〜ライブレポート〜



<ゴスペラーズ坂ツアー2004“号泣”> 2004年09月26日 東京国際フォーラム



雰囲気的には他公演と通じるものが多いので、そちらを参考にしていただければ
幸いです。



会場の外には多くの花が。
小堺一機さんや関根勤さん、加藤登紀子さん、中山エミリさん、堺雅人さんらの名前も
見えました。
開演前に何やら二階席が騒がしいと思ったら、小堺一機さんがいらしていた様子。

照明が暗くなり、自然発生的にはじまった手拍子が「そろそろ来るぞ」という
雰囲気を煽りたてます。
ターンテーブルのスクラッチ音が高く鳴り響き、
「Ladies & Gentlemen---!」
会場すでに総立ち。
ゆっくり開いていく幕の向こうには五人の姿。
暗いステージ上をカラフルなライトが交互に照らしだします。
ドラムのスティック音。軽快なイントロが始まり、舞台に照明が。
さあ、ショーの始まりですよLadies&Gentlemen!

♪シアトリカル
 これが59本目!? 全員声が絶好調です。
 歌う、踊る、回る。観客も一緒になって「ここここ♪」を熱唱です。
♪You are my girl
 一転して爽やかに。メンバーが手拍子を煽ります。
 そして「俺たちが?」「ゴスペラーズ!」
 おててタッチは黒沢さんだけやっていたようですが未確認。
♪Get me on
 短縮なしバージョン。(大阪では短かったのです)
 黒沢さんのジャケットさばきがセクシー。
 北山さんがすごい勢いで跳んでいました。

「こんばんは!」 総立ちの会場が拍手を送ります。
村上「号泣ツアー千秋楽です!」
そう、長いツアーもこれが最後なのです。あまりの長さに…
村上「安岡が30歳になってしまいました」
安岡「そう、僕もついに30歳になってしまいました(笑)」
村上「春に始まったツアーも、もう季節が変わっちゃってますね」
酒井「夏が過ぎて秋になっちゃったよ!」
安岡「なんで逆ギレしてるんですか(笑)」
今宵の会場は東京国際フォーラム。5,000人満員御礼です。
安岡「東京4日間(国際フォーラムでのライブは四日目)だけでも二万人!」
村上「延べ人数20,000人だけど本当は6,000人とかいうことないよね…?
   同じ人が何回も来て(笑)」
ゴス「かぶりにかぶってそれだけだったり?(笑)」
なお、今回のツアーチケットはすべて発売日に即日完売だったとか。
これにはメンバー自身がびっくり。
村上「ありえねー!って思って。ありえないことが実現してしまいました」
そんなツアーも今日でおしまい。
「みんな、ボケ残しのないように!」
いやいや、そういう問題じゃないですよ酒井さん。
最新アルバム「Dressed up to the Nines」の意味は
「ばっちり決める」ということで、お約束。
安岡「どうです皆さん、最後までばっちり決まってますか?」
「いえーい!」の声が観客から飛び、メンバー満足そう。
村上「皆さんもばっちり決めてますか?」
観客「いえーーい!」
しかしどうも、さっきの「いえーい!」よりも声が小さかったらしく、
「皆さん正直ですね…」とリーダーが笑っていました。
酒井「そういうときは何でもいいんだよ!」
安岡「別にファッションチェックとかしませんからね(笑)」
ここで北山さん「でもいつもより客席華やかだよね?」とフォロー。
黒沢「何ですか、そんな三雲孝江さんみたいに(笑)」
会場バカウケ。メンバーも大笑い。(大成浩にはあまり意味がわかっていません)
「今のイイ!」とメンバー絶賛。
村上「黒沢! 今ので客席との距離が近くなったよ!(笑)」
さてさて、メンバーのファッションチェックを。
安岡「今回の衣装はね、黒沢さんが生地の選定から始まって全部立ち会ったんですよ」
黒沢「そうです。真紫だと別のジャンルになっちゃうんで(笑)ラベンダー色に。
   大人だから、そろそろこういう色もいいかなって」
村上「大人…(笑)」
ところで黒沢さんが気にしていたことが。
黒沢「ツアーが長いんでね…強度が。59本、衣装が果たして持つのかって。
   そしたら何と! 持ちました!」
安岡「ほつれなし!」
観客拍手。(あまり意味のない拍手ですね…今思えば)
黒沢さんはサイドを見せて「(ボトムの)ラインも残ってます!」
サイドにはちゃんとライン(一本)が。
北山「これ、最初は三本あったんだよね」
安岡「そう、三本(笑)」
黒沢「ないよ!(笑)」
リーダーはジャケットを脱いでぐるりと一回転させ…また着ました。
「また着るのかよ!」「だったら脱がなきゃいいじゃん!」「池乃めだかさんですか?」
メンバー総ツッコミ。
酒井さんが「ジャケットプレーですね」と説明していました。
#郷ひろみさんから伝授された、ジャケットプレー上級編(失敗作)。
着たのはいいのですが襟がぐちゃぐちゃ。
「直して」と言われ、北山さんが直してあげていました。
安岡「この長いツアーの中で、僕たちはちゃんとお土産を持ってきました!」
おお、そろそろ“あの”話ですか?と思ったら…
村上「ひよこまんじゅうです」
安岡「違いますっ!」
会場大爆笑。
安岡「ひよこまんじゅうは自分で買ってください!(笑)」
酒井「かもめのたまごもいいよ(笑)」 ←何の話?
黒沢「それもいいね(笑)」 ←いや、ですから。
安岡「全国で物産を集めてきて…(と、客席に配るマネ)」
村上「一個ずつ渡すんだよ(笑)」
そういうお土産じゃありません! 新曲発売の話です。
安岡「タイトルは黒沢さん?」
黒沢「【ミモザ】です」
会場から拍手。
ゴスペラーズ結成から12月で10年になる彼ら。
「大人のバラードを」ということで佐々木真里さんと共作したもの。
安岡「全国を回りながらあたため、育んできました」

♪ミモザ 〜10月27日発売
 今までにない黒沢さんの低い声がまた素敵。
 爽やかなバラードながら、パワフルなフェイクなんかが入って熱を帯びていました。
 大人の気品も漂っていてぐっとくる曲。
♪Yes,No,Yes...
 別の意味で大人(…。)の曲ですね。
 S字ダンスはすっかり観客にも馴染んでいました。
 曲が終わってステージが暗くなり、マイクスタンドが出てきます。
♪アンジュナ
 最初の「A〜♪」の和音が最高によかった!
 黒沢さんの声の調子も絶好調で大熱唱。
 最後のフェイク部分がかなり迫力ありました。もう観客号泣。
 ちなみにフェイクは、CDに収録されている部分より後は
 ♪さよならなんて言えない
  今でも あなただけを 待ちつづけてる
  いつまでも この場所で 待ちつづけてる〜♪  …てな感じだったと思います。
♪Right on,Babe
 先の黒沢さんの熱唱の余韻を引きずったまま、しかし爽やかに。
 本編部分が終わってメンバー退場。
 退場しながら黒沢さんが歌っていた言葉
 「What's Going on」「Mercy Mercy Me」等は、黒沢さんがこの曲を作るにあたって
 リスペクトしたマーヴィン・ゲイの曲にすべて由来していたことに気付いた方、
 どれだけいらっしゃったかな?
 メンバーが退場してもバンドメンバーは熱く演奏しています。
 それに乗って観客も手拍子。
 やがて曲が終わり、舞台中央の幕が降ります。

ステージ暗転。そして静かにBGMが。

【純喫茶 アカペラ】
(長くなるため、芝居部分は割愛させていただきます。
 内容は和歌山公演レポートを参照ください。
 般若心経の部分では北山さんがノリノリで、テンポに合わせて頭を振っていました…)

♪讃歌
 曲が立ちあがる瞬間の一瞬の緊張感がたまりませんでした。
 酒井さん熱唱。バックボーカルも熱唱。

♪新大阪
 今回はツーコーラス目省略なしでした。
 ベースボーカルの響きが抜群によかったです。

♪北極星
 北山さんに代わってベースを歌っているときの酒井さんが少し苦しそうで、
 マイクを近づけたり離したりしているのが気になりましたがそれ以外は心配なし。
 ワンコーラス目が終わったところでキーボード演奏が流れ出し、
 舞台中央の幕が半分開いてキーボードの松本圭司さんと佐々木真里さんを
 浮かび上がらせます。
 CDではアカペラ収録されている曲の、めずらしいバックバンドとの競演。

♪エンドロール
 他のメンバーが退場し、北山さんが一人で熱唱。
 ツーコーラス目から歌いながら、白い衣装に着替えたリーダーが登場。
 他のメンバーも着替えて帰ってきます。
 半開きだった幕が全部開いてステージが広く見えるように。

「これにて【純喫茶アカペラ】千秋楽!お送りしました!」
頭を下げるメンバーに会場一同拍手を送ります。ここで北山さんは退場。

59本やってきてリーダーが思ったこと。「俺、ヘンな人だよな」
待ちつづけているのはいいけれど、別に恋人同士でもなんでもなくて、
ただ一方的に好きなだけですものね。
村上「怖いのは、お兄ちゃんが容認してることね。
   “(コーヒーを入れながら低い声で)待っててくれてるんですよ〜”って。
   何なんだろうね(笑)」
安岡「何ですか、今更脚本に対してケチつけて…(笑)」
村上「いやいや、それだけ奥があるってことよ(笑)
   黒沢の役がいちばん読めないんだよね。何考えてるのか」
黒沢「俺は本読んでるだけだからね」
安岡「“あの人アブナイ…!”とかね。
   アブナイって思うんだったら店出りゃいいじゃん!って(笑)
   なのにずっと居座ってるのね(笑)」
村上「俺はあの“北極星”って黒沢の役のことだと思うよ。
   お兄ちゃんのことだと思わせておいて実は黒沢だったという(笑)」
黒沢「そういう解釈ですか!」
酒井「俺は北山のことだと思うけど…」
安岡「それが妥当な解釈だと思います(笑)」

さてさて、今回のツアーでゴスペラーズは全都道府県を回りました。
「このツアーで、はじめての土地に行ったっていう人?」と聴くと、
観客の手がいっぱい挙がっていました。
#大成浩もそうです。周南市はお初。
初めてで印象深かったのは、リーダーは鳥取砂丘なんだとか。
「夜の鳥取砂丘から見ると、遠くにイカ釣り漁船がちょぼちょぼちょぼ…」と
手で“ちょぼちょぼ”を表現するリーダー。観客笑。
黒沢さんに「面白くしなくていいから」と笑われていました。
リーダー曰く「心の豪雨」、とにかくひどく感動したのだとか。
しかもそこには自分だけでなく、隣には男の子が二人。
村上「で、男同士で恋バナしてんの(笑)」
自分と砂丘だけじゃないというところが何気によかったのだとか。
村上「俺と砂丘とお前らだー!みたいな(笑・会場大笑い)
   女の子を連れてこられないヤツが男同士で来てるってあたりが何か、ね(笑)」
ちなみにカップルで来ている人もいたそうで。
「女の子と砂をかけあってたりするんだよ」と、女の子と戯れるマネをするリーダー。
ちょうどそのとき、北山さんがステージにカムバック…してきたはずが、
その異様な雰囲気に圧倒されたか、舞台袖にまた引っ込んでしまいました。
「何やってんだよ北山?」とメンバー笑。会場も爆笑。
この時点でメンバーは北山さんが何かやろうとしたのだと勘違いしたようです。
安岡「中途半端に面白いことやろうとするなよ!」
別に面白いことをしようとしたわけでは、と北山さん。
「面白いことしてないんだったらお前ら笑い過ぎだ!(笑)」と
観客に向かって言う酒井さんでした。

鳥取砂丘の話の続きで。
黒沢「僕と酒井は昼間に行ってきたんですよ」
二人で歩いていたのですが、お盆のまだまだ暑い盛り。あまりの大変さに…
黒沢「僕が斜めになってしまいまして(笑)」
酒井「【レインマン】のダスティン・ホフマンみたいに傾いて歩いてました」
靴が熱くて大変だった、と言うのは酒井さん。
#このときの“靴”のイントネーションが関西弁でした。
黒沢さんと酒井さんが帰ってきた頃、ちょうど安岡さんが砂丘にやってきたのだとか。
黒沢「絶対やめた方がいいよって言ったんだけど」
安岡「何言ってんの黒沢さん?ぐらいに軽く思って行ったら…
   (両膝に手をついてぐったり)来なきゃよかった…」
鳥取砂丘〜♪なんてリーダーの歌を交えつつ、話題はムード歌謡に。
「釧路湿原〜♪」
それ、さっきの「鳥取砂丘」と同じフレーズですよ酒井さん。
村上「昭和30年代から40年代にかけて流行ったムード歌謡って、
   その土地の情緒を歌ったものが多かったんだよね。
   この辺りになったらみんな興味ないと思うんだけど、
   (話を)続けるよ?(会場笑)」
今では電車の乗り換えもパソコンで簡単に調べられるようになったけれど、
当時は情報がまったくなかったため、そういう曲を聴いて
見知らぬ土地に思いを馳せたのだとか。
村上「実は【新大阪】もそういう狙いだったんだけど、よかったかなぁ?」
なるほど!と一同納得。
酒井「でも新大阪って駅の名前でしょ?
   もっと広い、土地の名前のほうがよかったんじゃない?」
というわけでメンバーが歌い出したのは「早稲田界隈〜♪」
やっぱり「鳥取砂丘」と同じフレーズです…。
酒井「日本全国〜♪」 ←これも同じフレーズ。
村上「それ、“昨日今日明日”よりもスケール大きいぞ(笑)」
谷村新司さんの「三都物語」ですね。
村上「それ(スケールの大きさ)がヒットの秘訣かなあ?」
いや、それは違うと思います…。
北山さんが印象に残っているのは。
北山「僕は琵琶湖ですね」
安岡「お琵琶」
ゴス「お琵琶って…(笑)」 会場爆笑。
朝起きてカーテンを開けると、湖面が鏡面のように波のまったくない状態だった。
その美しさにひどく感動したのだとか。
安岡「僕は釧路…お釧(おくし)で(笑)」
ゴス「お釧(笑)」
安岡「お釧のお市場、お釧のお市に勝手丼っていうのがあるんですよ。
   ご飯だけ先に買って、市場で買ったものを乗せて食べるっていう。
   さしみ丼にして食べてたら、そこのオバチャンに呼ばれて。
   “ちょっと、有名な人なんでしょ? サインして”って言われまして。
   “ああ、(僕のこと)知ってる?”“知らない”(笑)」
知らないのか!と会場大ウケ。
サインをしてあげたら刺身を一舟くれたそうです。
そうこうしているうちに、有名人が来ているらしいということで、
彼の周りはそこいらのオジチャンオバチャンでいっぱいになってしまったのだとか。
そして、いただいた刺身で安岡さんの丼はてんこもりになってしまいましたとさ。
ところで、そこにはたまたま台湾からのツアーが来ていました。
安岡「何か、食べてる人のモデルにされて写真撮られまして。
   “しょうゆかけて?”とか。もうかかってるんですよ?(笑)」
いろいろと質問攻めにされたそうです。
安岡@台湾人役「名前は?」
黒沢@安岡役「安岡優です」
別に隠す必要もないので正直に名前を言ったとか。
村上「聖堂教父だよ(笑)」
そう、ゴスペラーズは台湾でもCDを出しているんですよね。
#“聖堂教父”はゴスペラーズの台湾名。“シャン・タン・ジャオ・フー”と読みます。
村上「それ、請求できるんじゃない?(ゴス「金の話かい!(笑)」)
   事務所とSONYに言っといたほうがいいんじゃないか?
   観光案内とかに使われるかもしれないよ?(笑)」
安岡「たしかに、インタビューされましたからね。
   “何乗せてるの?”“ウニです”とか(笑)」
「俺同じような経験しましたよ」と言ったのは酒井さん。
広島の宮島で、電車の中で見知らぬおじいさんと座っていたそうです。
酒井「英語しゃべってる外国の方が近くにいて」
村上「ボンジュール?」
酒井「その様子を それフランス語! カメラに収めようと…」
しゃべりながらの素早いツッコミに会場大笑いでした。
それはさておき、その外国人、酒井さんとおじいさんの写真を撮るべく
機会をうかがっていたのだとか。(バレバレなのに)
ここで酒井さんが外国人の様子を再現。
酒井「窓の外(外)、窓の外(外)、お前とおじいさん!(バッチリ!)
   窓の外(外)、窓の外(外)、お前とおじいさん!(バッチリ!)」
この表現にメンバーも観客も大喜び大笑いです。
酒井「日本の若者100選に選ばれちゃったかな?(笑)」

こんな長いツアーが終われば、11月17日にはゴスペラーズ結成10周年記念
ベストアルバム「G10」が発売になります。
来年は10周年記念ツアーも計画しており、スケジュールはほぼ決定しているとか。
「かなり過酷なスケジュールになっています」とのこと。
そして
「“ミモザ”はTOYOTAのCMソングとしてOAされます。
 タイアップ決定しました!」
観客「おぉーっ!」
CMはかなり豪華だとか。
村上「俺たちは出ないよ? CMに出てないよ?」
黒沢「俺たちが出ると豪華じゃないから(笑)」
加藤登紀子さんのCDへの参加もでき、嬉しいという話がリーダーからありました。
ゴスペラーズの活動報告に、会場大いに盛り上がっています。
村上「じゃあ後半も盛り上がって!」
会場「いえーい!」
酒井さんと黒沢さん、会場を煽ります。しかし。
村上「次あんまり盛り上がる曲でもないんだけど…」
ゴス「(笑)」
安岡「村上さんが盛り下がらなくてもいいから(笑)」
ノリにノッている酒井さん、「村上さんを落ち込ませたくなーい♪」
これにはメンバーも会場も大爆笑。
村上「今、すごいギャグ顔だったね(笑)」
黒沢「お前、どの曲歌ってるときよりいい顔してんな(笑)」
笑いすぎてリーダーよれ気味。
村上「それではゴスペラーズのソウルの曲を、たたたた立て続けに…」
ゴス「たたたた立て続け(笑)」
村上「こここここここに♪(笑) ソウルの曲を立て続けにお送りします」

♪Sweet
 このままーーー♪の和音が最高。
 黒沢・村上の掛け合いが熱い。濃ゆい。
 雷鳴の音とともにステージを浮かび上がらせる照明。
 それに一瞬照らされたメンバーの表情がなんともセクシーでした。
♪告白(soul tempo)
 「Sweet」のような濃さはないものの、熱い村上・黒沢の掛け合いが素敵。
 バックボーカルも息ぴったりでした。
♪Reflections
 観客も立ちあがってノリノリ。
 それぞれの声がクロスする部分がやはりカッコイイ。
 黒沢さんの超高音バックボーカルもクリアに出ていて色気満点でした。

♪イントロ'96
 「手を叩け!」とメンバーが煽ります。
村上「“Sweet”“告白”“Reflections”と
   ゴスペラーズのソウルの曲を聴いていただきました。
   それではここで! 四日連続来てくれました!」
ゴス「Rhymester〜♪」
観客「きゃーーーっ!」

♪勝算(オッズ) 〜Rhymesterアルバム「ウワサの伴奏」より
 宇多丸さん、Mummy-Dさん、DJ JINさんが舞台袖から飛び出してきます。
 ゴスペラーズファンの間でも認知度が高まってきた彼ら。観客も熱狂。
 Rhymesterとセッションとあらば、ポーカーフェイスのままでは通されません!
♪ポーカーフェイス
 イントロで黄色い悲鳴が上がりました。
 最初からRhymester節も炸裂。もちろん黒沢節も絶好調。
 ラップ部分はすでにゴスファンも覚えていて、歌っている人も多くいました。
 最後のほうはゴスペラーズもRhymesterも舞台中央に集まって大熱唱。
 これがまたカッコよかったのです。
 黒沢さんがフェイクしている間、リードボーカルは安岡さんが歌っていました。
 これまた美味。
 村上「宇〜多丸!」 観客「宇〜多丸!」
 村上「Mummy-D!」 観客「Mummy-D!」
 村上「DJ JIN!」 村上「DJ JIN!」
 Rhymesterも観客を煽ります。
 「バッチこいよ!」「絶対泣く!」
 絶対泣く、って何だろうと思ったら、
 「みんなでゴスペラーズを泣かせてやれ!」ということだったようです。
 途中、何故か観客はDさんに「織田信長!」「伊達政宗!」などと叫ばされました。
 何だったんでしょうか? まあいいですけど。
 大盛り上がりのうちにセッション終了。
 大きな歓声と拍手に送られてRhymesterの三人は帰っていきました。
 村上「“こんなに大きな声で歌っちゃっていいんだよ企画”!
    早く早く〜♪」
 観客「きゃーっ!」
♪Vol.
 5,000人の観客が歌う、踊る。もうお祭り騒ぎ、大騒ぎです。
 個人的にはやはり黒沢さんの指振りダンスがツボで…。
 そのままの勢いで行っちゃえ!
♪終わらない世界
 この曲も観客歌いまくりです。
 が、リード部分でなくバックボーカルを歌う人が多いのがこの曲の面白いところ。
 「Fly to sky〜♪」はもちろん、観客も揃って振りをやっておりました。
 そして熱狂度は最高潮に…。
♪FRENZY
 もうなりふりかまっていられません。踊れ!跳べ!叫べ!
 「FRENZY!FRENZY!」「Na-Na-Na-!」
 こういう曲は北山陽一真骨頂、ステージ上で跳び回っていました。
 村上「まだ行けるかー!」 観客「いえーい!」
 村上「行っていいかー!」 観客「いえーーい!」
 村上「こんな曲が残っていた!」
♪Real tight
 静けさの中にも熱さのこもった和音に引きつけられます。
 途中、メンバーが舞台中央に集結、ぱっと散るシーンがカッコイイ。
 酒井、村上、黒沢の掛け合いが最高。

曲が終わっても熱冷めやらず。
水差しを片手に、客席に向かって黒沢さんがひとこと。「暑いな!」
59公演目も大詰めに差し掛かり、きついときもあったけれど、
どこに行ってもこういう熱さを観客からもらえるというのは…
村上「酒井! 幸せなことだよな」
酒井「本当に幸せですね。
   どの会場に行ってもお客さんから“ぐわっ!”と熱いものを貰って
   “がっ!”と受け取り、また“ぐわっ!”と返せる。(会場笑)
   それぞれの会場で、違う顔の人たちが同じ熱さを返してくれるというのは
   本当に嬉しいことだと思います。どうもありがとうございます」
会場一同、盛大な拍手を送ります。
安岡「この会場の人たちとこの街があたたかく迎えてくれている今、
   僕たちが探していたのはきっとこの街です。
   僕たちをこの街に連れてきてくれて、ありがとう……」

♪星屑の街
 会場は総立ちのまま。
 背景には星空の見える街が映し出されます。
 酒井さんが少し苦しそうに見えたのですが、
 リード部分ではしっかり声が出ていたので大丈夫のようでした。
 ハーモニーも抜群。
♪街角-on the corner-
 背景は星空から、光の差す明るい街へ。
 北山さんの声の伸びがかなりよかったです。
 黒沢さんのバックボーカルが冴えていました。
♪コーリング
 爽やかな曲に観客が手拍子をつけます。
 59公演のこれが最後。
 メンバー、特に黒沢さんと酒井さんが晴れやかな笑顔で歌っているのが
 印象的でした。
 #酒井さん、ギャグ顔よりもいい表情でした。念のためにフォロー。

「ゴスペラーズでした! どうもありがとうございました!」
バックバンドが演奏するBGMに乗って、拍手を送る観客に手を振りながら
メンバーが退場していきます。
最後まで残った北山さん、舞台袖に引っ込む前に大きく一礼し…
投げキッスをしたかどうかまでは見えませんでした。
演奏が終了し、客席一同大きな拍手。
バンドメンバーも退場する中、佐々木真里さんが観客の手拍子を
ちょこっと煽って帰っていきました。
その手拍子を続けていると、しばらく経ってメンバー再登場。
白い衣装に、胸には赤いカーネーションの花。
音合わせが始まり、会場は水を打ったように静まりかえります。

♪ひとり
 出だしのリーダーの声が響きはじめると観客からため息。
 この曲でも酒井さんは少し苦しそうでしたが、声はきちんと出ていました。
 極上のハーモニーに拍手。

「アンコールありがとう!」
バンドメンバーも思い思いの場所にカーネーションを挿して再びステージへ。
観客が笑うのでリーダーが振り返った先には、頭にカーネーションを挿している
DJバリ“K”〜んさんの姿がありました。笑。
村上「このアンコールは、ツアー全体のアンコールだと思い、嬉しく思います」
それではメンバー一人一人から、ツアー最後のご挨拶を。

村上「長いツアーの中で同じ内容のことをやっていても、
   お客さんの反応を見ているうちに、これはこうしたほうがいいんじゃないかとか、
   こういう歌を歌いたいとか、歌手として普通の、真っ当な欲望が出てきました。
   こんなふうに次々とアイデアが浮かんでくるのが嬉しいです。
   どうしてもこのタイミングで、と全県ツアーを企画したわけですが、
   それを支えてくれた皆さん、スタッフ、バンドメンバーには
   本当に感謝したいと思います」
北山「ひとつのツアーで全都道府県を回るという10年越しの夢が叶いました。
   お客さんと一緒にひとつのものを作る喜びを味わえてよかったです。
   50本を越えたあたりから、台風とか、地震とかがあって(会場笑)
   自己記録の更新というのは大変だなと思いましたが、
   今までの限界を越えて新しい距離を歩けました。
   充実したツアーで、幸せ(ちょっとよれよれ)でした。
   …ここ、かんじゃいけないとこですね」 会場笑。
酒井「長いツアーで、僕の声は売り切れました! もう売るモンないよー!(会場笑)
   あるサッカー指導者の方とお会いしまして、
   名前を出すと羽中田さんなんですが、長く続けていると
   調子が悪くなったりするという話をしたら言われました。
   “いいんだよ。最終的には【リーグ優勝すればいい】んだから”。
   このツアーの中で、僕たちのベストプレーや名勝負が
   ひとつでも残れば言うことないです! 以上!」
安岡「(観客からの「安岡さーん♪」の声に、セクシーに)僕だよ。(会場笑)
   デビューしたとき、僕は20歳でした。
   こんなツアーの最中に30歳になれるとは思ってもいませんでした。
   あの頃は自分が何者なのかもわかりませんでしたが、
   今は【自分たちは、旅芸人“ゴスペラーズ”】だと自信を持って言えます。
   正直言うと、終わるのが嫌なんです。最高でした!」
黒沢「(会場から「カッコイイ!」の声。それを真似して)カッコイイ♪(会場爆笑)
   さっきRhymesterが言ってましたね。“絶対泣く!”って。
   そんなこと言われたら泣けないですよ(笑)
   泣くって言うと、昔、谷村新司さんのコーラスをクビになって
   村上と一緒に泣いたのを思い出します。
   そのとき一緒に泣いたやつと今でも一緒にステージに立ってるわけですが。
   ウチのリーダーは旅が好きでして、僕は枕が替わると眠れないもので、
   “リーダー無理だよ”と。(会場笑)
   枕を涙で濡らした夜もありました(笑)
   正直、“よし!もうすぐ終わりだ!”と(笑)」
ゴス「おーいっ!」
会場爆笑。安岡さんは跳び蹴りを入れるマネをしています。
黒沢「メンバー間でも意識のズレがありますね(笑)
   僕は“永遠に”を歌うたびに(ネタバレしてますよ?黒沢さん^^;)
   “もうすぐだ…♪”って(笑)」
会場大爆笑。安岡さんは「もう一回!」と跳び蹴りしていました。
黒沢「終わりたくないですね。…でも大変なんですよ(笑)」
北山さん、苦笑いしながら黒沢さんの肩を叩いておりました。
黒沢「今は“終わりたくない”と素直に思えます。そう思えるのが意外なくらい。
   この瞬間が永遠に続けば…」
そう言っているところに子どもの声が。
黒沢「泣〜くなよぉ〜!(笑)
   いい話してるんだからぁ〜! 泣くなよぉ〜!(笑)」
子ども向けの黒沢さんの声に観客は大爆笑です。
「えー、子どもは泣いていましたが(笑)」
雰囲気が落ちついたところで語り出す黒沢さん。

「この曲は泣くためにあるのではなく、あなたに歌を届けるためにあります。
 この瞳は涙を流すためではなく、あなたを見つめるためにあります。
 この会場に来てくれた、一人一人の愛しいあなたに、この歌を贈ります…」

♪永遠に
 黒沢さんの台詞に感嘆のため息がこぼれる中、静かに曲が流れはじめます。
 このツアーにて歌われる、59回目の「永遠に」。
 静かに、熱く、強く歌い上げるゴスペラーズ。
 大熱唱の大サビの後、静かに流れるキーボードのメロディー。
 「あなたの〜♪」
 熱を冷ますように、しっとりと歌い始めるバックボーカル陣。
 そしてリードボーカルの黒沢さんが再びマイクを握り
 「胸に〜♪」
 そこで伴奏が消え、五人ともマイクを降ろします。
 「響く声が〜♪」
 5,000人収容の東京国際フォーラムAホールに響き渡るゴスペラーズの生歌声。
 マイクはなくともしっかり届いた、その歌声と熱い想い。
 「止まるまでーーーーー♪」
 黒沢さんが再びマイクを持ち上げ、伴奏が戻ってきたとき、
 観客一同拍手をせずにはいられませんでした。

曲が終わっても拍手は鳴り止みません。
演奏を終えたバンドメンバーたちがステージ中央に集まってきます。
最終日ということで、それぞれのメンバーからもひとことずつありました。
ギターの玉川雄一さんは「これからもゴスペラーズをよろしくお願いします」と。
続きまして、リーダーは相手の頭を見て…「DJ バリ子!(笑)」
会場大笑いです。
「実はバリ“K”〜んは昨日誕生日でした!
 彼は30歳になってから毎年年齢を引いていく方式を取っていまして(笑)
 25歳になりました!」
拍手が起こります。
誕生日といえばやっぱり?

♪HAPPY BIRTHDAY
 リーダーが勝手に歌い出したものに他のメンバーがハモったのですが、
 北山さんのベースボーカルが入っていたり、リーダーのフェイクがあったりと、
 結構本格的な曲になっていました。
 観客も一緒に歌っちゃいました。

バリさんからは
「自分がいちばん長くゴスペラーズと仕事をしていると思います。
 ゴスペラーズ最高!」というコメントがありました。
キーボード担当でカレー部部長の松本圭司さんは
「僕はメンバーと年齢が近いので、彼らのいろんなことを知っていると思います」
と言ってメンバーをコケさせていました。「一緒にやれて幸せです」。
自分自身の活動については
「ホームページがあるので、興味のある人はテキトーに見てください」。会場笑。
続いて同じくキーボードの佐々木真里さん。
リーダーと共作で鈴木雅之さんへの提供曲「再会」を作ったり、
新曲「ミモザ」を黒沢さんと一緒に作ったりしています。
真里「私たちはいつもメンバーの背中を見て演奏しているんですが、
   お客さんの表情を見たり、その背中を見て、彼らがどんな顔をして
   歌っているのか考えながら演奏しています。
   本当に楽しかったので終わりたくないです。一緒にツアーができて幸せです」。
ドラムの杉野寿之さんは、実は「U'll Be Mine」のカップリング曲
「Moving」のときからお世話になっているのだとか。
「一緒にできてよかった」という話のほかに、
「(演奏がよくなかったり)何かあるときだけ言われる」と言って
メンバーを苦笑させていました。
ベースの須藤満さんには「須藤さーん♪」という黄色い歓声が飛び、
「やめろよ」と照れる一幕も。
「実は僕と玉川さんだけは59(号泣)じゃないんですよ。
 福岡の振り替え公演に参加できなかったので58(ゴッパ)ツアーなんですよ。
 だから玉さん!あと一本どこかで一緒にやりましょう!(笑)」 会場笑。
「ゴスペラーズに拍手!」と言って須藤さんは下がりました。
全員紹介を終え、リーダーは
「バリ“K”〜ん以外は真面目に挨拶してくれてよかったです(笑)
 何か要求のあるときだけ言う、僕たちに付き合ってくれるバックバンドのメンバーは
 ある意味人格者だと思います。
 …とっちん(杉野)に言ってるわけじゃないからね?(笑)」
会場大笑い。それ以上にステージ上大爆笑。
最後に、今まで陰でステージを支えつづけてきたマニピュレーターの宇佐美秀文さんが
ステージに呼ばれ「ひとことどうぞ」。
端っこで言おうとしたら北山さんにステージの真ん中まで連れていかれて
困っていました。
話しはじめれば「マイク遠いよ」というリーダーのツッコミがあったり、
それでもやっぱり遠いので、話している宇佐美さんの腕を後ろから北山さんが
支えに行ったりする場面も。
彼はゴスペラーズの曲の作曲にも携わっており、
「曲ができる瞬間に立ち会えるのは幸せ」と話していました。
演奏メンバーは以上なのですが、やはりもう一度ゲストを呼びたいですね。
Rhymesterがステージに上がります。
ステージの右端から宇多丸さんが「真面目な話がいい? 馬鹿話がいい?」。
左端のリーダーは「どっちでもいいよ! 好きにやってよ!(笑)」。
宇多丸「俺と村上はキャラとか役割がかぶるんだよ。
    だから同じステージに立つときはこれぐらいの距離(端と端)が
    いちばんいいの。
    同じ周波数のトランシーバーみたいなものでね、一緒にいると使えないっていう」
これには会場よりもゴスメンバーが大爆笑。
真里さんは黒沢さんにすがって笑い転げていました。
宇多丸「俺が、ゴスペラーズを(レコード会社に)紹介しました!」
観客からは大きな歓声。
宇多丸「って言ってるんだけど、実際のところは俺はリーダーの
    電話番号を教えただけなの」
アーティストとしてここまで成長するとは、と宇多丸さんもこの日ばかりは
絶賛していました。(普段は悪人扱いらしい)
Mummy-D 「四日間参加させてもらって勉強になりました。
     村上くんのリクエストで“バッチこいよ!”とか言わされましたが(笑)
     “小田和正”とか。…あ、“織田信長”か(笑)
     MCも毎回違って、まあ一緒のところもありますけど(笑)
     毎回あたらしいことを見せてもらえるゴスペラーズファンは幸せだと思います」
ここでリーダーがDさんに「あたらしいユニット組むんですよね?」と話を振り、
その宣伝を促します。
Mummy-D 「そうです。えー、Rhymesterは解散します」
ゴス「違います!(笑)」
DさんはSUPER BUTTER DOGの竹内朋康さんとのユニット「マボロシ」の活動も
あるとのことでした。
もちろんRhymesterは解散しません。
DJ JIN「前回は何年前かな?
    (「二年前」とゴスメンバーから。「野音(GT2002日比谷野外音楽堂)だね」)
    前よりもゴスペラーズファンに受け入れられた気がしてよかったです。
    ゴスペラーズももちろんですが、Rhymesterもよろしくお願いします(笑)」

最後にゴスペラーズ、バンドメンバー、Rhymesterも加わってみんなで手をつなぎます。
村上「もう一曲やるかもぉー!」
観客「いえーーーいっ!」
安岡さんはバリさんと松本さんの腕につかまって体操のマネ。
北山さんはスピーカーの上に飛び乗ります。
みんなで握手、抱擁。ステージの後ろのほうに集まって頭を下げます。
って、あれ?「もう一曲」は?
頭を下げている彼らの前に幕が降りてきて一時停止。そして半開きで止まって――

「ふぅ、あぶないあぶない」

またメンバーが出てきました。
「そのまま終わっちゃいそうな勢いだったよね。危ない危ない」
バンドメンバーも自分の位置へ。
アップテンポの音楽を奏ではじめます。
村上「千秋楽だからこのまま終わるわけにはいかないよな!」
聴いたことのある曲へ行ってみよう!

♪FIVE KEYS
 曲が始まった瞬間にすさまじい黄色い悲鳴が。
 もう盛り上がらなきゃしょうがない。
 「HEY! HEY!」 叫ぶ、跳ぶ。5,000人で大合唱。
 ライブではもうお馴染みの曲なので、メンバーが煽らずとも
 数を数えたり手を叩いたり、歌詞に合わせて観客は勝手に踊っています。
 先程までの終わってしまいそうな勢いはどこへやら。
 暑い! 猛烈に熱い!
 途中で、ステージ上にメンバーはばったり。
 「もうダメだー」「誰かー」「安岡ー、何かやれー」
 「えっ、ぼ、僕?」 立ちあがった安岡さん。
 しかし何も考えていないようで「えーと、えーと…ボーリング?」
 球を投げる真似(意味不明)。
 「えーと…ゴスペラーズ集合!」
 ようやく起き上がって安岡の元へ集まる他のメンバーたち。
 「何だよ今の?」「“ボーリング”って…わけわかんねー(苦笑)」
 こういう困った時には?
 「そうだ!ゲストを呼ぼう!」「助っ人がいるじゃないか!」
 「もう一度ステージに呼ぼう!」
♪スタンバイチューン 〜Rhymesterアルバム「グレイゾーン」より
 【試聴】
 
 ノリのいいラップはRhymesterの真骨頂。
 この曲はRhymesterのみ。ゴスペラーズは歌っていません。
 しかしゴスマニアたちもすっかりノリノリで、曲に合わせて踊っていました。
 先輩たちの助太刀に、後輩ゴスペラーズも復活!
♪FIVE KEYS(続き)
 熱狂は止まりません。舞台も客席も一緒になって「HEY! HEY!」。
 最後のほうになって舞台袖から大量の人がなだれ込んできます。
 何だ?と思ったら、このツアーのスタッフの皆さんじゃないですか。
 前半でメンバーが着ていたラベンダー色のジャケットを着てきた人たち、
 バリ“K”〜んさんの倍ほどあるアフロのカツラをかぶってきている人、
 「祝 59本達成! グラシアス! 延べ13万人動員!」という
 巨大なプラカードを持ってきた人たち、さまざまです。
 ゴスペラーズもバンドメンバーも、スタッフもRhymesterも、観客も
 一緒になって「HEY! HEY!」。
 跳び回る北山さん、安岡さん、黒沢さん、紙ふぶきを撒く酒井さん、
 ジャケットを脱いで振りまわすリーダー(シャツ着ています。念のため)。
 大盛況の中で全曲を終えました。


最後にもう一度全員を紹介。
宇多丸さんは「(ゴスが)こんなに立派になってお父さん嬉しいです!」と
笑わせていました。
村上「酒井雄二!」
酒井「59本で号泣! 俺が名付け親です!」
村上「北山陽一!」
北山さんは胸の花を取り出して深深とお辞儀し…花を持ったまま下がりました。
村上「(北山が)何かやるのかと思って無駄に時間を取ってしまいました(笑)
   黒沢薫!」
黒沢さんも頭を下げます。
村上「安岡優!」
安岡さん、Vサインをしながら出てきて下がりました。
村上「村上てつや! 安岡の真似!」
リーダーは安岡さんの真似をしてVサイン。
後ろで安岡さんも一緒になってやっていました。

ゴスペラーズ「どうもありがとう!」

退場時に酒井さんは携帯電話をいじっていました。
もしかしてゴスモバイル用の写真撮影かな?

実に半年間で59本、全49都道府県を回ったゴスペラーズ坂ツアー2004“号泣”。
最後はみんな涙ではなく、晴れやかないい笑顔でライブを終えました。

「これを持ちまして、ゴスペラーズ坂ツアー2004“号泣”公演を終了いたします」
アナウンスがあってもスタンディングオベーションは止まず。
再度アナウンスがあって、ようやく観客は会場を後にしました。



Special Thanks To りえさん、ふふふさん





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