〜2001年11月放送分〜
2001年11月03日 村上てつやコーラスのススメ
2001年11月10日 黒沢薫迷走録
2001年11月17日 ゴスペラーズの天然モノ
2001年11月17日 「STOP、LOOK、LISTEN」(リーダー大いに語る!)
2001年11月24日 マスコミの皆様へ…
<2001年11月03日 村上てつやコーラスのススメ>村:ボーカルグループの曲を聴くときに、歌詞を歌っていないけれども、 「あー」とか「ぱっぱら」とか言っている言葉に 「なんと味わい深いものがあるのだろう」ということに気づけたときに、 あなたはすでにリードボーカルのことを忘れてコーラスだけを聴く オタクな人に変わってしまっています(笑) 安:なるほど(笑) いわゆるハモリオタクとかそういうものになっているわけですね。 村:僕なんかも一回そんなところにいってようやく抜け出してきたんですから(笑) 安:帰ってこれたと(笑)
<2001年11月10日 黒沢薫迷走録>(ボケとツッコミの話の中で) 村:黒沢をボケって言うのかぁ? 安:あれはなあ〜? 天然だからなあ〜。 村:あれをボケって言うと本当にボケっていうことになっちゃうんじゃないの? 安:能動的にボケてるわけじゃないからね。黒沢さんの場合は。 ただ生きてるだけだからね。真っ直ぐに。 むしろこだわりがあると言ってしまうとそうですけど…。 前、テレビの収録中に、冬の番組だったんでみんなコートみたいな 衣装だったんですよ。 だからスタジオの中結構暑いんですね。 で、みんなは「暑いからコートを脱ごう」ってリハーサルのあとに。 コートを脱ごうって、暑いからって言ったら 「ああー、寒い! コート脱ごう!」って言うんですからね(笑) 村:ああ〜(笑) 安:自分は「暑いからコートを脱ぎたい」って気持ちなんだけど、口でしゃべるときに 「ああー、寒い! コート脱ごう!」って言うのが、自分で間違ったことに 気づけないんですよ〜。 村:あいつこないだも面白かったよ。愛媛からね、神戸に行く前の日。 愛媛にいるときに社長に聞いたわけ。 「明日と明後日が神戸ですか?」って聴きたかったのね、黒沢は。 それを何て言ったかっていうと「社長、昨日と明日神戸?」 安:(爆) 全然わかんない(笑) まず彼は…社長、いい? まず彼はラジオ番組のパーソナリティーとかやる前に、まず話し方教室! ねえ(笑) 国語辞典とか買ってあげて、会社の経費で(笑) 村:「明日明後日と神戸だっけ?」って言うのに「昨日と明日は神戸?」って 言ったんだよぉ(笑) 安:だめだよぉ。黒沢さんのお母さんは学校の先生なんだから(笑) 村安:(大爆笑) 安:言ってやったぞ、言ってやったぞ(大喜び)
<2001年11月17日 ゴスペラーズの天然モノ>安:先週の放送で、ほら、黒沢さんは暑くてコートを脱ぐのに 「寒〜」って言ってコート脱ぐような人だと。 村:んー、そりゃな、天然っていうのとももうちがってきちゃってるけどね。 安:もうだから、そうだね。 違う道を歩いているという言い方しかないよね。 村:自分が何か言うときに、自分の声を聴くことがないんだろうね。多分ね。 安:黒沢さんはねえ、まさについ最近もあったんですよ。 長野から東京に戻ってくるとき、新幹線で帰ってきたんですけれども、 その新幹線にね、まず僕と社長と北山さんが先に乗りこんで、荷物だけ置いて お弁当を買いにいこうと。 ちょうど降りるときに黒沢さんが乗りこんできたんです。 で、先に降りる人をわざわざ黒沢さん待ったんですけども。 だから入れないわけじゃないですか。中にね。降りる人が先にいるから。 村:はい。 安:ですから「入れない」わけですよ。いいですか。 村:はいはい。 安:入れないにもかかわらず 「あー、出れない! あー、出れない!」って言ってたんですよ、あの人(笑) 村:あー、だから天然っていうよりは、ちょっとしゃべれなくなってきたんだろうね。 安:北山さんはどっちかというと人工的ですよね。あれは多分。 村:んーーー。 安:だから、例えば面白いことをしたときに、黒沢さんは狙ったわけではないと。 狙ったか狙ってないかという話だと、北山さんはかなり狙っている側ですよね。 村:そうだね。人のリアクションを計算して何かやってることは多いよね。 安:そうそうそう。 村:でも俺、それはなんかね、あいつの天性の無邪気さがそうさせているのかも しれないという。 安:あー。天然のチャメりっけですね。 村:もう一個ひっくり返ってやっぱり天然じゃないかって気もすんだよね。 安:それぐらい、こう、多発できるというか、 まあ彼の行動のほとんどがチャメですからね。実はね。 村:そうなんだよ。裏チャメだからね、あいつはね。 安:ステージの上だったり、テレビではわかんないこともあるかもしれませんが、 大概ね、大事なMCとかライブ中に、真面目な話ですよ、してるときに、 ひとりで何か横のほうでね。 村:チャメってたりする。 安:自分の前に座ってる人たちだけのためにチャメをしてたりとかするんですよ。 こっちは真面目な話をしているのにこれ。 村:そう言う意味ではやっぱりあいつは何て言うか、あんまり見ないタイプの天然もの? 安:チャメらずにはいられない天然なのかもしれませんね。 村:そうそう。 安:なるほど。 村:そういう意味では俺とか安岡は中途半端だね。 安:そうだね。先に頭で考えちゃって身体が動けない典型的な腰が引けた… 村:中途半端に身体が動き出して、そのあと頭でフォローしようとするね。 安:ああー。ダメだね、俺たちは(笑) 村:(爆) 今なんか俺、自分でしゃべりながらすごいリアリティーあると思った。 安:あったあった。すごい俺、自分という人間が嫌いになった(笑) 村:お前、小さいよ、お前(笑) 安:(笑) あんたもな(笑)
<2001年11月17日 「STOP、LOOK、LISTEN」(リーダー大いに語る!)>(メインコーナー(?)「真夜中のコーラス」のコーナーにて) 村:「STOP、LOOK、LISTEN」というテーマなんですよ。止まって、見て、聴くと。 安:はいはい。 村:これがボーカルグループの一個の楽しみであると。なんだろう?なんだろう? 安:なんだ? 村:なんだろう?ということなんですが、例えばアカペラをやるとしたら、 メンバーが5人でも4人でも6人でも、休んでるということはほぼありません。 安:そうですね、たしかに。 村:大体アカペラだったら、ネコの手も借りたいというのが本音ですから。 安:5人だったら5個しか音がないわけですからね。 村:一転、オケが入ってきた曲の場合はですね、急にヒマなときがあるわけですよ。 安:そうですね。 曲全体の中で、自分は30秒くらいしか仕事してないなというときがありますからね。 村:ねえ。例えば「誓い」、こないだリリースされたばかりの「誓い」ですけど、 イントロ、バーン! まあアカペラみたいな感じで 安:全員でね。 村:5人で酔わせました。 そのあとピアノのイントロに導かれて黒沢の歌がはじまる、 その間寝ちゃってるからね、俺ら。 安:他の4人はね。黒ぽんが歌い出したときにもまだ僕らは寝てていいわけだからね。 村:そうそうそうそう。 意識もそぞろになってて、Bメロでウーコーラスふーって入ってくるときに、 2秒前くらいにはっと目がさめて、「はっ!? ウーーー♪」みたいな(笑) 安:やめなさいよ(笑) 村:ちがうちがう(笑) そうじゃなくて、歌ってない時間を味わうっていうのが、 これはボーカルグループをやってる人の楽しみなの。 安:なるほどぉ。 村:だから自分が歌いました、まず。やめます。イントロになりました。 例えば黒沢が歌い出しました。今日の黒沢はどんなボケかまして…ちがうちがう(笑) 今日の黒沢はどんな歌を歌ってくれるんだろう。 それはいいときもあれば、まあまあのときもあれば、そつなくこなしている ときもある。 安:なるほどなるほど。 村:なるほどなるほどな、今日の黒沢はこんな感じなのかな、とか思いながら、またね、 例えば黒沢の調子が悪いと知ったときに、ふっとこう、 ミョーに思いやる北山の視線(笑) 安:なるほどなるほど(笑) 村:そういうのを目ざとく見ようとする俺(笑) 安:なるほどぉ。そんなのとかも含めて「LOOK、LISTEN」なわけですね(笑) 村:そうそうそう。 安:なるほどぉ。 村:そういうことを、黙ってる間って「ボーカルグループの人って何やってるわけ?」 みたいなのってあるじゃない。 安:そうだね。まあ自分たちであんまり考えたことなかったけど周りから見ると そうだよね。 村:何をやってんのかな、みたいな。 安:歌ってないとき。あれ独特ですね。たしかに。 村:コンサートで見るときだったらよくわかってくれるとは思うんだけど、 CDで「なんでこの曲コーラス入ってないの?」みたいな聴き方じゃなくて、 その分そこにさ、ひとりのリードを歌ってるときってのは他のメンバーの代弁者で あったりする、もしくは激しいリードボーカル競争の中で勝ち残った勝者だったり するかもしれない、それはいろいろわかんないけど、そういうことを想像しながら 聴くだけで、ずいぶんグループってのは楽しめるわけ。 それがグループ心理の見方、聴き方。 もしくはやる人間も、そういう気持ちの預け方をしたりね、 そういう楽しみ方をしないとね、逆にやってられない部分もあるわけですよ。 安:たしかにね。あそこの時間は何してるんですか?って。 村:寝てちゃうのか?っていう話になっちゃうからね。 安:そうだねー。あそこの時間待てない人もいるよねー(笑) 僕らは無意識にできるんだけど、たしかに。 村:これはね、これから皆さんね、アカペラっていうステップからボーカルグループ、 楽器を演奏していくステップになる、最初はアカペラやる人が多分多いと 思うんだよね、むしろ今は取っ掛かりとして。 安:そうだね。 村:でもそれだけじゃ絶対つまんなくなってくるからね。 そういうときにはね、この壁、さしかかってくる。この壁が絶対立ちはだかります。 安:さっきの「LISTEN、LOOK」ですね。 村:これをね、皆さん味わっていただきたいと。
<2001年11月24日 マスコミの皆様へ…>村:よく言われるじゃない、ゴスペラーズの皆さん、リードボーカルどうやって 決めるんですか?ケンカとかしないんですか?みたいな話とかでてくるじゃない。 俺はそういうつもりで言ったんじゃないけど、あの話(「STOP、LOOK、LISTEN」)とか 聴いて、こないだの、自分が歌ってないときに他のメンバーに思いを託すとか、 他のメンバーが歌っている歌を味わうとか、そういうことが 「リードボーカルってゴスペラーズどうやって決めるんですか?」みたいな質問に 対するやんわりとした回答みたいに聴かれたら嫌だなあと思ってさあ。 安:なるほどぉ。 村:反省したんですよ、僕。 安:なるほど、反省して。 村:なるほどなと、そういうふうに聴かれちゃ困る。 そんなことありません。ね。 ホントにね、なんかね、いちばん聴かれてさ、なんとも言いようがない質問だったり するんだよね。リードボーカル決めるのどうやって決めるんですか、みたいな質問。 いや、歌って決めるんですよっていう話でしかなくて。 安:そうだね。あれに関しては…。 村:「それって、歌えないと残念じゃないですか?」って言われても、 いや、もちろん残念だけどでも僕らの歌ですよ?みたいな(苦笑) 安:「え?ちょっとそれはどういう答えが聞き出したいのそれは?」みたいなとき あるよね。 村:だからね、それはたしかにリードボーカルはこの曲はたしかに俺は歌っていないが… 安:でもリードボーカル以外の歌を楽しめないんだったら こういうグループはやっていないっていう。 村:まさにそれが「STOP、LOOK、LISTEN」の精神であったりするんだよね。 安:あー、そうですね。そうですよ。まさに。 カラオケで歌を歌って気持ちいいっていうだけの楽しみしか持っていない人なら グループを組むことはないですからね。 村:そういうことなんですよ。これをこう、マスコミ各社の方、関係各位の皆様に…(笑) 安:もしこの放送を聴いていたら、もう二度とその質問はしないでください(笑) 村:これ、結構答えようがないんですよ。 安:そうですね。 村:毎回毎回、「STOP、LOOK、LISTEN」の話できないでしょ、僕5分間もらって(笑) 安:いや、もう絶対5分間もらうって決めちゃうとか(笑) 村:(爆) 安:相手が絶対聴きたい答えに到達する前にもう時間がきちゃうとか(笑) いいよ、全部その話していこう。