〜ライブレポート〜

 

<ゴスペラーズ坂ツアー2004“号泣”> 2004年05月27日 和歌山県民文化会館



今回はメモを取りませんでしたので、記憶が曖昧だということを
予めお断りしておきます。
ステージ演出は横須賀公演とほぼ同じですのでそちらのレポートも
ご覧いただければ幸いです。


号泣ツアー初参加の人ばかりではないと見えて、ゴスペラーズが登場する時間が
近づいてくるとBGMに合わせて手拍子が湧き起こってきました。
そしてやがて…
「Ladies and Gentlemen−−−!」
開いた幕の向こうには五人の姿が。
ツアー、和歌山初上陸。観客一同拍手で迎えます。

♪シアトリカル
 全員最初から飛ばしています。ダンスもノリノリ。
 北山さんの高音部分が、口は開いているけれど声が出ていないところが
 あってひやり。
♪You are my girl
 この会場のステージは低かったのです。
 この曲の最大の見せ場、ステージの前面に出てきてしゃがみ込んだときに、
 黒沢さんが差し出した手のすぐ前には女性客が。
 「いいのかな?」と、おそるおそるという感じで二人ほど黒沢さんの手に
 タッチしていました。(羨ましい)
 このときすでに安岡さんは汗まみれ…。
♪Wanderers
 村上「次の曲は、“Wanderers”!」
 酒井さんがエラく客を煽ってきましたが、それが終盤だったため、
 すぐに終わっちゃいました。
 「あれ? もう終わり?」という表情をわざとして見せていました。
♪約束の季節
 今回も黒沢さんのハイトーンが冴えていました。
 そのためにこの曲順にしているのかな?と思ったり思わなかったり。
♪Full of Love
 冒頭の、ゴスペル調部分の音バランスが若干崩れたかな?と思ったのですが、
 すぐに立てなおされました。セーフ。
 北山さんはまだ高音が苦しい様子。少し心配。

安岡「和歌山、ツアー初上陸!」
会場は大喝采。さらに
安岡「満員御礼! ありがとうございます!」
酒井「まままままま満員!?」
観客笑。

酒井さんは髪を結んで、ひげも剃っていました。(いつの間に?)
Sony Music Fes.2004では随分後ろ髪が長くなっていた北山さんでしたが、
「街角-on the corner-」の頃ぐらいに短くなっていました。
ひげも少し剃ったご様子。
黒沢さんのアクセサリーは前回と同じく、右薬指のリングと左のピンキーリング、
十字架のネックレスをしていました。
安岡さんはいつものネックレスのみの着用です。
しかしよく見れば安岡さんだけ、同じ水色のシャツながらも薄手で涼しげです。
他のメンバーのシャツは揃っていました。
村上・黒沢・酒井はボタンを二つ開け、北山はボタン一つ開けて襟を立てていました。
紫の一つボタンのジャケットに紫のピンバッジ。
揃いの紫のパンツは、よく見ればサイドにラインが入っていました。

さて、ゴスペラーズのツアーとしては今回が和歌山初見参です。
安岡「前回はマリンメッセに…えっ?違う?」
「マリーナシティ!」と観客席からツッコミが。
村上「違うって修正しただろ。“るるぶ和歌山”まで買ってきてさあ」(会場笑)
安岡「修正してマリンメッセになったんだと思ってました(笑)」
村上「移動のバスの中でもずっと(安岡が)“マリンメッセ”って言ってて、
   “それは千葉だ!”って思ってたんだけど(笑)」
#マリンメッセは福岡です。リーダーは“幕張メッセ”と勘違いしたようです。
そのときの話はまた後でします、ということでした。(次のMCコーナーに続く)

とにもかくにも初お目見えということで。
安岡「二階の人とか、“本当にゴスペラーズ?”って思ってる人も
   まだいるんじゃないでしょうか?
   “一応五人、人数はいるけどな〜?”って(笑)」
黒沢「“くりいむしちゅー”は混じってないですからね?」
観客爆笑。
村上「黒沢の場所にくりいむしちゅーが混じっててもわからないかもな?
   安岡なんか有田さんまんまだし(笑)」
安岡「似てますね〜(笑)」
大爆笑、拍手。
#このあたりのくだりは、芸能界に疎い大成浩にはよくわかっていません。
このときのステージ上での並びは向かって左から安岡、酒井、黒沢、村上、北山。
酒井「と言うことは、俺がくりいむしちゅーにはさまれて
   ステージに立つってことですか?(笑)
   めちゃめちゃ大変じゃないですか!」
安岡「あのお二人は濶舌がいいですからね〜(笑)」
(安岡の方に向かって)「なんでやねん!」 (黒沢側に)「ちゃいますやろ!」
ツッコミを入れまくる真似をする酒井。
そしてひとこと。
酒井「そんなステージは一度…勘弁してください(ぺこり)」
会場大笑いです。

そろそろ音楽の話もしませんか?
「アルバム“Dressed up to the Nines”楽しんでいただけていますか?」という
問いかけに会場はもちろん「イエーイ!」
村上「『“傘をあげる”みたいなのが入ってない!』とか思ってる人が
   いるかもしれませんけどね。
   今更“傘をあげる”とか歌ってみたいね(笑)」
安岡「まあ、ゴスペラーズの音楽が変わってきたということですよ(笑)」
ポップな曲から、次は大人っぽい曲へ。

♪Yes,No,Yes...
 相変わらず超セクシー。
 拳を作っているのかと思っていたのですが、人差し指立てていますね。
♪Tシャツに口紅
 白い手袋にマイクスタンド。もうお馴染みです。
 やはりツーコーラス目が省略されていました。
 北山さんの高音は無事戻ったようです。よかったよかった。
 しかしこの頃から黒沢さんが頻繁に喉を気にしている様子が見られました。
 この後大丈夫? 心配です。
♪アンジュナ
 やはり涙を誘う曲です。
 CDよりも長く、そしてせつない最後のフェイクが胸に染み入ります。
 喉の調子を気にしつつも、黒沢さんの声そのものはまだ大丈夫な様子。
♪Right on,Babe
 今回の酒井さんのファルセットはばっちり出ていました。
 メンバーが歌いながら退場。
 照明が落ち、バンドメンバーの演奏が続いている間にステージ転換。
 やがてバンドメンバーの演奏が消え…

<!--アカペラ劇「純喫茶アカペラ」ここから-->
 以下、「」は台詞、“”は心の声。
 内容は横須賀公演と変わりありません。
 個人的に気付いたことや覚えてきたこと、間違っていた部分の修正を
 加えておきます。

エプロンをつけた喫茶店のマスター、北山が店内を片付けている。
ちなみにエプロンの右胸部分にはハートマークが二つ。
(客席からは「北ちゃん可愛い♪」という声が多数飛んでいました)
閉店まで一時間。店内には街の雑多のノイズを消すBGM。
北山、BGMを消す。
聴こえてくるのは街のざわめき、到着する電車の音――。

旅の人、黒沢が店に入ってくる。
北「いらっしゃいませ」
黒沢はホットコーヒーを注文する。
北「すぐにつけますね。BGM」
黒「あ、このままでいいです」
 “もし誰かと来ていたら、BGMがほしかっただろう。
  会話の内容を、他の誰かに聴かれないように…”
北「…そうですね」
黒「えっ?」
北「あ、いえ何も」
黒「?」
 “…今、マスターは確かに「そうですね」と言った。
  何が“そう”なんだろう? 何に対する同意なんだろう?
  もしや……俺の心は聴き取られているのか?”
そこへやってきたのは酒井。
酒“また来てしまった…。二度と来ないと決めていたのに…。”
北「(笑顔で)いらっしゃい」
酒“マスターは「いらっしゃい」と言った。
  何度も通っているうちに「いらっしゃいませ」の「ませ」が取れ、
  親しげになっている。
  この分だと「いらっしゃい」から「しゃい」が取れるのは時間の問題…”
北「はっはっは…(笑って手を振る)」
(黒沢と酒井、ビビる)(会場笑)
酒“笑ったな!? 何が可笑しいんだ! まさか俺の心を読んで…”
北「(カウンターに戻って)あ、すみません。くだらないことを思い出して」
酒“言い訳してる! 俺は何も言っていないのに。
  俺の心を読んだな? こうなったら何も考えない。何も考えないぞ!
  いかんいかん、「何も考えない」って考えてる! …って考えてる…って考えてる…”
突然立ちあがり、一人悶絶する酒井。
前のテーブルで一人本を読んでいた黒沢、ビビって思いっきり引いている。
黒“アブナイ! この人アブないぞ!?
  見ちゃいけない…(身体ごと横向いて本で顔を隠し、知らん顔)”(会場爆笑)

酒“彼女がいなくなって半年。
  たった一度交わした会話が忘れられず、俺はまたこの店に通っている。

 彼女「いつも口ずさんでいる曲、なんて言う曲なんですか?
    〜♪(口ずさむ) ごめんなさい、へたくそでわからないか」
 酒井「〜〜♪(口ずさむ)」
 彼女「それそれ。いい曲ですよね」

酒井、立ち上がる。

♪讃歌

その頃、電車から降りてヘッドフォンの音楽を聴きながら駅に一人佇む安岡。
後ろのベンチにいる村上に気付かない。
安“故郷に帰る電車から、何気なく降りたこの駅。
  夢を諦めたはずなのに、僕はまだ迷っている。”
村「ねえ」
安“決心したはずなのに、それでもまだ…”
村「ねえってば!」
肩を揺すられ、ようやく気付く(やや迷惑げな)安岡。
安「何ですか?」
村「いや、ずっと歌ってたからさ」
安「ああ、歌ですか…。
  ほら、あるじゃないですか、心の中で思ってることを口に出しちゃうことって。
  …で、歌だけでした?」
村「何かずっとぶつぶつ言ってたよ」
安「そうですか…」
村「まあ、落ち込むなよ」
安「ありがとうございます」
村「俺もわかるから、女の子を忘れられない気持ち」
安「あ、いやあ違…」
村「言わなくていいから。俺も…」
安“結局、この男は自分の話をしたかっただけらしい…(会場大笑)
  それに気付いた僕は、聞き役に徹することにした”
村「この近くに、半年前まで兄妹が経営している喫茶店があるんだ。
  その妹に会いたくて、毎日通って腹いっぱいになるまでコーヒー飲んでさ」
安「…」
村「…」
安「……で?」
村「………(なぜか沈んでいる)」
安「…で? 美味しいんですか?」
村「味は決して美味くない。…むしろ不味い」
安「!」
村「いい店だから行くといいよ」
安「でも…美味しくないんでしょ?」
会場笑。
安「また今度にします」
ヘッドフォンを持ち直し、行こうとする安岡。
村「ねえ、何聴いてるの?」
安岡、ヘッドフォンを渡す。
耳に当てる村上。

♪新大阪
ツーコーラス目カットでした。

酒“30分経過”
喫茶店ではいらいらと一人考えている酒井がいた。
酒“美味くないコーヒーはとっくに飲み干し、水を三回注がれ、
  トイレにも二回行き…
  こうなったら俺が次に取る行動は店を出るしかない!”
立ちあがろうとする酒井。
北「あのー、まだ終電までには時間ありますよ。ゆっくりしていってください」
仕方なく座る酒井。
酒“読むな!俺の心を。 覗き見るな!胸の内を”
  あ゛あ゛あ゛ーーー!(ご乱心)………○×△■〜(般若心経)”
黒“やっぱりこの人危ない…”(会場大爆笑)
そんな異様な雰囲気の中、入ってきたのは安岡。
安「駅で会った人にすすめられて。この辺に喫茶店ってここしかないですよね?」
北「ええ」
安岡、カウンター席に座る。
安「あの、マスターお一人ですか?」
北「ええ?」
安「駅で会った人に、妹さんとやってるって聴いたから」
北「ああ、やりたいことがあるって言って出て行っちゃいました。
  女優なんて選ばれた人がなるもんだって言い聞かせたんだけど。
  すぐに根をあげて帰ってくると思ったら、結構頑張ってるみたいで」
言いながらコーヒーを出し、水を置くマスター。(普通順番逆ですよ?)
北「ああ、駅で会ったって人ねぇ、待っててくれてるんですよ、妹のことを。ずっと」
聴きながら安岡がコーヒーを口にする。
安「…ホントだ!(顔をしかめる)」
北「はい?」
安「いや…何でもないです、美味しいです…」
と言いながら顔をそむける安岡。(会場笑)
北「ちょっとすみません。さっき電話があって、テレビに出るって言ってたので」
マスターはテレビをつける。
音声が流れる。
北「ほら、あのウエイトレスです」
めいめい適当にくつろいで?いた客たちもテレビに惹き付けられていく。

 彼女「いらっしゃいませ」
 (村)「こんばんは」
 彼女「また来たんですか? 今夜三回目ですよ。いいんですか?仕事」
 (村)「いいのいいの。会社は若いの育ててるから」
 彼女「クビになりますよ」
 (村)「そしたらここで雇ってよ」
 彼女「ダメです」
 (酒)「あのー…コーヒーお替りください」
 (村)「またいるのか。あいつシノちゃんにホの字なんじゃないの?」
 彼女「そんなわけないでしょ。お兄ちゃーん、ホット!」

ドアベルが鳴る。
店内の一同、一斉にドアのほうを見やる。酒井、立ちあがっている。
「いらっしゃい」
笑顔のマスター。
ドアからは、久しぶりに明るい表情で手を挙げて入ってくる村上の姿があった。

(ナレーション安岡)「見過ごしてしまいそうな何気ない場面。
           そこには、拙いタッチながらも一所懸命演じている
           彼女の姿がありました。
           そこには確かに、彼女の未来がありました。」
(ナレーション黒沢)「旅先の空は、同じようでいてみんな違っている。
           雲の切れ間から星がひとつ、互いの名前も知らない
           僕たちのことを見守っていました。」

♪北極星
 ツーコーラス目からキーボードが入ってきて、それがまた素敵。

歌い終わって全員頭を下げます。
<!--「純喫茶アカペラ」ここまで-->


♪エンドロール
 かなり慎重になっていた上に少しすっぽ抜けた感のある箇所もありましたが、
 北山さんの高音はきちんと出ていました。

歌い終わり、登場人物が紹介されます。
北山「旅の人、黒沢薫!」(拍手)
北山「忘れられない人、酒井雄二!」(拍手)
北山「待ち続ける人、村上てつや!」(拍手)
北山「くじけそうな人、安岡優!」(拍手)
村上「そしてお兄ちゃん、北山陽一!」(拍手)
村上「以上5名でお送りしました。
   ショートショートストーリー“純喫茶アカペラ”でした!」
会場拍手。
そして北山は退場。

アカペラツアーで全国を回るのはなかなか難しい。
だから今回、せっかく全県ツアーを敢行するのだからということで
アカペラ劇も入れたのだとか。
村上「普段はあんな(と後ろを運ばれていくカウンターを指す)のを
   ツアーに持っていったりしないですよ。
   持っていくのはKen's Bar(平井堅さんのライブ)くらいでしょう」
会場笑。
ところでKen's Barってカウンターとか置いてたっけ?という話になって、
村上「Ken's Bar行った人?」
会場の反応はイマイチ。…と思っていたら。
「バーあったでー!」(男性、ごつい声、しかも和歌山弁)
メンバー、少々ビビった様子。
村上「ありがとうございます。…まさかそういう返事が返ってくるとは…(笑)」
安岡「ねえ、そういうニュアンスの返事が返ってくるとは思いませんでしたね(笑)」
村上「そーゆー反応返ってくるとは思わへんかったわぁ〜(なんちゃって関西弁?)」
会場笑。
黒沢さんは見に行ったことがあるようで
「平井堅さんがカウボーイハットとかかぶって出てくるんですよ」と説明していました。

ところで昨日はオフでした。
その間に何をしていたか報告することに。
安岡「この三人(黒沢、酒井、安岡)は昨日2時ごろに和歌山に着きまして。
   和歌山ラーメンを食べてきました」
黒沢「ワカマ…ワカラメ…ワカヤメ……うわああっっ!(笑)」
…「和歌山ラーメン」が言えなかったようです。
そして勢いでごまかしたのを、隣で酒井さんが笑っていました。
#MC中は、意外にこの二人がいい感じでツッコミ合ったりしていますね。
口の肥えたメンバーの中でもラーメンはかなり好評だった様子。
「山為食堂」という店名を出すと会場「おーっ」。
そのとき舞台袖から「ドン!」と大きな音が。
カウンター等を片付けているときに誤ってぶつけたらしいです。
安岡「タクシーで…“ドン!”とかうるさい!(会場笑)
   タクシーで“山為”って言うと、お店の名前で連れていってくれるんですよ」
それだけ有名だということですね。
安岡「でもタクシーの運転手さんが
   “あの店、ダシ残しちゃダメだよ。
   機嫌悪くなるから”とか言うんですよ(笑) えーっ!?って」
隣で酒井さんが頑固オヤジの真似。
安岡「だから僕ら、頑固なオジサンを想像していたんですけど…」
酒井「若いお姉さんがやってましたね。そんな感じなかった」
安岡「でも美味しかったんで、結局残さず飲みましたよ。
   酒井さんなんかは三時からの時間限定ピリ辛ラーメンまで食べて」
と、なかなかの食道楽ぶり。
その後三人は紀三井寺へ。
231段の階段を上り、さらにその上の階段を上って弁財天のところまで
行ってきたんだとか。
#和歌山県人の大成浩ですが、このあたり詳しくありません…。
階段が急勾配で、上るのはまだよかったのですが、問題は帰り。
黒沢「こうやって…」と、横歩きの真似。
しかも手すりがあったりなかったりで、かなり大変だったようです。
黒沢「そうやって降りてたら、俺の膝が笑いはじめまして(笑)」
冗談抜きで、膝ががたがたになったそうです…。
安岡「みんな同じように降りてるのに一人だけ…」
黒沢「ちょっと待って…ちょっと待って…(膝がたがたで横歩きの真似)」
酒井「ヘタレですね」
会場笑。
紀三井寺では三人でおみくじを引いたんだとか。
安岡「僕はね、大吉で“有名になる”って書いてました(笑)」
村上「おー(笑)」
酒井「僕は吉で“幼き日より多き旅をする”って書いてました」
村上「当たってるね、今回全県回るし。黒沢は?」
黒沢「僕はねぇ、吉だったんですけど“遅くなって大成する”って(笑)」
会場大爆笑。
村上「まだこれからか!(笑)」
酒井「ヘタレでもまだまだ…」
黒沢「まだいける(笑)」
その後、酒井・安岡、そしてマネージャーは花山温泉(ワタクシ知りません…)に
行ってきたのだそうです。
村上「黒沢は?」
安岡「ホテル帰って寝るっつって」
村上「膝笑ってたのに?」
安岡「だから行こうって言ったのに…」
黒沢「部屋で休もうと(笑)」
村上「今日は疲れてんなあ、お前」
黒沢「筋肉痛です(笑)」
温泉ではなぜかムード歌謡が流れていたとのこと。
酒井さんが歌いだした歌謡曲の一部を黒沢さんが一緒に歌うシーンもありました。
(ごく短かったのですが、息ぴったりでなかなか決まっていました)
安岡「まあ、ムード歌謡は僕らの音楽の原点ですからね(笑)」
#日本のムード歌謡≒海外のソウルミュージック、と言いたかった模様。
村上「あ!それで楽屋にペットボトルの濁り水があったのか!」
安岡「そうです。あれ温泉で汲んできた水ですよ」
村上「そうか〜。これ見よがしに置いてると思ったら、そういうことだったのか」

ところでリーダーは?という話を始めたところで北山さんが戻ってきて、
ステージの隅っこでゴルフのスイングの真似を。
村上「俺は須藤さん(バンドメンバー)と滋賀でゴルフをしてました」
安岡「北山も…ああ(ステージに)戻ってきましたね」
村上「小芝居してるね(笑)」
それで北山が大変なことに…とリーダーが北山さんの袖をめくると、
客席からもわかるくらいに腕が真っ赤。
日焼けのし過ぎです。
村上「鼻なんかひどいですからね。殴られたみたいになってますからね(笑)」
言われてみれば顔も真っ赤です…。
ちなみに二人のスコアは127と128だそうで。
安岡「ということは、全員の中でビリとビリ2くらいですか?」
村上「もちろん♪」←なぜか胸を張っている
そんなこんなで和歌山入り。
村上「そう、ここで話が戻るんだけど」と、マリーナシティ(NOTマリンメッセ)の
話に戻ります。
実は2000年のマリーナシティでのイベントの二日前まで彼らはアメリカにいて、
「Soul Serenade」発売に向け、音の最終調整を行っていたんだそうです。
帰国のためみんなでニューヨークの空港に入り、飛行機に乗り込むとアナウンスが…
「村上さま村上さま、搭乗の手続きがまだのようですので…」 会場大爆笑。
村上「しかもニューヨークで日本語放送だからねぇ」
安岡「あれ? 村上さまってもしかして、ウチの村上さま?って(笑)」
#このときのエピソードは、NHK-BSで放映された「新・真夜中の王国」最終回で
#披露されました。
安岡「で、しばらくすると窓の外が動いてるんですよ。
   それは窓の外が動いてるんじゃなくて、飛行機が…」
黒沢「飛行機が発射したんだよね」
   あ、発射はミサイルだね。出発して…」
村上「黒沢、そういう訂正するのもやめてほしい……」
(とにかくあまり触れてほしくない過去らしい)
そんなわけでリーダー置き去り。他のメンバーは関空経由で和歌山入りしました。
村上「俺、ヤバイと思ったのは、そのとき14ドルしか持ってなくて」
日本円に換算すると3,000円弱ですね。あらま。
しかしツイていると思ったのは、彼のお母さんの妹さんのご主人
(叔父さん、ですが、事細かにリーダーが説明してくれたのでそのまま掲載)が
ニューヨークにいたこと。
村上「あのときジョン・F・ケネディ空港だったっけ?
   あそこからニューヨークの街に戻るにもお金が要るのよ。
   で、残ったのは2ドル(笑)」
酒井「200円だ!」
会場大爆笑。
戻ったはいいけれど、その方がそこにいるかどうかもわからない。
いなかったらどうしよう…と思っていたのですが、いてくれた!
そこで頼み込んで飛行機の手配をしてもらい、代金まで立て替えてもらったんだとか。
安岡「泣きそうですね(笑) 膝落ちてるし」
話しているリーダー、本当に泣き崩れそうです
酒井「ヘタレはそういう膝になるのか?(笑)」
安岡「昨日の黒ぽんみたいだね(笑)」
黒沢さん、がくがく膝の真似をしています。
村上「飛行機に乗れたとき、俺、普通に泣いたね」
メンバーも会場も大笑い。
「頼りになるのはやっぱり肉親だな〜って思った」とはリーダーの弁でした。
一方のメンバーたち。
北山「はじめは僕らも余裕だったんですけどね。みんなで万歳したり(笑)」
酒井「バーカバーカ!とか言って(笑)」
しかし本当に帰ってこない。イベントの時間は迫っている。
安岡「リハーサルをしながらリーダーのリードのところを
   四人で割り振ったりしていたんですよ」
村上「俺さ、俺がいないときの曲目を考えてファックスしようとしたんだけど、
   それはさすがに怒られるだろうと思って止めた(笑)」
会場大爆笑。
特に黒沢さんは、水を口に含んだところだったのですが吹きそうになり、
飲み込んでから大ウケしていました。
楽屋の扉が開いたのは、なんと本番2時間前でした。
帰ってきたリーダーに…
安岡「他のメンバー全員、無言で近寄ってですね……」
と再現。
全員無言で詰めより、リーダーを掴むと…
ゴス「わっしょい!」
と、リーダーを胴上げ。(ここまで再現してくれました)
急に再現されてリーダーよれ気味。
乱れているジャケットを北山さんが笑って直してあげていました。
黒沢「みんな無言で近づいてくるもんだから、何されるんだろうって村上ビビって
   後じさって、ドアに頭ぶつけてたね。“ゴン!”って(笑)」
ようやく五人揃い、無事大役を勤め上げました。
その後みんなで温泉へ。
イベント会場の周辺は人が多く集まるということで、ミュージシャンの卵たちが
演奏を行っていました。
安岡「そこにいたのが、実はコブクロだったんですね」
会場からは「へ〜」という感嘆の声。
(温泉関連で少々リーダーのお下品トークが入るのですが、さっくり割愛します)
メンバーたちは知らず、後にラジオで一緒になって「はじめまして」と挨拶すると
「実は初めてじゃないんですよ」という話を彼らから聴いたということでした。
ちなみにコブクロの二人は、メンバーよりもむしろDJバリ“K”〜んさんの髪型が
印象深かったようです。
安岡「あの頭が温泉に入ったところを想像してください!(笑)」
バリ“K”〜んさんは笑顔でアフロの頭を振っていました。
安岡「和歌山はそういう思い出の土地なんです」

村上「では、トークも盛り上がらなかったことだし(笑)」
安岡「いやいや(笑)それなりにね」
酒井「お客さんもほぐれてきたことですしね」
村上「後半戦はムード歌謡を…(笑)」
安岡「いやいや!(笑) まあ、ムードのある曲をね」

♪Sweet
 最後のフェイクがなかなか。
♪Reflections
 メンバーのターンがかなり激しかった。
 黒沢さんの声が若干危なかったのですが、何とか乗りきったようです。
♪Dance If You Want It(なりきりゴスペラーズ)
 ギターの玉川さん、ベースの須藤さんと並んでメンバーも一緒にダンス。
 サビ部分ではメンバーの振りに合わせて会場も踊ります。
 そして…
 村上「Say Ho-w!」
 会場「Ho-w!」
 村上「Say Ho-w!」
 会場「Ho-w!」 ←村上、気に入ったらしい。
 村上「さあ、今度はみんなの番だぞ」
 会場「きゃーっ!」
 会場全体に普通の「Dance If〜♪」を歌わせます。
 次に高音部分(黒沢パート)を教えるわけですが、そのとき黒沢さんが歌っている横で
 リーダーが「Ho-w!」というチャメを入れていたものだから、
 観客までそれを真似して歌い出しました。
 メンバーバカウケ。リーダーはすっかり気に入った様子。
 村上「いいよいいよ。“Ho-w!”は適当に歌ってくれ(笑)」
 しかし若干問題あり? 黒沢さんが笑っています。
 村上「“Ho-w!”に気を取られるな!(笑)」
 観客もすっかり“Ho-w!”がお気に入り。
 次に追いかける「If You Want It♪」(村上・北山パート)を教えたのですが…
 村上「おーい!“Ho-w!”を気にして歌のところを疎かにするな!(笑)」
 さらにそれを追いかける部分の入ったパートに分けました。
 “Ho-w!”は他のメンバーもすっかり気に入った様子で、
 中でも酒井さんがノリにノッていました。
 村上「もう“Ho-w!”だけ歌ってもいいや!(笑)」
 この試み(?)、もちろん和歌山が初めてだったそうで。
 異様な盛り上がりの中、なりきりゴスペラーズが終了しました。
♪シークレット
 前からの流れがあるので、盛り上がらなきゃしょうがない!
 会場全体ノリノリです。
 村上「まだ行けるかー!」
 会場「いえーい!」
 次の曲に雪崩れ込め!
♪FRENZY
 ここで盛り上がらないでどこで盛り上がる、というぐらいに大盛り上がり。
 熱い。暑い。
♪Real tight
 三人で吼えている間奏部分が圧巻。

村上「ムード歌謡を聴いていただきました(笑)」
安岡「ムード歌謡というかムードロックって感じでしたね(笑)」
会場笑。
「初めての土地というのは、どんな反応が返ってくるだろうかといつも思う」
とリーダー。
村上「どうだった?」
会場「よかったー!」
村上「ホントどうだった? 何度聴いても男は心配で(笑)」
会場「よかったー!」
ついでに「カッコイイー!」という声も飛びました。

村上「なりきりでは初めての試みというか、最初で最後の盛り上がりもあって(笑)」
「Ho-w!」のことですね。
村上「いや、他の会場でやるかどうかわかりません。やるかもしれません。
   でも間違いなくこの会場が最初です(笑)」
このなりきりゴスペラーズの曲、「Dance If You Want It」は久保田利伸さんの曲。
「僕らが歌ったことをきっかけであたらしい音楽を知ったという人も、
 昔からそのアーティストのファンだったという人も一緒に
 楽しんでくれているのがいい」というのは酒井さん。
酒井「僕たちの歌に対して、変わらない熱さを返してもらえるのは
   本当に嬉しいことです」
安岡「僕たちをあたたかく迎えてくれる。探していたのは、きっとこの街です」

♪星屑の街
 横須賀でも同じ言葉を聴いたはずなのですが、導入部分と重なる安岡さんの
 「この街に呼んでくれて、どうもありがとう」を聴くとぐっときます。
♪街角-on the corner-
 北山さんの声はやはり完全ではないのかな?と思いつつ。
 黒沢さんも喉を抑えていましたが、ともに最後まで声はきちんと出ていました。

メンバー全員頭を下げます。会場拍手。
そしてバンドメンバーにも拍手。
もう一度メンバーは頭を下げ、舞台袖に引き上げていきました。
北山さんの投げキッスはお約束。黄色い悲鳴が上がっていました。
もちろんこれで終わりません。アンコール!
曲目を知っている方でしょう、座ってしまった方も若干いたのですが、
周囲が座らないのでまた立ちあがっていたようです。
拍手を続けているとメンバーが再登場。

♪ひとり
 声の響きがかなりよかったです。ハーモニーも最高。

「アンコールありがとう!」
バンドメンバーも再登場。
村上「もし今日のコンサートがよかったと思ったら、明日職場で“よかったのよ”と
   言って同僚にMDを渡してください。
   好きな曲順に並べて。
   “でもコンサートがいいのよ”って言ってください(笑)
   僕たちは目の前にいる人に歌って反応をもらうのがいちばん嬉しいんです。
   なので明日職場でMDを(笑)」
北山「(会場から「北山さーん!」の声) はい。(素で返事する。会場笑)
   今日はひどい顔ですみません。日焼け止めに失敗しました。
   紫外線が予想外に強くなっています。
   日焼け対策には充分注意してください。
   今日は楽しかったです」
酒井「昨日温泉でお楽しみ抽選券というものをいただきまして。
   これを僕が持っていてもしょうがないので会場の皆さんに差し上げます」
と言ってステージ上から投げる。
ひらひら〜っとなびいてそれはステージ上にぽとり(笑)
「手渡ししろよ(笑)」とリーダー。
酒井「じゃあ地元の方に…」
と、手を出した人のところに上から落としたのですが、
また靡いて客席とステージの間の狭い隙間に落ち込んでしまいました。
安岡「実は僕も温泉で券をもらいまして。僕も差し上げます」
と、こちらは手渡し。
そこでリーダーが「ホントに行けよ!」
安岡「それ、半額券ですから」
「券の裏に“一緒に行こうね♪”って書いて人に渡したりして」と
なぜかミョーにメンバーが盛り上がっていました。
安岡「おみくじに“有名になる”って書いてたといいましたが、
   他に“三つの願いがかなう”って書いてました。
   三つというと、時間には【過去】と【現在】と【未来】があるじゃないですか。
   【過去】と【現在】は皆さんと出会えて、ここまで充分満足して来られました。
   最後の一つは皆さんと一緒に叶えたいと思います」
黒沢「温泉に行けなかったんで、僕は今日一人で和歌山城に行ってきたんですよ。
   でもあそこ、やっぱり階段があるんですね。(会場笑)
   “腿痛てえー!”って思いながら上ったんですが、
   いちばん上まで行って見下ろすと“絶景かな”(殿様風に)みたいな(笑)
   みなさん、今日の和歌山ライブがもしよかったと思ってくれたら、
   明日は職場でMDを(笑)
   この会場まで足を運んでくれた愛しいあなたに、この歌を贈ります…」

♪永遠に
 横須賀のときはマイクなし状態があまりなかったのですが、
 今回は最後の部分が丸々マイクオフ。
 これにはびっくりしました。
 喉を気にしつつも黒沢さんの声は最後まで途切れず。
 まさに“号泣”の曲でした。

会場はもちろんスタンディングオベーション。
頭を下げるメンバーに惜しみない拍手が送られました。
バンドメンバーも前に出てきて、全員で手をつなぎます。
キーボードの佐々木真里さんが「ずずず…」と言いながら出てきたのが
前列のお客さんにウケたので、隣にいた黒沢さんまで一緒になって
「ずず…ずずず…」と言っていました。
「今日の発声は俺で」とリーダー。
「みんなの想像通りだと思うけど…Ho-w!サンキュー!」
最後まで「Ho-w!」が好きなリーダーでした。
みんなで握手や抱擁を交わし
(その間に北山さんが音叉を客席に投げ入れました)舞台奥の中央へ。
このとき黒沢さんがやたら投げキッスを飛ばしていました。
(そんなキャラだったっけ?)
左右から幕が降りてきて、一同礼。
終了…と思いきや半開きのままで一時停止。もちろん演出ですが。
笑顔で手を振るメンバーたちの前に幕が降り、
ゴスペラーズツアー和歌山初上陸公演が終了となりました。

 

Special Thanks to ayさん、アポロさん 
  
超Special Thanks to 安岡優氏(笑)

 

 

 

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