〜ライブレポート〜





<SOUL POWER なにわSUMMIT> 2006年07月16日 大阪WTCオープンエアスタジアム



※メモがほぼ取れない状態だった上にお祭り騒ぎのイベントでしたので、
 今回は正確なレポートというよりもむしろミーハーレポートということで
 ご容赦ください。
 曲目やMCの順番が違ったり、少々抜けている部分もありますが、雰囲気だけ
 味わってください。



会場では黒沢さんプロデュースの「ぽんカレーソウルフル」なるカレーの他、グッズや
ソウルフードの屋台も出店されていました。
ソウルフードはソウル系歌手の名前や曲目をもじったものばかり。
例えば「Earth,Wind & Fire」→「ソース・うどん&ファイアー」とか。
オヤジギャグという気がしないでも…。
限定ゴスグッズとしては、「ナツゴス」Tシャツや扇子、手ぬぐい、リストバンド等がありました。
開場前は天気がよかったのですが、開場してから空模様が怪しくなってきて、
開演直前には激しい雨が。
野外だったのでレジャーシートを広げてスペースを確保していた観客が慌てて
シートを仕舞い、立ち上がります。
雨は開演するまでずっとこの調子だったのですが、おかげで気温が下がったこと、
それから「最初から総立ち状態」で逆によかったのかもしれません。

開演時間となり、ステージの両脇に取り付けられたモニターの映像が動き出します。
スーツのイラストに、鈴木雅之さんと黒沢さんの顔写真。
ん? 何でこの二人?
そう思ったところへ字幕が。
「エナメルブラザーズ」
…って、あの伝説のスーパーユニットですか!? 会場騒然。


【エナメルブラザーズ】

♪SOUL SISTER,BROWN SUGAR(SAM & DAVEのカヴァー) …だと思われる。
 白スーツに黒シャツ・黒サングラスで揃えた二人が登場します。
 シャウト交じりの熱い掛け合い。総立ちの観客も大喜びでした。

「我々が“エナメルブラザーズ”です!」
二人揃ってポケットチーフを出し、エナメルの靴を磨く真似。
結成当初より進化しています、このユニット。
そもそもエナメルブラザーズは06年01月の大阪でのイベント「for U」で、
マーチンさんの出番中、黒沢さんが競演者として呼ばれ、
“一夜限りのスペシャルユニット”として披露されたものです。
ある意味大阪生まれの大阪育ち(?)ユニットかもしれません。
鈴「ワタクシが“ブラザー・スズ”です」
黒「“ブラザー・クロ”です」
名前までついている!
ス「遠くの方! …グッズ売場の鈴木雅之コーナーに双眼鏡があります(笑)」
会場笑。
ス「暑い方は、鈴木雅之コーナーにタオルもあります」
ク「待って、待ってスズ。ゴスペラーズコーナーにも扇子と手ぬぐいがありますので(笑)」
ス「手ぬぐいか(笑)」
前座ということで出てきたエナメルブラザーズですが
ス「実は俺たち、デビューしていないアマチュアなんだよね(笑)」
あ、アマチュアだったのか! 会場笑。
たしかにエナメル兄弟としてはデビューしていませんけれど。
ス「今日は、SOUL SUMMIT…じゃないや。最初っから噛んでますけど(笑)
  SOUL POWER なにわSUMMITと題しまして、ここに集まっているSOUL SISTERやSOUL BROTHERに
  我々の歌を届けたいと思います」
いきなり最初から噛んだブラザー・スズに、ブラザー・クロも会場も和んでいました。
ス「もう一曲、我々の持ち歌を歌います」

♪ロンリー・チャップリン
 #試聴# (duet with 鈴木聖美)
 
 いつの間にかこの曲、エナメルブラザーズの持ち歌になっていたのですね。
 マーチンさん…じゃなかった、ブラザー・スズは相変わらずの貫禄。
 ブラザー・クロのほうも喉の調子はよいようです。
 最後のサビ部分は、やっぱり出ました、二人で手をつないで見つめ合って…。
 モニターにも二人の様子が映し出されます。
 かなりアップで映されていましたが、あまり美しい映像ではn(強制終了)

最後にはしっかり、靴を磨くポーズで決めました。さすがエナメルブラザーズ。


【Rhymester】

♪JIN-TRO:THE GATE OF THE ISLAND
 雨避けに設置されたテントの下のターンテーブルを前に、DJ JINさんが吼えます。
 「Welcome to HEAT ISLAND−−−!」
 ※「HEAT ISLAND」は現在発売中のRhymesterの最新アルバム名です。
 JINさんが他のメンバーを呼び込み、レッツスタート。
♪B-BOYイズム
♪ライムスターイズインザハウス
Mummy-Dさんが宇多丸さんをテントの下に引っ張ってきて歌を締めました。

宇「俺、何で引っ張って来られたの?」
D「『ライムスターイズ“インザハウス”』だから(笑)」
ハウスの中→テントの中に来たわけですね。なるほど。
宇「さっき『雨最高!』って言ったのに、止んじゃったじゃねーかよー!」
土砂降りの雨はこの頃ようやく収束しました。やれやれです。
宇「何でソウルのイベントにHIPHOPの俺たちが呼んでもらえたのかといいますと、
  もちろんゴスペラーズに呼んでもらったわけで。
  そのあたりのことも後々わかると思います。
  ところで前座のエナメルブラザーズだっけ? アマチュアの割には態度デカい奴ら。
  でもさ、めちゃくちゃ歌上手かったね…(笑)」
そりゃまあ、アマチュアとしては実力が突出しているでしょう。笑。

♪けしからん
宇多丸さんが観客を煽って叫ばせます。
「Ho-!」「HoHoHo!」「Rhymester!」「ゴスペラーズ!」
ん?ゴスペラーズ?
宇「ゴスペラーズファンは少ないのか? もっと大きな声で! ゴスペラーズ!」
客「ゴスペラーズ!」
するとステージ脇から「Rhymester〜♪」の歌声が。観客興奮!

♪勝算(オッズ) 〜Rhymesterアルバム「ウワサの伴奏」より
 #試聴#(HMV)
 省略せずに全編歌ったのは今回が初めてではないでしょうか?
 リーダーの裏声部分も、黒沢さんのセクシーハイトーンも健在です。

宇「紹介するまでもないでしょう。でも紹介させてください。ゴスペラーズ!」
実はゴスペラーズのデビューのきっかけを作ったのが宇多丸さんで…という話も。
しかし既に有名な話なので、あまり細かい説明はありませんでした。
宇「もう一曲ゴスペラーズと歌っていいかーー!」

♪ウワサの真相 〜Rhymesterアルバム「ウワサの真相」より
 Sony Music Fes.2004でも競演しています。
 #試聴# (featuring F.O.H)
 
 CDではF.O.Hと競演し、ラップと歌部分に分かれている曲ですが、普通の歌部分も
 韻を踏んでいるしテンポは速いし(CDよりも今回は早かった)。
 一緒に歌いながら舌を噛みそうになりましたが、ゴスペラーズはさすがプロフェッショナル。
 最後のほうでは黒沢さんのフェイクも炸裂し、熱いひとときとなりました。

ゴスペラーズを紹介し、Rhymesterは退場。


【ゴスペラーズ】

歌が始まるまでのインタールード部分に、軽いステップがついていました。
酒井さん、北山さんは「一筋の軌跡」のアーティスト写真と同じ衣装。
リーダーは水色のシャツ。
黒沢さんは白いジャケットに青いシャツ。めずらしく右手にはリングなし。左はピンキーリング。
安岡さんは、「風をつかまえて」のときのようなピンクのシャツを着ていました。
他のメンバーが白っぽいのに一人だけ浮いています。
さすがに「一筋の軌跡」の白の革ジャンは、野外の彼には過酷だからでしょうか…?

♪ウルフ
 リーダーの声がときどき飛んでしまっていましたが、然程悪いわけでもないようです。
 最初から五人ともハイペースです。
 間奏部分で少しだけ入る安岡さんの声がセクシー。
 五人がステージ中央に集まって曲が終了。
♪一筋の軌跡
 最初の演奏から観客一同わかっていたようで、頭の「一つになるのさ!」から
 人差し指を突き上げていました。
 一万人の会場全体での「一つになるのさ!」は圧巻。
 メンバーのボーカルワークも冴えています。
 大盛り上がりした曲でしたが、最後はバイオリンの音色で静かに終わりました。
 祭りの後の静けさのようで、ちょっぴり切ない感じ。

「ゴスペラーズでぇす!」
G10ツアーのゴスタオルを首に提げた客が多かったので、ゴス目当てのファンも大勢います。
今回のイベントの趣旨をリーダーが説明。
#余談ながら、Rhymesterの宇多丸さんは公式ウェブログでこのイベントのことを
#「ゴスフェス」と呼んでいました。
では自己紹介。(順番が曖昧な上に、リーダーの挨拶忘れました…)
村上「村上てつやです」
安岡「今雨は止んでいますが、僕は(汗で)びしょ濡れです(笑) 安岡優です」
黒沢「さっき僕とそっくりな人が歌っていましたが、あれは別人です(笑) 黒沢薫です」
北山「暑い!
   お客さんが熱いのはいいんですけど、僕はこの暑い中、通気の悪いナイロンの衣装で…(笑)
   これからもっと熱く盛り上がりたいと思います。北山陽一です」
酒井「あそこ(会場の傍の建設中のビルを指す)のマンションに入居したら
   ここでのイベントも見放題かと思ったら、そうでもないらしいです。酒井雄二です。
   意味はありません(笑)」 ←自己紹介と話の内容の関連はない、の意味。
今回のイベントでは、それぞれのアーティストが自分たちのバックバンドを
呼んでくるのではなく、統一性を持たせようということで同じメンバーに
おまかせしているとのこと。
そこで、演奏しているナニワエキスプレスが紹介されます。
ゴスペラーズとは久保田利伸トリビュートアルバム「Dance If You Want It」で
競演していますね。
弦楽器を演奏してくれている方々やキーボードの方も紹介。
そして総合音楽監修として、元ナニワエキスプレス・「Human Soul」の清水興さんを紹介。
安岡「雨が止んで涼しい風が吹いてきたところですので、それに相応しい歌を歌います」

♪風をつかまえて
 弦楽器の演奏に加え、自然の風が歌を演出します。
 CDよりも少しだけメリハリの効いたバージョン。
 ブリッジ部分の北山さんのバックボーカルがさわやか。
 CDでは裏声で入っているリーダーのリード部分は、今回は地声で歌っていました。
♪ミモザ
 生演奏の熱さと弦楽器のさわやかさがミックスされた、不思議なバージョンでした。
 黒沢さんが全身を使って歌い上げます。この日は絶好調のようでした。
 酒井さんのバックボーカルが相変わらず爽やかな風を誘います。

このイベントでは出演者同士の競演がかなり多く組まれています。
ここでJAYE & SILKYのお二人が紹介されます。
出てきたお二人、淡いオレンジのスーツ。ゴスメンバー爆笑。
村上「あの、教えてほしいんですけど。そのスーツ、どこで売ってたんですか?(笑)」
JAYE「アメリカのケンタッキーで。
   オーダーメイドとかじゃなくて、普通に提げ売りしてましたよ?」
村上「その割にはぴったりしてるのは何故なんでしょう(笑)」
JAYE「わはは(笑)」
このお二人は前出の「Human Soul」のメンバーで、一度リーダーと酒井さんが
彼らのコンサートにゲスト出演したことがあります。
村上「僕とかSILKYさんの“裏声業界”(笑)は狭いんで、ぜひ競演させていただきたい
   曲があります!」
JAYE「ちょっと待って。“裏声業界”も狭いけど“シャウト業界”も狭いから」
黒沢「あ、JAYEさんとか僕とかですね(笑)」
JAYE「だからちょっとだけでいいから“裏声業界”の間に挟ませて(笑)」

♪シルクの雨 JAYE & SILKY featuring The Gospellers
 ゴスメンバーもこの曲の振り付けをマスターしてきたようで、全員でやっていました。
 途中でリードを取った安岡・北山(低音で)両氏の掛け合いもナイス。
 そしてSILKYさんとリーダーの裏声競演。相乗効果でなんとも言えない雰囲気に。
 負けじとシャウト業界も参戦。
 あまりの熱さに酒井さんがジャケットを脱ぎ、競演している二組を煽いでいました。

お二人が退場。
村上「いやあ、すごかったね」
安岡「歌というよりも、音になってましたね」
黒沢「超音波みたいな感じ(笑)」
裏声を張り上げていたあたり、確かにそんな雰囲気でした。
北山「その辺にコウモリ落ちてたりしませんか?(笑)」
安岡「ホント、そんな感じでしたね(笑)」
競演したお二人をはじめ、ゴスメンバーはいろんなソウルの先輩に憧れて歌い始めました。
村上「そんな、最初の頃の気持ちを歌った曲がありますので歌います」

♪星屑の街
 リーダーがいきなり北山さんの部分の歌詩を歌ってしまうハプニング。
 知らん顔ですぐに正しい歌詩に戻っていましたが。
 ワンコーラスしか歌わない短いバージョンで終わってしまいました。あれ?

村上「多分歌うだろうと思ってると思いますが、やります!」

♪ポーカーフェイス featuring Rhymester
 ここでやりますかー。さっきの競演でなかったので、てっきり今回はないものかと。
 ワンコーラス目終了直前にRhymester再登場。やはりラップ部分は盛り上がります。
 「心と体〜♪」の部分では安岡・宇多丸・黒沢で肩を組んで歌っていました。
 これもライブイベントならではの光景です。
 最後にはおなじみ?の「バッチこいよ!」でおしりぺんぺんをしながら
 Rhymesterは退場しました。

村上「はじめ“バッチこい!”って何だろうと思ったけどね…(笑)」
安岡「あの動作がないとわかんないですよね(笑)」
しばらく休んでいたゴスペラーズですが、現在はあたらしいアルバムの
レコーディング中です。
安岡「実は次のシングルももう録ってます。録音終わりました。
   アルバムも七、八割…七割ぐらいかな?出来てます。
   秋以降にはお届けできると思います」
では、現在のシングルの中から。

♪Love Light
 バックボーカルが、前の曲での熱を癒すように爽やかに響きます。
 リーダーの声がまた少し飛んでしまった部分もありましたが、
 それでもちゃんと声は出ていました。

村上「まだ行けるか! まだ行くぞ!」

♪FIVE KEYS
 クラブハウスMIXのような感じ。
 普段のライブのような激しさはありませんでしたが、いつもよりソウルっぽく
 仕上がっていました。
 北山さんのターンも健在。
 熱い余韻を残してゴスペラーズのラストソングが終了しました。

ゴスメンバー退場。
リーダーだけがステージ上に残ります。
「さっきステージ上ですごい状態にしてくれた、この方々の登場です」


【JAYE & SILKY】

♪(曲目不明)
 リーダーがバックでコーラス参加していました。
 この曲のみでリーダーは退場。

JAYEさんはこういう場でぜひやってみたかったことがある、と言ってステージ上で
デジタルカメラを取り出します。
「前からやってみたかってん!」
観客に“ソウル・サイン”(影絵のキツネを裏返したようなもの)を伝授。
「表情はマーチンさんみたいに!」 …よくわかる例えです。
ソウル・サインをしている一万人をパチリ。
念願叶ってJAYEさんは満足そうでした。
JAYE & SILKYはこの後数曲歌い、その内の一曲ではJAYEさんがマイクを外して
歌声を披露するシーンがあったりして熱いステージを展開。
最後にSkoop On SomebodyのTAKEさんをゲストに、BOYZ U MENの「END OF THE ROAD」を
熱唱して終了しました。
あれ?TAKEさんも一緒に帰っちゃうの?
じゃあ次のアーティストは一体…?と思っていると、アフロ頭の人物が登場。


【ダンス☆マン】

誰ですか?この人と、見たことがなかったので本気でそう思いました。(失礼)
モニターに映し出された字を見てようやく名前がわかりました…。
一曲歌ってから、ゲストとして次々と参加アーティストをステージに呼んでいきます。
ゴスペラーズからは黒沢・北山・安岡の三氏。
黒沢さんと安岡さんは「SOUL POWER」の黒いTシャツに着替えてきていました。
黒沢さんは限定グッズの白いリストバンドも着用。
ステージに再登場したメンバーは、他の出演者とハイタッチ。
しかし黒沢さんとTAKEさんのハイタッチのタイミングが合わず、やり直す真似をしていました。

♪接吻のテーマ(SEPTEMBER)
 Rhymesterとゴスペラッツメンバー以外は全員参加。
 ワンコーラス目はダンス☆マンが替え歌を歌います。
 ツーコーラス目は原曲であるEarth,Wind & Fire「SEPTEMBER」をアーティストたちの
 歌い継ぎで。
 そしてツーコーラス終了後、ダンス☆マンが会場を二分し、それぞれにコーラスを
 教えます。
 ザ・なりきりダンス☆マン?
 なりきりゴスペラーズのときと同様、他のアーティストたちは会場の両サイドに別れて
 観客に歌を教えていました。
 確かこのとき、ゴスメンバーも二手に分かれていたような。
 もしかしたら、これを発案したのはゴスペラーズだったかもしれませんね。


【Skoop On Somebody】

テンポのよい演奏で会場を盛り上げます。
最後の方の「La La La〜♪」を会場全体に歌わせ、こちらもなりきり状態で
一曲目を終えました。
雲が垂れ込めて時折雨の雫が落ちてきていたものの、この頃には然程気になるような
状態ではなくなっていました。
TAKE「雨の原因がわかりました。佐藤竹善さんが大阪に来ていたらしいです」
佐藤竹善さんって雨男なんですか?
TAKE「ラジオのゲストで大阪に来ていたらしいんですけど、もう終わって、
   今頃は新幹線で名古屋あたりにいると思いますので、雨も名古屋のほうに
   移っていると思います(笑)」
いないと何を言われるか解らないのは、何もゴスペラーズ内での話に限ったことでは
ないようです…。
この後セクシーな曲、そして故郷の大阪を思って作られたという曲等を歌って退場しました。


【ダンス☆マン】

次のアーティストが登場するまでの時間を繋ぐため、もう一度登場した様子。
このイベントではステージ転換の時間は一切なく、ノンストップ、
オールスタンディングで駆け抜けました。
もっとも、転換時間があったところで地面が濡れていたので座れなかったと思いますが…。
ダンス☆マン「次はゴスペラッツだ!」

モニターには、トランプの札に見立ててそれぞれのメンバーが映し出されます。
全員の映像が終わると…


【ゴスペラッツ】 ※曲目が多すぎて曲もMCも覚えきれていません。ご了承ください。

♪ハリケーン
♪街角トワイライト

ピンクの衣装で勢ぞろい。もちろん全員(桑野信義さん除く)黒塗りです。
ブラザー・スズ…ではなく、鈴木雅之さんが「我々がゴスペラッツです!」。会場拍手。
それぞれのメンバーの紹介で、
鈴木「この男以外、俺の右に立つことを許さなかったでしょう。村上てつや!」
リーダー感激の表情。
ちなみにその後。
鈴木「この男以外(既に半笑い)俺の左に立つことを許さなかったでしょう…(笑)」
ご想像通り、酒井さんのことです。
酒井「今日は気合が入っている分だけリーゼントが高くなっております!」
てな感じで、歌には気合が入っている酒井さんでしたが、マーチンさんがしゃべっているときに
横を向いていて「聴いてんのか?」とツッこまれていました。
直後、桑マンさんが酒井さんの顔の汗をタオルで拭き拭き。
暑さと緊張からでしょうか、大量の汗をかいていました。
#顔を拭いても黒塗りは剥げていませんでした。蛇足。

名前のとおり、ゴスペラーズとラッツ&スターのメンバーがコラボレーションしてできた
ゴスペラッツですが、歌以外のコンビネーションはイマイチ?
マーチンさんの「何を隠そう」という言葉に続いて他のメンバーも「何を隠そう」と
言うはずだったようですが、やってみるとバラバラ。
鈴木「遅いよ。『く○』(「隠そう」の「く」とその後の一文字)のところで入らなきゃ」
他メンバー「!!」
その後、他のメンバーがあまり上品でない言葉を連発したのは想像に難くないでしょう…。
あまりにしつこいので
鈴木「もう『く○』の話はいいんだよ!」
いや、でもその話を始めたのはマーチンさんご自身です…。

♪Valentine Kiss

村上「桑野さんと酒井の『ペッツ』をフューチャリングしてお送りしました」
この「ペッツ」のところでも桑野さんと酒井さんが二人でポーズを決めようとしたのですが
全然合いません。
村上「ダメダメ。全然駄目」
結局最後は諦めました。笑。

♪リンダ
♪星空のサーカス

村上「ゴスペラッツであたらしい曲を、というときに、マーチンさんが
   『ああ、あの子の名前をつけよう』と、ふっと思い出した名前が
   『○×△』」←いいかげん
酒井「何ですか?(笑)」
村上「■☆¥」←曖昧
酒井「だからちゃんと言いなさい!」
村上「@$#」
酒井「アンタはいつもそうやって大事なときにちゃんと言わないんだからっ!」
そんな小ネタもありつつ。
鈴木「ナイアガラの途中で酒井が歌っていた部分は、実はシャネルズの幻のデビュー曲でして。
   あの曲でデビューが決まっていたんですが、大滝詠一さん独特の『ボツる』というやつで
   結局なくなってしまいました。
   その後シャネルズは『ランナウェイ』でデビュー。
   …さっきの曲でデビューしていたら、我々は今ここに立てていたかどうか解りません(笑)」
ここで、ラッツメンバーもゴスメンバーも共にアマチュア時代にカヴァーしていた曲を。

♪Blue Moon
♪(もう一曲英語詞の曲。タイトル不明)

世代を超えたグループ、ゴスペラッツ。
鈴木「こういう曲を一緒に歌えるっていいよな?」
村上「ホント嬉しいですよ。なんか、普通のことしか言えないけれど…」
リーダー、感激の表情。
続いて、ゴスペラッツの前身?でもあるシャネルズに敬意を表して。

♪涙のスウィート・シェリー
♪憧れのスレンダー・ガール
♪ランナウェイ

当時を「懐かしいね」とマーチンさんたちは振り返ります。
佐藤「そうだね」←低音
鈴木「おい善雄、今日はわざと声低くしてないか?」
村上「低かったね(笑)」
佐藤「…そんなことないよぉ〜?」←高音?

ここで、マーチンさんがどうしても言いたいことがあるといいます。
鈴木「ラッツ&スターのリーダー(自分)から、ゴスペラーズのリーダー(村上)へ。
   …ありがとう」
マーチンさんが手を差し出し、村上さんとがっちり握手。
鈴木「いつか言おうと思ってたんだけど、カッコイイところで言わないと」
会場からは盛大な拍手が送られました。
そしてあたらしい曲へ。

♪まさか赤坂ShowTime

マーチンさんが、ゴスペラッツの締めくくり挨拶を始めます。
鈴木「今ここに…行くぞ?」
全員「音楽の神様が!」
揃わないので、今度は掛け声をつけたのね…笑
鈴木「またこういう場に立てるときがあったら、皆さん見に来てください」
そんな気持ちを込めて、この曲を。

♪時間飛行
 順調に歌われていたのですが、ツーコーラス目ぐらいでトラブル。
 リーダーの歌が途中で止まってしまいました。
 感動のあまり、声が出なくなってしまった様子。
 続くマーチンさんもつられ、一瞬沈黙。
 会場からは温かい拍手が送られていました。


感動の最後の曲を歌い終え、ゴスペラッツ退場。
もちろんこれで終われません。立ったままの観客からはアンコールを求める拍手が。
やがてステージが明るくなり、ピンクの衣装の五人組が現れます。


【アンコール】

♪The Voice  ゴスペラッツ

鈴木「今のアンコールは、出演者全員に送られたものだと思います」
ということで、他のアーティストたちもステージ上へ。
JAYE & SILKYのお二人とRhymesterが何故かいませんが…。
ソウルミュージックを愛する人が集まって何かできたら、というところから始まったという
このイベント。
まさに夢の競演でした。

♪夢で逢えたら
 出演者たちが歌い継いでいきます。
 観客たちにもマイクを向け、歌わせるアーティストたち。
 ステージと会場が一体となった、本当に夢のような空間でした。

ゆったりとした曲が終了し、派手な演奏が。
これは、間違いなくあれですよね!?

♪め組の人 featuring HIPHOP
 最後まで温存していたのですね、この曲を。
 JAYE & SILKYのお二人もステージに戻ってきました。
 ステージ中央で歌っているのはゴスペラッツですが、この曲を歌番組でマーチンさんと
 競演したことのある黒沢、北山、安岡の三氏も一緒になって踊っていました。
 間奏部分でステージに飛び出してきたのはRhymester!
 「ランナウェイ」などといった言葉も絡めた絶妙のラップを入れて会場を盛り上げます。
 ソウルミュージックとHIPHOPが融合した、ご機嫌な音楽になりました。
 一万人が歌う、踊る。
 大盛況のうちにフィナーレを迎えました。

鈴木雅之さんが一組一組、アーティストを紹介していきます。
途中ではたと気付いて「忘れてた! 最初に言わないといけなかったんだよな」と
黒沢さんをステージの前に引っ張っていって「エナメルブラザーズ!」と靴を磨く真似。
黒沢「先に言ってくださいよ! 僕、今スニーカーです(笑)」
鈴木「エナメルじゃない(笑)」
「ゴスペラーズ!」という紹介で黒塗りの二人も一緒に挨拶しているのは、ちょっと面白い
光景でした。

会場からは大きな歓声と拍手。
イベント終了のアナウンスがあるまで、拍手は鳴り止みませんでした。



SOUL POWER なにわ SUMMIT、Rhymesterの宇多丸さんいわく「ゴスフェス」は
こんな感じです。