〜ライブレポート〜

 

<ゴスペラーズライブ2004 in Naeba> 2004年02月14日 苗場プリンスホテル
レポート前に。
今回の座席がステージから少し離れていた上に、周囲のミーハーファンが
ギャビギャビ(きゃぴきゃぴなんて可愛いものではなかったです…)騒いでいたために
聴き取れなかった部分や見えなかった部分が多く、内容がかなり曖昧です。
ご了承ください。


会場入り口ではめずらしく荷物チェックなし。
メンバーへのプレゼントの受付まで行っていました。やはりバレンタインデーならでは?
入場すると、DJバリ“K”〜んさんがターンテーブルを回していました。
台部分には「The Gospellers」という文字と、今回のライブグッズのモチーフに
使われていた雪のマークが描かれています。
いつもは会場は平坦なので後部の観客は見づらいのですが、今回は段差が出来ていて
見やすくなっていました。
しばらく待つとターンテーブルから音が消えます。
そしてショーのはじまりを告げるナレーション。
暗かったステージが、まるでショーウインドウのように鮮やかに浮かび上がります。

♪冬物語
最初から大熱唱。
生演奏になると迫力が一段と違います。CDもいいけれど生で聴くべしという曲です。
一曲目からすっかりやられてしまい、滂沱の涙を流している観客多数でした。
♪砂時計
人気のナンバーに黄色い歓声。やはり生だと迫力があります。
ダンスが2002GTの時よりも派手になっていました。
ここでトラブル発生か、北山さんの口は動いているのに声が出てこない。
ファンは少し冷や冷やしました。
♪愛の歌
なりきりゴスペラーズの曲として有名なナンバー。
今回はなりきりではありませんでしたが、最初から歌っている人が多くいました。
途中でリーダーが曲にあわせて「聴かせてくれ…」。
これで歌っていなかった人も歌いはじめ、パートは分けていなかったものの
なりきりゴスペラーズ状態になりました。
♪シアトリカル
発売前のニューアルバム「Dressed up to the Nines」より。
ビートの効いたアップテンポの曲調、ターンテーブルのスクラッチ音のような歌い方が
最高にカッコよく、初めて聴いた観客も引き込まれていきます。
ダンスもノリノリ。ひそかに北山さんの見せ場だったような…。
「こんばんはゴスペラーズでぇす!」
熱唱を終え、メンバーがご挨拶。
他のメンバーがあっさりと自己紹介を終えたのですが、めずらしく黒沢さんが
「皆さんに素敵な時間を過ごしていただくためにやってきました」というような
ニュアンスのことを饒舌に語り、最後に投げキッスまでして下がりました。
#普段そういう台詞を言うのは安岡さんのイメージがあるのですが。めずらしい。

外は雪模様。
「さっき外を見たら雪が深々と降っていました」とは安岡さんの言葉ですが、
それどころか結構吹雪いている様子。
「だから夜だけど結構明るかったですね」としばし雪談話。
「それでも汗かいてるね」とメンバーからツッコミが入り、
「そうですね。あ、そこに持っていきましたか(笑)」と安岡さん。
まだ四曲しか終わっていませんが、すでに滝のような汗。
と、北山さんがタオルを持ってきて安岡さんの顔を拭き拭き。
「きゃーっ!」と黄色い歓声が上がります。
それにリーダーがちょっと嫉妬?
村上「何それ? お前、それはゴスペラーズの中だからいいと思ってんの?」
北山「うん」
村上「そうやって(ファンの)母性本能をくすぐって…」
北山「いやいや、俺じゃなくて。
   みんなが“安岡さんの汗を拭いてあげたい!”と思ってるところで
   俺が拭いたから“北山よくやった!”と、そういうことでしょ?」
観客一同拍手。
(ですが、本当の理由はやはりリーダーの言ったことが正しいのでは??)

バンドメンバーの衣装は白に統一。
ゴスメンバーは黒いスーツに白のシャツです。
酒井さんがまた髪を結んでいたのが少しあたらしく感じました。
(ここのMCの順番、少し違うかもしれません。違ったらゴメンなさい)
なぜか話がバリ“K”〜んさんのことに。
バリさんが怖いとかいう話になり、北山さんが彼を前に引っ張ってきました。
独特の髪型と相俟って、わざと蟹股でヤクザ風に歩いてくるバリさんにメンバー大ウケ。
「こんな人と街で会ったらヤだよね(笑)」
「俺ら知り合いでよかった〜(笑)」
「友達でよかった〜(笑)」
言いたい放題のメンバーでした。

何と言っても今宵はバレンタインデー。
村上「今夜はスペシャルなことを用意しています」
そこに椅子が一脚運ばれてきました。
村上「椅子取りゲーム!」
「この一つの椅子を賭けて…」
…なわけはありません。
まずはソロコーナー。一人ずつ歌っていきましょうということになりました。
トップバッターの北山さんを残して他のメンバーは下がります。

<!--ソロコーナーここから-->

「えー…どう呼吸を整えたらいいのか大変なんですが…」
前の曲「シアトリカル」で派手に踊っていましたからね。
北山「(間が稼げたので)グループでよかったと思います(笑)」
♪DOOR(AJIのカヴァー)
彼のよく通る高音と曲がマッチしてなかなかよい感じだったのですが、
ここでまた問題発生です。
途中で喉を押さえて止まってしまいました。明らかにアクシデント。
観客一同心配して見守りますが、やがて普通に歌いだし、きちんと歌い切りました。
とにもかくにも一安心です。

続いて酒井さんの登場。
ですが、なぜかおどおどとした態度。
このライブではなぜかこういうキャラを作っていたみたいです。
(あまり意味はなかったと思います。多分)
酒井「爪を噛んでみたりして」 客「(笑)」
酒井「“やっぱダメだあーっ!”とか言ってみたりしてね(笑)」
そこから突然「ロード・オブ・ザ・リング」の話に。
「今回出てきた、鍵を握るキャラクター、誰でしたっけ?(客に教えてもらう)
 あの吹き替えが、NHK“いないいないばあ”のわんわんの声の人だったんですね」
#このあたりの話には筆者はついていけていません。汗。
キャラクターの物真似が飛び出し、観客大喜び。
「えー、お客さんも解れてきましたのでそろそろ歌いたいと思います」
♪Don't Let Me Be Lonely Tonight(James Taylorのカヴァー)

次はリーダー。
酒井の歌を聴いて「大人の歌ですね」。
「俺の大人の歌って言ったら加藤登紀子とかになっちゃうんだけど…(笑)」
最近はラッツ(ラッツ&スター)づいています、という話題に。
自分の声とマーチンこと鈴木雅之さんの声が似ている、という話に観客納得。
実はこの日の夕方、「MUSIC FAIR 21」にて鈴木雅之さんとゴスペラーズの共演が
テレビ放映されていたので見た人が多かったのです。
(注釈:番組は午後06時より。ライブは午後09時30分開演でした。
    宿泊ツアーが名物なので、苗場ではいつもこれくらいの時間にはじまるのです)
村上「この前も黒沢と西麻布のカラオケボックスで、二人で歌ってきました。
   “マーチンだぁー”って感じでした(笑)」
観客も大爆笑。
村上「二人で、だよ?」
黒沢さんの歌い方もマーチンさんと似ていたりするので、
二人で一人というところなのでしょうか。
「後でまたラッツをやりますけれど、ここでも歌わせてください」。
♪涙のスウィート・チェリー(ラッツ&スターのカヴァー)
最後の台詞「今でも…君を…愛してる……」がかなりカッコイイ。
歌い終わって一言。
「別に僕の身の上に何かあったわけではありません」
場内大爆笑です。
村上「でへへ♪ (台詞を)昨日は言えたけど、今日は照れた。でへへ♪」
その照れ具合に観客一同大笑い。
客「もう一回言ってー!」
一瞬固まるリーダー。
声のしたほうにつかつかと歩いてゆき、マイクを握ると
「…愛してるぅ〜ってさいき〜ん♪」
小声で歌いながら歩いていってしまいました。やはり照れるらしいです。
村上「次は誰でしょう。次はこの男の登場です!」

♪Your Song(エルトン・ジョンのカヴァー)
安岡さんの声はすれども姿は…どこ??
会場の隅から「きゃーーーっ!」という歓声が。
実は会場の隅の後ろのほうから登場し、通路を歩いてきたのでした。
会場総立ち。見えません。
#身長の話ではありません。念のため。
一度ステージに上がり、また今度は別の方向の通路へ。
立ち止まると相撲取り状態。観客にべちべち叩かれていました。
最後にはまたステージに上がって大熱唱。
#なのですが、安岡マニアが熱狂しすぎて歌を聴くどころではない状態に。
#歌っている間は静かにしてください。筆者からのお願い。
#そしてベンチの上に立つのはやめましょう。立っても見えないから。
#何度も書きますが、身長の話ではありません。多分。
歌い終わると颯爽と帰っていきました。

「バレンタインデーのエンターテイナー安岡優ー!」と前者を紹介しつつ
出てきたのは黒沢さん。
「えー…この後って非常にやりにくいんですが…(笑)」
確かに。
「僕も観客になりたかったです。“安岡さんこっちー♪”って言いたかった(笑)」
彼がもっとも敬愛するソウルシンガーの一人、マーヴィン・ゲイの曲を。
♪Distant Lover(マーヴィン・ゲイのカヴァー)
もう大熱唱。
跪いたり腕を差し伸べたり、全身全霊で歌い上げる、まさに【ソウル】。
その声量にもさらに圧倒されました。

<!--ソロコーナーここまで-->

村上「さてここで問題です。黒沢は最後、何回“Baby”と言ったでしょう?」
歌の最後、「Baby」を繰り返し歌っていましたからね。
村上「俺、7回ぐらいまで数えてたんだけど」
安岡「数えてたんですか!(笑)」
村上「でも最初の一回が怪しくて、どうだったかなって思った瞬間に
   飛んでしまいました(笑)」
途中で歌が消えてしまった北山さんにも触れ、
村上「舞台裏でバリ“K”〜んに慰めてもらっていました(笑)」
ソロで歌うということは滅多にないので、舞台裏では他の四人のメンバーが
言いたい放題言っていたようです。
安岡「僕が帰ったらリーダーがひとことだけ“安岡、よかったよ”とか言うんですよ。
   えーっ、何だそれは!?とか思って(笑)」
舞台裏でモニターを見ながら、あの場面では裏でメンバーのみならず、
スタッフまで大爆笑していたんだとか。
黒沢「昨日は固定カメラだったから舞台に上がったときしか見えなかったんだけど、
   今日はずっと追っかけてたもんね(笑)」
あの演出を考えたのはスタッフと村上。
安岡「スペチャルな…」 メンバー「!?」
安岡優、噛み噛みは健在です。
村上「スペシャルなことをやろうと思って、だったらステージから降ろそうと。
   誰を降ろそうかって話になって、“安岡、歩け”と(笑)」
安岡「降りるどころか、下から登場しましたからね(笑)」
「僕の身長があと15センチ高ければ、もっと多くの人に見てもらえたんですが」
会場もメンバーも大爆笑してしまいました。ゴメンなさい。
「これでも努力したんですが」「何を?」「牛乳飲んだりとか」
ここで新事実判明。
村上「これでも安岡、中学の時に身長後ろから三番目とかあったんだよね」。
会場震撼(?)。
実は中学入学時には160センチあり、身長順に並ぶと後ろから三番目。
安岡「卒業するときには165センチで止まっていて、前から三番目でした(笑)」
「早熟だったんですね」ということで落ち着きました。
村上「まあよかったよ。表向きはね」
安岡「表向きは、ですか?」
そのあとは聴くなと言うことだとメンバーに合図を送られ、安岡さん苦笑いでした。

ところで、苗場ライブも恒例になりました。
最近ではアカペラ港、2002GT、その前がアカペラライブ二回。
アカペラ三部作「アカペラ人」はViewsic(CS放送)で生放送されたそうです。
「テレビで見た人、手を挙げて?」
結構いました。
「じゃあ会場で生で見た人?」
意外にいるものです。
村上「待って待って、ちゃんと挙げて? リピーターを調べるのにちょうどいいから」
酒井「マーケティングですか?」
この会場はメンバーも思い出深く、ステージの勉強をするために
松任谷由実さんのライブを見学したりもしたそうです。
「この前のライブだったら(印象深いのは)“トラだ!”とかね」
おーっ。観客から歓声。

☆捨吉トラになる(即興再現)
安岡「トラだ! 捨吉がトラになったぞ!」
黒沢「捨吉考え直せって!」
(ここで村上が北山に「(自分と)位置が逆だ!」と合図を送っているのですが、
 北山気づかず。そのままの位置で演じることに)
北山「トラだ! トラを捕まえろ!」
♪Tiger Rag(黒沢のトランペットまで)

思わぬサービスに観客大喜び。実はこれ、打ち合わせになかったそうです。
「小道具もなかったのによくやった!」とメンバーは酒井さんを労います。
剃刀なんて持っていませんから、とっさにマイクのお尻を剃刀代わりに
メンバーに向けていたのでした。
でも、当然歌わないといけないわけで、マイクの頭は彼の口に。
黒沢「鳥みたいになってましたね」
マイクをくちばしに見立てて、周囲を突っつくマネをしていました。
アカペラ港といえば、メンバーの記憶に残っているのは「金色の翼」のようです。
村上「北山の後ろに黄色の羽が振ってさあ…」
安岡「歌っているんだからそんなことは絶対ないんだけど、
   なぜか北山が、降ってくる羽をいっぱい掴んでいるイメージがあるんだよね(笑)」
と言って、降ってくる羽を掴みまくるマネ。
黒沢「それって、北山が歌ってるときに手がいつも上向いてるからなんじゃないの?」
そういえばそうだ! メンバーも会場も大笑い。

☆特別ヴァージョン?
♪金色の翼(ちょっとだけ)
黒沢さんが北山さんの真似をして歌います。
「今は♪」(手を上向ける) 「疲れた羽を♪」(手が上向き)
隣で酒井さん?も一緒にやっていました。

会場大爆笑、拍手と足をばたばたさせる音でいっぱい。
北山「いや…喜んでもらえて嬉しいです。でも、その足を打ち鳴らすのやめろ!(笑)」
床、意外にいい音がするものです。新発見?
もうひとつ、リーダーが好きだと言うのが、安岡さんの固い芝居。
村上「“ああぁ…”とかいうやつ(笑)」

☆船長と安岡
船長(中村まこと)役を北山さんが買って出ます。
甲板をひとり修理している船長の元にやってくる安岡。
船長が彼に気づきます。
安岡「あ、ああぁ(固い)…なんかさぁ、手伝えないかなって」

安岡「固いね(笑)」
村上「わかった! お前噛むようになったのはこのせいじゃないのか?」
安岡「これですか!?(笑)」
村安「あああぁ…」
会場大笑い。
そういう固い芝居の言い回しが癖になってしまい、本当に言えなくなってしまったのでは
ないかという新説が浮上しました。
村上「だから“スペシャル”も言えないんだよ(笑)」
癖になるという話から。
北山「ブタの鳴きマネとかあるじゃないですか。鼻を鳴らすやつ。今やりませんけど。
   あれやってると癖になっていびきをかくようになるらしいですよ」
酒井「ブヒ」(やっている)
北山「やらないほうがいいらしいですよ」
酒井「ブヒ?」(返事のつもりらしい)
そのリアクションがウケて、黒沢らが酒井の肩を叩いていました。
「アカペラ港でも歌った歌を…」というわけで、歌の準備に。
安岡さんが「ここは芝居ありませんからね?」と言って観客を笑わせていました。

♪シエスタ
CDでこの迫力や安岡さんの声の伸びが伝わらないのが本当に惜しい。
絶対に生で聴くべし!という一曲です。
♪Promise
最初はアカペラ。
ワンコーラス終了後にキーボードの音が入ってきたと思ったら…「妹尾武!」
この曲で楽器とコラボレーションをしたのは久しぶりではないでしょうか。
最後はライブビデオ「さかあがり。」と同じようなコーラスアレンジをしていました。

村上「友情出演妹尾武!」 拍手喝采。
妹尾さんをステージの前の迎えます。
妹尾さんは帽子をかぶり、ベージュっぽいスーツにシャツというスタイル。
「妹尾ちゃん、変わったシャツ着てるね?」
実は黒沢さんと一緒に買いに行ったシャツなんだとか。
黒沢「“いかがわしいジャズメン”みたいなシャツがほしいって言ってたから、
   店で見つけたときに“妹尾ちゃん、あるんだけど”“じゃあ行く”って(笑)」
村上「脱いで見せてよ」
妹尾「やだよ」
脱がせようとするリーダー(変です…汗)、逃げる妹尾。
安岡「今リーダー、やだって言われた瞬間にすっごい笑顔になりましたね(笑)」。
嫌がる人にさせるのが楽しいんだそうです。
村上「俺はいいよ。脱ぐよ」と言ってシャツのボタンを外しはじめたリーダーに
超黄色い歓声が。
黒沢「妹尾ちゃんはどこ行ったんだよ!(笑)」
結局リーダーは脱ぎませんでした。念のため。
妹尾さんはゴスペラーズライブと連動してピアノコンサートを開催しています。
会場ではオリジナルカクテルの“街角”と“冬物語”が飲めるのです。
「“街角”ってすごいネーミングですね(笑)
 “冬物語”は白っぽいイメージがあるけど“街角”って何だろう?」
北山さんが「“街角”でございまッす」と、低い声でバーテンのマネをしていました。
同日バリ“K”〜んさんもDJショーを開催。
こちらでは「告白(soul tempo)」(写真参照)が飲めました。
ちなみにバリさんは前日のショーの間に飲みすぎて酔っ払ってしまったそうです。
「あまり飲ませないでやってくださいね」
「乾杯くらいにしておいてやってください」
とはメンバーの弁でした。

妹尾さんが退場。アルバムの話になります。
ニューアルバムのタイトルは「Dressed up to the Nines」。
オリジナルアルバムとしては9枚目にあるアルバム。
9という数字のつく、よい言葉を探していて安岡さんが見つけたものなんだとか。
意味は「最高のおしゃれをして」というニュアンス。
安岡「前のアルバム“a Cappella”が“裸のゴスペラーズ”だったので、
   今度はいいものを着て」
黒沢「僕たちも三十路グループですからね。素材感にこだわらないと(笑)」
ところでこのタイトルを北山さんは大絶賛しています。
「この言葉はアメリカ人はぴんと来ないんだけど、
 イギリス人は“いい言葉知っているね”って言いますよ」
会場から拍手。
安岡「立ち読みした辞典に載っていました(笑)」
黒沢「買ってください…(笑)」

♪告白(soul tempo)
言葉の一つ一つが沁みてくるような歌。
シングルヴァージョンとはまったく違う、あたらしい曲に生まれ変わったようでした。
♪Sweet
ニューアルバム「Dressed up to the Nines」より。
存在感のあるバックボーカルが印象的。
ずっしりと重い、大人の愛を歌い上げました。(逆に言うとエロいですね)
♪Tシャツに口紅
鈴木雅之トリビュートアルバム「SUZUKI MANIA」より。
ダンス付きで、メンバーが本当に楽しそうに歌っていた曲。
黒沢さんは自分の出番以外でもずっと歌っていました。
♪Dance If You Want It
村上「ラッツだと思ったら今度は久保田だ!」
久保田利伸トリビュートアルバム「SOUL TREE」より。
ノリノリのナンバー。キーボードの佐々木真里さんのダンスがセクシーでした。
酒井さんの声が久保田サウンドとマッチしていて素敵。
「S.H.D.のテーマ」っぽいダンスが飛び出したのはこの曲、だったかな??
♪シークレット(なりきりゴスペラーズ)
前曲からメドレー調に流れて違和感なく突入。
村上「傍にいたい 歌うみんなと♪」 観客「きゃーっ!」
バックボーカルを五パートに分けてのなりきり。
メンバーと同じように歌うので、いつも以上に“なりきった”という感覚があって
気持ちよかったです。
♪ポーカーフェイス
Rhymesterのラップ部分はバリ“K”〜んさんの腕の見せ所。
これまたカッコイイ。
村上・安岡のバックボーカル部分がかなりセクシーでした。

村上「I Say ゴス! You Say ペ! I Say ゴス! You Say」 観客「ペ!」
村上「I Say ゴスペ! You Say ラ! I Say ゴスペ! You Say」 観客「ラ!」
村上「I Say ゴスペラ! You Say (口をあけて手で長音記号を書くだけ)
   I Say ゴスペラ! You Say」 観客「アー!(笑)」
一人喜ぶリーダー。
客に長音記号の部分だけ歌わせるなんて「俺、初めて聴いた」と北山さん大笑い。
「まあ、強いて言えば“アー”なんだけど(笑)」とリーダー。
相手が乗り切れなくて困っているのを見るのが好きなんだそうで…。
「dance〜」から「シークレット」への流れはリハーサル中に「これはいける」と
発見したんだとか。
そして「Tシャツに口紅」のダンスはラッツ&スターのコピー。
この日放映の「MUSIC FAIR 21」でも少し踊っているのですが、
そこでラッツのビデオをもらって研究したんだそうです。
「ライブツアーに間に合うように、苗場に合わせて練習してきました」とは
安岡さんの言葉でした。

♪新大阪
リーダーは「本当は年末までに歌ってしまいたい曲なんですけど」と言いますが
なかなか。
北山さんの低音も心地よく、いい感じでした。
♪街角-on the corner-
ぜひとも生で聴きたい曲。
CDではやや大人しく聴こえますが、実際に聴くと非常に迫力を感じます。
ボーカルワークが最高。
♪Right on,Babe
ツーコーラス目の酒井さんのファルセットが正直心配だったのですが
きれいに出ていて杞憂でした。
途中でバンドメンバーの紹介があり、また歌いだしたところがカッコよかったのですが
文章に出来ません。ゴメンなさい。
これも生で聴くべしです。

全プログラム終了。ゴスメンバー、バンドメンバーがステージ中央に集まります。
村上「発声は安岡!」
安岡「ありがとうございました!」
全員で手を繋いで手を挙げ、深々と礼。
大きな拍手が送られました。



アンコールを求める拍手と、足を打ち鳴らす音。(早速やる観客たち)
やがてメンバーが登場します。
黄色い歓声に、メンバーは人差し指を立てて制止。

♪星屑の街
北山ソロ部分を心配しましたが、もう声はきちんと出ていました。
さすがはゴスペラーズ。貫禄があります。

五人からご挨拶。
酒井「しっとりとしたライブを見たあとで、しっとりとテレビもつけずに、
   しっとりとした夜を過ごしてください」
北山「僕にとっては20代最後(02月24日が誕生日)のライブでした。(会場拍手)
   僕自身が楽しんでいることを隠さないということを目標にしていました。
   違いに気づかなかったら別にいいです(笑)
   でも、30代と言っても諸先輩たちを見ているとあまり変わらないのかなと思います」
黒沢「…。(会場笑)
   30代になったら、やっぱりちょっと変わるんですよ。
   それに彼が気づくのが楽しみです(笑)
   今回の曲目を見たとき、最初から高音で歌わないといけない曲が並んでいて
   正直“リーダー、無理だよ”と思いました(笑) 歌えないと。
   でも実際に出てきて、皆さんの歓声を聴くと
   “(超高音で)歌っちゃうよ〜♪”と思いました(笑)
   皆さんのおかげでやれました。ありがとうございました。
   これからもゴスペラーズ、黒沢薫をよろしくお願いします」
安岡「(黒沢の挨拶が)選挙に出そうですね(笑)
   今回、特別なライブということで特別にステージから
   降りさせた(←??)もらって…(噛み噛みにメンバー、会場大笑い)
   特別なライブをさせてもらって胸いっぱいです。
   黒沢さんも言っていましたが、本当に皆さんのおかげです。
   ありがとうございました」
村上「ライブの前には一応メンバーに確認するんですよ。
   無理はないか。大丈夫かって。
   そしたら黒沢は“(黒沢の声真似で)歌える”。(会場爆笑) わかるでしょ?
   何にも考えないで“大丈夫(黒沢の真似)”って。
   (黒沢「(レベルを)下げるのって悔しいじゃないですか(笑)」)
   でもステージに上がれば歌う男です。黒沢は。(会場拍手)
   無事にこなせてよかったです。
   北山の物真似も出たし(笑) (会場大笑い) 楽しめました」

「最後に歌うのは、冬を越えて暖めよう。人は何度でもきれいになれるという
 “Full of Love”という曲を聴いてください」

♪Full of Love
生で絶対に聴くべしの一曲。
ゴスペル調の部分は圧巻。ハーモニーも美しい。
#覚えておけば得(かもしれない)な振り
#「恋をして」「何度でも」…腕を上げる
#「生まれ変わる」「きれいになる」…腕を下ろす
#ツーコーラス目も同じ感じです。
「花は開く」の部分で五人が順番に腕を下ろしていくのも素敵でした。

歌い終わり、「永遠に」が演奏され始めます。
リーダーがもう一度バンドメンバーを紹介。
この時点で妹尾さんのコンサート会場に移動すべく帰ってしまった人が多かったです。
もったいないと思ったのはこの後で…

♪永遠に
紹介が終わったところでサビ部分を歌い始めました。
(「Full of Love」で最後ではなかったのですね)
あれだけ歌ってきたのにみんな声が出ているのは素晴らしい。
大サビのキャナルコーラスなどは鳥肌もの。
最後の最後、最高に素敵な歌声を聴かせてくれました。



「ゴスペラーズでした。ありがとうございました!」

握手したり抱擁したり、ステージ上でメンバーとバンドメンバーが労い合います。
酒井さんだけは握手ではなくE.T.をしていました…(指を合わせる)
そして退場。最後に退場した北山さん、今回は音叉投げはしなかったようです。
替わりにしっかり投げキッスをして帰っていきました。



★Special thanks to カンチさん、りえさん、ふゆきさん、なぎささん

 

<<おまけ写真館>>

○ 告白(soul tempo)   ○ 苗場参加記念品     ○ 苗場ニューグッズ
      
 柑橘系でした        リップクリームです     雪を模ったペンダント

 

 

ミーハーレポート