王子のときと同じです。
アクセサリーはさすがに二階席からはわかりませんでした。
黒沢さんが何かペンダントつけていたなあ…というくらいです(^^;
村上「誤解されてることもあるので自己紹介」というわけで…
「村上てつやです」
「いえーーーーーぇぇぇえええっっっ!(フェイク&シャウト)、黒沢薫です」
「(低音で)身体で聴いてください。北山陽一です」
「(ヒューマンビートボックス) 心して聴け。酒井雄二です」
ヒューマンビートボックスには会場もノリノリでした。
「(観客に)やっとお会いすることができました。会いたかったよ♪ 安岡優です」
公演が50あることについて、メンバーが「Jリーグの選手は年間○試合くらいで」
「(山崎)まさよしくんは○回やったからね」などという話をしていました。
村上「僕らはどうしても“5”のつく数字を考えてしまうわけで、
   はじめから70公演とか言えないという…(笑)」
やっぱり“5人の侍”ゴスペラーズですものね。
今回のツアー中大阪では3回のゴスペラーズ。
村上「今度は滋賀とか和歌山でも…」
関西では大阪、京都、兵庫だけでしたので気にはなっている様子でした。
ツアーで全国を回っている間、ツアー関係者で班を作っていろんなことを
楽しんでいるのですが、
村上「最初飛ばしたのはボーリング班なんだけどね。黒沢(班長)が…」
黒沢「外出禁止を食らいまして(笑)」
会場大笑い。
そうでした、フライデー騒動があって黒沢さんが外出できない時期があったんですよね。
次に元気に活動しているのがカレー班だそうです。
黒沢「班長(キーボードの松本さん)と何回食った話したんですけど、37回でした」
ちなみにそれを話したのがカレーを食べながら、しかも休日だったそうで
「休日まで待ち合わせてんのか! お前ら仲いいなあ」とリーダーに
ツッこまれていました。
でもまだまだ食べたいカレーがあるのだそう。
黒沢「和歌山カレーとか……わー、やばいやばい」
安岡「この人ほっときましょう!」
安岡さん(だったかな?)にどつかれる黒沢さんでした^^;
※意味がわからない方、サーチエンジンで「和歌山」「カレー」をキーワードに検索して
 みてください^^;
「3月にはじまったこのツアーも7月に入りまして、僕の汗は3月から
 止まってないんですが」という安岡さんの言葉に会場大爆笑でした。
※安岡さんは汗っかきなので、ライブ一曲目から汗まみれなのです。

♪It should've been me(that loved you)
 前回聴いたときよりも北山さんの声がよく通っていました。
 酒井さんの声を「静」とするなら北山さんは「激」。
 その対比が面白い、そして結果的に熱いバラード。
♪残照
 酒井さんの裏声オバケが少々すっぽ抜けてしまいました^^;
 酒井、村上、黒沢の熱く激しい掛け合いに圧倒されます。 
 その熱が消え、照明が落とされると、メンバーがひとことずつ詩を朗読するように
 言葉を重ねてゆきます。
 特に安岡さんの声が効果的でした。
 そしてそのまま次の曲に。
♪DAWN〜夜明け〜
 よく見ると意外に細かいところで黒沢さんのハモリが入っているのがわかりました。
 安岡さんリードの部分はCDよりも大人っぽい響きがありました。 
♪告白
 ここからはメドレー調。
 キーボードのみのオケがせつなく響きます。
♪東京スヰート
 黒沢さんのファルセットが効いています。
 前半は北山さんの声がスヰート、後半は村上・黒沢の掛け合いが熱い。
♪この世界のどこかに 〜郷ひろみさんへの提供曲
 安岡さんがリードの、郷ひろみバージョンよりもやや熱いバラード。
 リードボーカルを追いかける黒沢さんのコーラスが追加されていました。
♪AIR MAIL
 八王子で「この曲は生で聴け!」イチオシ曲としましたが今回も変わらず。
 CDではおとなしい曲と取れましたが生演奏が入るとがらりと印象が変わります。
♪誓い
 オケ部分で響く黒沢さんのスナップ(自らマイクで音を拾っていました)が素敵。
 キャナルコーラスでの北山さんの声が他のメンバーに負けそうだったのが
 ちょっと残念!
 (こう考えてしまうあたりゴスペラーズファンならではでしょうか?)
 オケが消えたあと、詩を朗読するごとく(「DAWN」の前に同じ)語りはじめます。
 その間に他のメンバーは音合わせ。そしてアカペラに。
♪ひとり
 オケつきのときとは遜色のない迫力。
 一瞬リーダーの声が出ていないときがありましたがすぐに復活。さすがです。
♪永遠に
 「unplugged version」のコーラスアレンジにドラムやベースが入っている
 バージョンでした。
 甘くてせつなくて熱い、そんな楽曲。

「バラードを一気に聴いていただきました」とリーダー。
村上「なんだか東京の話(「東京スヰート」)になって(笑)」
安岡「かと思ったら“この世界のどこかに”行っちゃってね。
   どこ行っちゃったのかと思ったら“AIR MAIL”が来て」
村上「海外だったと(笑)」
安岡「で、なんだか知らないけど誓っちゃってるし(笑)」
村上「黒沢が全部ひとりで歌っちゃってね。ずるいよなー」
隣で黒沢さんがにこにこ。
村上「あ、そうだ。俺が黒沢に言ったんだ。ひとりで歌えって」
黒沢「そうだよ(笑)」
なぜか曲順の話で大盛り上がり。
村上「最後なんかトンビ飛んでるからね」
?と思ったら、どうやら「永遠に」のイメージらしいです。
村上「トンビはどうしてカラスのように羽ばたかなくても飛べるのか…」
「そんなのいいから」というツッコミがメンバー(酒井さん?)から入りました。
村上「俺の中では(「永遠に」は)潮の引いた海にトンビが飛んでるイメージなのよ」
「ぴーひょろろ…」と合いの手をいれるメンバー(笑・誰だっけ?)
安岡「まあ、歌っている人はこういうことを考えながら歌っているわけですよ」
酒井「俺リーダーがそんなこと考えながら歌ってるとは思わなかった。
   トンビが飛んでるなんて…(笑)」
そして話題はサッカーに。
ワールドカップ帰りの群衆がかなり面白かったんだとか。
バスが通るたびに「日本代表か?」とみんな覗きこもうとするんだそうです。
ゴスペラーズも迷惑にならないように車のカーテンを閉めて帰ろうとしたのですが、
それが逆に怪しいと思われたらしく、一生懸命手を振る人たちが(笑)
安岡「ちっちゃい車で、どう考えたって日本代表全員が乗れるはずないのにねえ(笑)」
ちなみに前に乗っていたKi/oonレコードのスタッフが「稲本でーす♪」と
手を振っていたそうです(笑)
北山さんいわく
「護衛らしきパトカーが何台か通ったあとにそれっぽいバスが来て、
 みんな『うおーっ!』って歓声あげたらチュニジア代表だった(笑)」
で、みんな上げた手のやり場に困り、そのバスを拍手で見送ったそうです(笑)
安岡「今回のワールドカップでサッカーに興味を持った人が多かったと思うんですけど、
   僕たちの歌がサッカーへの入り口になってくれればいいなと思いました」
「ベッカムが入り口って人も多いと思うけどね」(これはリーダーだったかな?)
村上「入り口はベッカムでもいいんだけど出口をちゃんと見つけてくださいね」
(この“出口”の意味が私には未だにわかりません(汗))

♪エスコート
 安岡さんがいちばん張りきっていた曲。
 「OH−−−−−!」でハモる黒沢・安岡コンビ、やっぱり接近しすぎのような気が
 しないでも…(笑)
 掛け声部分は全員で歌いました。 
♪ポーカーフェイス
 黒沢さんのフェイクにしびれました。
 Rhymesterのラップが入るところでメンバーが退場。衣装を変えて戻ってきます。
 衣装は八王子のときと同じ。またもや襟の見えない人がひとり…(笑)
 今回は白いハットをかぶっての登場です。
♪熱帯夜
 はじまった!と思ったらリーダーが「オオサカ! ワンスアゲイン!」と二度ほど
 止めるものだからみんなうずうず(笑)
 今回はメンバーは歌いながらあまり踊っていませんでした。
 掛け声は会場全員でマッスルコーラス。
 一度全員ソファーに戻り、曲にあわせて安岡、酒井・北山、村上・黒沢の順に
 飛び出してきてポーズを決めるのですが、そこで黒沢さんが両肌脱ぎ。
 会場大盛り上がり、大興奮です。
 黒沢さんのシャウトも熱く、黒沢薫独壇場状態。
♪ウルフ
 全員ノリノリ。
 村上、黒沢の掛け合い部分では、後ろで酒井さんが「カモンカモン!」といった
 ポーズをしていました。
 途中北山さんがバンドメンバーのところに駆け寄り、みんなでジャンプ!
♪Atlas
 前回この曲でメンバーの声がへばっていたので心配していたのですがノープロブレム。
 黒沢さんが少しばかりつらそうな箇所もありましたが、全体的に声はきちんと
 出ていましたし伸びもありましたよ。
 この曲に限らずですが、安岡さんがさりげなく手首だけでくるくるっとマイクを
 回していました。

「Atlasというのは地図のことで…」とリーダーが切り出します。
全国各地を回ることが目標だったゴスペラーズ。
いよいよライブツアーもファイナルが近づいており、追加公演も待っていてくれた人が
いることに対して感謝の意を表し、全員で頭を下げます。
もちろん会場からは拍手が惜しみなく送られます。
リーダーは続けます。
「僕たちの歌は人それぞれ、いろんなときに聴いてくれていると思います。
 みんなが僕たちの歌を必要としたとき、いつでも傍にいられるように
 僕たちは歌い続けます」

♪真夜中のコーラス
 頭は静かにはじまりますが、会場全員ノリまくり。
 掛け声部分を全員で叫びます。
 酒井さんの「ぷきゅぷきゅぱー」は聴けませんでしたが、代わりに小さな音ながらも
 TBSラジオ「真夜中のコーラス」のオープニングで流れている
 「Gospellers! Get down!」という掛け声が入っていました。
♪FRENZY
 頭のオケ部分で北山さんが側転を披露。
 掛け声は会場全体で大合唱。
 北山さんがスピーカーを踏み台にジャンプしたのが圧巻でした。
♪LOVE MACHINE
 イントロとともに会場に黄色い悲鳴が上がりました(笑)
 酒井さんの衣装はそのままでした。
 (この曲、酒井さんの特殊な衣装が有名なのです)
 通の人はコーラスメンバーのパントマイムを一緒にやっていたようです。
 「Fu!」とか「La〜LaLaLaLa〜」は全員で合唱。
 バックでギターの玉川さん、ベースの須藤さんが弾きながら踊っていました。
♪FIVE KEYS
 黒沢さんがジャケットを脱ぎ捨てました。
 全員でジャンプジャンプ。
 歌詞に合わせて右手を出したり5を数えたり、FRNZY状態です。
 途中で全員舞台上でばったり倒れこみ、リーダー「もうあかん〜」
 (ちょっとばかり関西弁がおかしかったです^^;)
 村上「もう終わろう〜」 会場「ダメー!」 村上「あかん〜?」 会場「ダメー!」
 それじゃあメンバーに元気を出させるような声援を送ってください!というわけで
 村上「北山さーん!」 会場「北山さーん!」と順番にやっていき、最後に
 村上「てっちゃーん!」 会場「てっちゃーん!」
 ここ、みんな思い思いに叫んでいたと思います↑。
 復活したメンバー、会場が一体になって「Hey!Hey!」
 会場総立ち状態でエンディングです。

バンドメンバー及びゴスペラーズメンバーをリーダーがひとりひとり紹介。
バリ“K”〜んさんを「テーブル回し」と紹介したついでに
「“回るテーブル”じゃなくて“回る人”!北山陽一!」
北山さんに隣にいたキーボードの佐々木真里さんとベースの須藤満さんが
北山さんを回す真似をし、北山さんもちょこちょこと回ってみせていました(笑)
以下、「打つ人!(ヒューマンビートボックスのことだと思われます)酒井雄二!」
「日本代表の試合が終ったらいつのまにか髪の色がグレーになっていた安岡優!」
「脱いでる人!黒沢薫!」
「シャツが中途半端に出ちゃってる人!村上てつや!」
踊っている間に服装が乱れたようです。
言わないと誰も気づかないのに自分で言っていました(笑)
そして全員で手をつなぎ、手を挙げながら村上「どうもありがとう!」
お決まりで安岡さんがスピーカーの上に飛び乗り、黒沢さんも続きます。
酒井さんは失敗してスピーカーの向こう側に落ちてしまったようです(笑)
「なにやってんのー?」というような笑顔で黒沢さんがちょこんとスピーカーの上に
乗っかっているのが印象的でした。
全員退場していきますが、会場は依然総立ちのまま。
アンコールを求めて手拍子が送り続けられます。
しばらくしてメンバーが出てきて拍手喝采。
しかし北山さんが遅い?
出てくるまでほかのメンバーが北山さんの低音ボイスを真似して遊んでいました。

♪こういう曲調好き 〜14カラット・ソウルに提供
 酒井さんの美しい声が冴えました。
 北山さんのベースラインも素敵。
 そのまま“なりきりゴスペラーズ”に突入。
 全員で「Ba〜Ba〜Ba〜♪」を合唱。
 会場の、舞台に向かって左側を黒沢パート、右側を安岡パートに分けます。
 村上「母ちゃんに反抗するようなつもりで!」 安岡「ダメダメ!(笑)」 
 村上「台所に立っている母ちゃんに言うようなつもりで!」 安岡「ダメダメダメ!」
 村上「反抗していた14歳の頃を思い出して!」 安岡「14歳なんだ?(笑)」
 メンバーがそれぞれ思い思いの歌、もしくは会場の観客へのお礼の言葉を
 メロディーに乗せて歌い上げます。
 酒井さんの合図で閉め、全員で拍手。
♪Body Calling
 前曲の流れで心地よい雰囲気を堪能。
 黒沢さんがリズムに合わせて帽子を振っていました。
♪約束の季節
 北山さんがひとりいちばん前に出て歌っていました。
 さわやかな歌声に会場全員聴き入ります。

バンドメンバーとゴスペラーズがみんなで握手を交わします。
北山さんがベースの須藤さんに抱きつき…そのままぶら下がっていました(笑)
リーダーが改めて全員を紹介。
バンドメンバーが退場していきます。
須藤さん、玉川さん、佐々木さんだったかな? ユーレイのような格好をして
仲良く帰っていきました。

「五人そろっているし…もう一曲行きますか?」とのリーダーの言葉に全員拍手喝采。
舞台袖に戻った北山さんにリーダーは
「北山がパイプオルガン取りに行っているのでちょっと待ってください(笑)」

♪Promise
 アカペラとは思えないほどの声量に圧倒されました。
 北山さんのベースはまさにパイプオルガン。コーラスもさわやか。
 黒沢さんのリードも、25曲目とは思えない伸びやかな声でした。

今度こそエンディング。
惜しみない拍手がゴスペラーズに降り注ぎます。
最後に北山さんが投げキッスで退場し、大阪公演が終了しました。



!気になったこと!
最前列にいた人の一部に、公演中舞台上に手を伸ばしている人がいました。
特にメンバーが観客席に近づいたときはひどかったようです。
マナーはしっかり守ってほしかったなあ、と二階席から残念に思いました。
ゴスペラーズのメンバーにライブに集中していただくため、
ファンである私たちも協力したいものですね。
…気持ちはわからないでもないですが、メンバーに「何コイツ?感じ悪っ!」と
思われるのがオチかと^^;




こんなレポートを最後まで読んでくださった皆様、おおきに!(笑)

 

 

ミーハーレポート