〜ライブレポート〜
<ゴスペラーズ坂ツアー06〜07“セルゲイ”> 2007年01月27日 和歌山県民文化会館
<!--不健全なトークにつきましては一部割愛させていただいています…。-->
ステージ上には厳かな雰囲気の門が用意されています。
開演前の場内にはクラシック音楽。
やがてその音が消え、BGMとともに外国語でのMCが流れ始めます。
そして門の向こう側に一人ずつ、メンバーが現れます。
全員揃った後に門を開け、ゴスペラーズが登場。
♪Let it go
グリーンの衣装に身を包んだメンバーたち。
バックバンドの皆さんが全員サングラスだったのが少々怖かったのですが
気にしないことにしておきましょう。
軽い振りもついていましたが、特に煽ったりもしなかったので客席は案外大人しい感じでした。
北山さんの高音がいい感じで響いていました。
♪Love has the power
「power!」のところで握りこぶしを作る振りだけは客席もやっていました。
ただ、手拍子で乗るようなタイプの曲でないため、観客は少々戸惑い気味だったかも?
「13年目の歌声をお届けします!」
と、途中でメンバーを代表して黒沢さんからご挨拶。拍手を浴びていました。
黒沢「年男、頑張ります。黒沢薫です」
村上「俺も年男です。イノシシ太郎です。じゃねーや(笑)、村上てつやです」
…などというシャレもありつつ自己紹介。
「どれだけ月日が流れても僕が最年少です」という安岡さんの挨拶に会場笑。
和歌山県では02年ぶり、この会場では03年ぶりのコンサートです。
安岡「三年前ですかね、和歌山に来させていただいたとき(号泣ツアー)に、
紀三井寺でおみくじを引きまして。
そこに書かれてたのは『旅をしなさい』ってことだったんですよ。
そのときの大吉のおみくじ、僕、今でも大事に持ってます」
会場から感嘆の声。
酒井「安岡はそういうところありますよ。義理堅いですね」
村上「義理堅いっていうかさ、きっちりしてるね。
正月の矢とかもさ、毎年買って(前年のものを神社に)ちゃんと返してるんでしょ?」
安岡「まあね(笑)」
村上「楽屋でも準備早いしね。この中では安岡と黒沢がいちばん早いんだよ」
黒沢「そうだね」
酒井さん、髪をいじって準備をする真似。
北山「そう、着替えとかもなんとなく五人で牽制しあってたりするんだけど、
ちょっとトイレとか行って寄り道して帰ってくると、もう二人ぐらい着替えて
準備万端だったりするんですよ。
そうやってフライングされるとさ、すっげー悔しいんだよね(笑)」
こんなところにもメンバー間の競争意識があるのですね。
そういう話をしている間にDJバリ“K”〜んさんを残してバンドメンバーは退場。
「DJバリ“K”〜ん!」
会場拍手。
バリ“K”〜んさんは、ゴスペラーズがデビューした頃から一緒に仕事をしている仲です。
北山「その頃って僕らまだ学生じゃないですか。
そんなときにバリ“K”〜んが、180センチの身長で」
安岡「あのアフロで(笑)」
北山「一緒にいてくれるというのは心強かったです」
用心棒扱い??
彼とは過去にも一緒に和歌山を訪れたことがあり、黒潮温泉のところでイベントを…という
話をすると、観客から「おーっ」という声が上がります。
折角来たんだから、とメンバーも温泉に入浴。
安岡「バリ“K”〜んがあの頭で温泉に入るとすごいですよ」
北山「打たせ湯に打たれるバリ“K”〜んとか(笑)」
会場笑。
村上「それでその頃、まだデビューしてそんなに経ってない頃のコブクロが、
今は凄くなってますけどね、紅白に出たりして、その彼らが
『どこか人の集まる場所でライブやろう』っつって、ゴスペラーズが黒潮温泉に
いるらしいというのを聴いて『人が集まるんじゃないか』って来てたらしいのね」
へーっ、と歓声。
安岡「黒田くんとか(背が高いから)こんなですね」
安岡、頭の上に腕を伸ばして手をパクパクさせる真似。
腕人形状態といいますか、キリン状態といいますか。
黒沢「そうそう」
他のメンバーも一緒になってやっています。
村上「だからね、挨拶されると…」
安岡@黒田役「あ、村上さん、おはようございます」
腕を頭の上に伸ばしたままぺこり。
頭の上から挨拶されているイメージでしょうか。会場笑。
村上「いいかげん慣れてくださいって言われるよね(笑)」
安岡「本人の前でもやりますからね(笑)」
村上「そんなコブクロの思い出の殆どはバリ“K”〜んの記憶でした(笑)」
まあ、和歌山にそんな個性的な人はいませんしね…。
北山「その頃はいろんなところで歌っていましたね」
安岡「当時は僕らみたいなスタイルの歌手ってめずらしかったんで、
『どんなグループなんですか?』って聴かれたらとにかくどこでも歌う」
北山「雑誌のインタビューとか、放送されないようなところでも、そこで歌うのは
何なので『じゃあちょっと廊下に出てもらえませんか』とか言って…」
酒井「(腕人形状態で)表に出ろや!」
場内笑。
北山「そういうのじゃないけど(笑)」
村上「なんか、変な腹話術みたいだな(笑)」
北山「そうやって、いろんなところで歌って、それでもわかってもらえなかったことも
あったけど(笑)ちょっとずつ認めてもらった感じですね」
そのころのことを思い出して、ということで、ステージに置かれたベンチに
黒沢、北山が座り、周りに他のメンバーが集まります。
♪Street Corner Symphony
CDではインタールード的に収録されているので、全編通じて聴くのは初めてという人が
殆どだったのではないでしょうか。
低音から突然高音リードに入り、すぐに低音に戻る北山さんの器用さに脱帽。
♪Something in my soul
なんとも懐かしい…。
両手をくるくる回転させるダンスがついていました。
♪Get me on
DJバリ“K”〜んさん大活躍。
今回は酒井さんのヒューマン・ビート・ボックスはなく、バリ“K”〜んさんの
ターンテーブル捌きを堪能。
♪パスワード
五人が五人とも熱い。
特にリードもフェイクもやっている村上・黒沢両氏の熱さが印象的。
ブレイク前の曲だからなのか和歌山だからなのか、意外に「LOVEU」のダンスを
一緒にやっている人が少なかった気がしました。
村上「和歌山といえば、二年前だっけ、別の街にも行ったよね」
安岡「あ、弁慶がいっぱいの、田辺ですね」
村上「田辺から来た人!」
若干手が挙がっていました。
このとき、リーダーはいろいろ遊んできたのだそうです。
村上「崎の湯ってところあるんだけど、そこが凄い!」
※筆者注:崎の湯は田辺ではなく、隣町の白浜町です。
このとき、リーダーはいろいろ遊んできたのだそうです。
村上「ここは凄いですよ。○○天皇が××年に入ったっていう…」
とってもマニアックな方向に走っています。(マニアックすぎて覚えていません)
黒沢「約1000年前ですな」
とってもわかりやすいです。
ここは海に突き出した露天風呂ということで有名らしいです。
村上「ここは凄いですよ。
結構ね、観光ガイドとかに載っていて、行ってみたら大したことないっていう
名所が多いんですけど」
安岡「名物に美味いものなし、みたいな感じですね」
村上「ここは違いましたよ。
ちょうど風があって、海から波とかバーっ!と来て、寒いのなんのって!(笑)」
会場爆笑。
酒井「そうそう、そうだった」
安岡「一緒に行ったんだ?」
酒井「うん」
村上「確か五月だったんだけどね。あのときは寒くてねえ(笑)
でも凄かったです」
結構気に入ってくれた様子でした。
※筆者注:G10紀南文化会館(田辺)は03月でした。05月にあったのは号泣和歌山。
酒井「でね、風呂入ってて、ふと見たら傍におっきな建物があって、その屋上に展望台が
あったんですよ。
お金入れたら双眼鏡が使えるっていう、あんな感じの。
ってことは…あらら、マルミーエ!?(笑)」
場内爆笑。
安岡「えっ、それ、女性とか嫌じゃないんですかね?」
酒井「あ、女性用は反対側だから。展望台側が男性用で。
でも(展望台が)斜め上だからあんまり…ねえ」
黒沢「そうだね」
<話が盛り上がっているところですが、未成年にはあまり
聴かせられない話題が続くため、割愛させていただきます…>
村上「もう一個ね、凄かったのが(略)神社!」
※この神社そのものが青少年の健全育成上あまりよろしくないため、名称を伏せさせて
いただきます。ご了承ください。
この名前を聴いた瞬間、最前列中央の女性大笑い。
村上「そこ、ウケ過ぎ!(笑)」
<内容割愛>
最前列激笑い中。
村上「いや、ウケ過ぎ!」
<やっぱり割愛>
最前列笑い止まらず。
村上「だからウケ過ぎだっつってんだろっ!」
安岡「笑い過ぎ笑い過ぎ!(笑)」
最後にはメンバー五人揃って総ツッコミ。
さらにはリーダー、マイクオフのままひとこと。
「アンタがしゃべるか!?」
会場大爆笑でした。
<内容は相変わらずお伝えできません…>
リーダーの「全国の如何わしい土産物を集めている」という告白にメンバー大喜び。
安岡「えっ! リーダーの家に行ったら、そういうのいっぱいあるんですか?」
村上「うん」
酒井「ガラスケースとかに入れて?(笑) 秘宝館だ!」
安岡「村上秘宝館!?(笑)」
会場爆笑。
北山「今度行くよ!」(←挙手)
安岡「俺も行くよ!」
村上「今度見せてやるよ!
えー、白浜町の(略)神社、皆さんも絶対行ってください!」
会場、ごく一部だけ拍手。
村上「絶対に行ってください!」(←しつこい)
会場、拍手微妙。
村上「えー、会場がしらーっとしてきましたが(笑)」
黒沢「…歌行きましょうか?」
村上「黒沢…(笑)」
黒沢「はい、歌行きましょうね」
こうして、不健全な話題は無理やり幕を降ろされたのでした…。
♪Platinum Kiss
↑ああいう話題の後に歌う曲ではないような…。
いや、歌そのものは最高によかったです。
一音目から強烈にインパクトがあるあたり、黒沢さんの声の特徴がうまく生かされて
リードボーカルが配置されている気がしました。
村上・黒沢の声が重なる部分の一体感が素敵。
♪永遠に
↑ああいう話題の後に続けて歌う曲ではないような…。
しかし黒沢さんの声の伸びが素晴らしい。
キャナルコーラス、やはり聴かせます。
♪Prisoner of Love
↑ああいう話題の後にさらに続けて歌う曲ではないような…。
リーダーの声の調子も素晴らしく、会場全体が引き込まれる感がありました。
こういう曲を歌うのなら、せめてもう少しシモネタは自粛していただきたく…。
この曲を以ってメンバーは退場。場内から拍手が送られます。
その間、サポートメンバーが演奏。
特にギターの玉川さんの見せ場が多く、カッコイイ仕上がりでした。
やがて衣装を着替えたゴスメンバーが登場。
♪The Ruler
CDでは北山さんの声が前面に出ていたところが、ここでは黒沢さんの声が
目立ったのでちょっと違った雰囲気に聴こえました。
これもライブならではですね。
ラジオボイス部分で、ハンドマイクを持ってやってきたスタッフさんが
そのままステージ上にいたのが少々気になりましたが、ま、すぐに持って帰らないと
いけないから仕方なかったんでしょうね。
「いただいとくよ」な黒沢さんの身振りが決まっていました。
♪Slow Luv
2006苗場でも書きましたが、CDよりもはるかにソウルチック。
これは絶対に「CDよりも生で聴け!」という曲です。
熱さが違います。
苗場ではこういう、アレンジによって観客の受けが変わったり、今だからこそ
受ける曲を試していたのかな?という気がしますね。
そんなこんなで後半戦です。
メンバーの衣装は豹柄。
村上「前半はグリーンでしたが。
どうですか、似合ってますか?」
会場拍手。
今までに着たことのない衣装なので、メンバーは少々不安だった様子。
村上「『黒沢〜、そんな早く着替えるなよ…受けなかったらどうすんだよ』とか」
安岡「楽屋ってそういうところあるよね(笑)」
村上「ものすごく弱気な楽屋(笑)」
でもさ、こういう豹柄って案外関西では普通だったりするんだよね」
黒沢「そうか?(笑)」
村上「大阪だったら、オバチャンとかが普通に着てるよ」
安岡「ああ、衣装とかじゃなくて、普段着としてね(笑)」
村上「大阪の、俺が住んでたのは北のほうだったんだけど。万博公園の近くね。
それはいいや(笑)
ミナミとかだったらさ、店に入ったらこんな服着た人が
『ウっチの亭主がさあー!』(←オバチャンの真似)」
場内笑。たしかにそんな人、いそうです…。
でも大阪のオバチャンたちはもっと濃い豹柄を着ている、という話から。
村上「地域によって衣装の色を変えてみる?(笑)」
黒沢「地域によってはピンクの豹柄とかね(笑)
北海道とか行ったら白っぽかったり」
安岡「ホワイトタイガーだ(笑)」
酒井「じゃあ場所によってはくすんでたりするわけですか?
それは地域の差別化になっちゃうのでやめましょう!(笑)」
そんな話をしている間に、ステージにはスタンドマイクが用意されます。
村上「では、僕たちの愛の歌を何曲か聴いていただきたいと思います」
♪Simple Words
「I Love You」「愛してる」は手話での振りつき。
I Love You … 両腕を胸の前で交差させ、“YOU”(前方)を指差す
愛してる … 片方の手の甲をもう片方の手で撫でる真似をする
「可愛い」「大切」という意味にも使う手話
余談ながら、真ん中(安岡)と向かって右端(黒沢)のマイクスタンドだけが
若干低かったのが少々気になったりならなかったり…。
安岡「幾千の言葉を語るより、ひとつの言葉を言わないほうが、
より多くのことを語っているときもあります…」
♪ひとり
ここでもメンバーの声は絶好調。
オケなしでも充分に、魅せる歌声を披露してくれました。
♪ミモザ
黒沢・安岡両氏の立ち位置が入れ替わります。やはりマイクスタンドの高さの関係?
いつもの肩を揺らすダンスに腕を上下させる動きが加わっていましたが、
なんだか何かの宗教っぽく見えました…。(失礼)
歌声は素晴らしかったです。
最後のコーラス、リーダーが入る箇所を間違えたような気もしたのですが
気にしないでおきましょう。
村上「愛の歌を三曲聴いていただきました」
ということで、会場はしっとりムードです。
村上「しかしゴスペラーズ、こういう曲ばかりではありません!
熱い曲も聴きたいか!」
会場「いえーい!」
村上「男の情念を!
…今、『男の情念』って言ったときに安岡にいい動きが出ました(笑)」
リーダー、安岡さんの真似(片手をひらひら)。会場笑。
村上「男の情念を!」(←ひらひら)
安岡「リーダーのストラップに負けないようなやつを!」
場内爆笑。
※筆者注:ストラップに関しては、上記の如何わしい話題で触れられていましたので
あえて省略させていただきます。
村上「ライブで聴きたいという声の最も多かった曲です。『狂詩曲』」
♪狂詩曲
手拍子をする曲でもないため、観客は若干乗りにくそうでしたが、熱い。とにかく熱い。
玉川さんのギター、須藤さんのベースが唸ります。
黒沢・村上の掛け合いはもちろん、バックボーカルの三人の熱さも際立っていました。
♪SAYONARA
歌はもちろんのこと、バックバンドのカッコよさが目立ちました。
特にドラムの杉野さんの腕の見せ所でした。
ここで、過去の曲を振り返るコーナー。
メドレー調に進んでいきます。
♪Tonight
さすがにCD収録当時の若い声ではありませんが、その分貫禄が出たような。
♪祈りの街
最近の曲では、この高さを黒沢さんリードで歌うことはなさそう。
今のゴスペラーズからは出てこない曲ではないでしょうか。
♪Two-way Street
CDとは歌うメンバーが若干変わっていました。
村上リードと黒沢リード(もちろん、他のメンバーが下でハモっています)が
交互に出てきていました。
♪東京スヰート
前の曲の流れで突入しましたが…
村上「いつもはこんな高さじゃないっ!」(演出です。念のため)
一瞬で終了。
♪星空の5人〜we have to be a ster〜
何度聴いても不思議なアカペラですね。
“歌”というよりは“音”を奏でている感じ。
♪イントロ'95
これも一瞬で終了。
♪いろは
これもごく短い部分だけで終わってしまいました。
♪夜をぶっとばせ
ヒューマンビートボックスの酒井さんとベースの北山さんに注目が集まります。
ベースと中音、両方を使い分けている北山さんが見られて面白い。
♪Revolution(Kirk Franklinの曲)
黒沢さんが音頭を取り「適当でもいいから!」と観客に歌わせます。
ゴスペラーズも「FIVE KEYS」のライブ版で使用している部分なので
観客も歌いやすかったみたいです。
♪Mo' Beat
これも懐かしい。
途中で酒井さんが客席を煽ります。
まずはウォーミングアップということで、観客全員にハミングさせます。
酒井「次に、口を開けたままハミング!」
ゴスメンバー全員、口を開けたまま見本をやっていましたが…
ちょっと可笑しな図でした。(失礼)
酒井「ウォーミングアップも終わったところで、『なりきりゴスペラーズ』だーーーっ!」
会場拍手。
会場を03パートに分けてハモらせます。
最近のなりきりって難しいですね…。
しかし無事まとまって終了。場内拍手。
そのままの流れで
酒井「みんなも歌ってくれ!」
♪一筋の軌跡
やはり盛り上がる曲ですね。
このツアーの核と言っても過言でない曲ではないでしょうか。
それまでなかなか乗り切れていなかった観客たちも、「一つになるのさ!」は
バッチリ決まっていました。
「LaLaLaLaLaLa…」の部分ではメンバーが観客にマイクを向けます。
ゴスも歌う。会場も歌う。
最後にはギターの玉川さん、ベースの須藤さんもステージの前のほうに出てきて
お祭り騒ぎ。
大盛り上がりの中、歌が終了しました。
バンドメンバーはまだ演奏を続けています。
「ゴスペラーズでした!ありがとうございました!」
メンバー退場。
演奏を終え、バンドメンバーも退場していきました。
会場はスタンディングオベーション。
もちろんこのまま終わらせるわけにはいきません。
手拍子を続けていると、メンバー再登場。会場拍手。
♪待ちきれない
これまた懐かしい、冬らしい曲。
リーダーが前、他のメンバーが後ろで歌っています。
途中でバックボーカルメンバー、誰が始めたか“男の情念”(「狂詩曲」の直前参照)を
やり始め、場内の爆笑を誘っていました。
#多分やり出したのは北山氏ではなかったかと思います。
村上「バンドメンバーを紹介させてください!」
というわけで、ひとりひとりメンバー紹介。
ギターの玉川さんの番になり、ステージの上からピックを投げます。
毎回「客席に届かない」と評判?の玉川さんのピックですが、今回は…
ひらひらと真横に飛んで、ステージのど真ん中に落ちました。
「おいっ!」
ステージ上の全員からツッこまれる玉川さんでした。なかなかお茶目です。
♪陽のあたる坂道
ここで少しスタミナが落ちてきたか、出だしの黒沢さんの声が疲弊気味。
しかしちゃんと復活するあたりはさすがです。
特にリーダーの声との絡み部分が素晴らしい。
歌の最後、「Place in the sun♪」の部分でバンドメンバーの演奏が終了。
ステージの上部、最初にゴスメンバーが出てきた門から帰っていきます。
歌いながら見送るゴスメンバー。
ステージ上にはゴスメンバーだけが残りました。
村上「えー、告知とかさせてください。
って言っても、あたらしいCDとかじゃないんですけど。予定ないので。
予定ないとか言ったら変な感じだけど(笑)まだ作ってないんで」
安岡「他のアーティストのCDに参加したりとかね、そういうのです」
村上「まずはね、ゴスペラッツのDVDが出てます」
酒井「これが売れないと、ゴスペラッツもうないかもしれないからねえ」
村上「またそういうこと言う!
でも本当に、売れなかったら二度とないかもしれないからねえ…」
と、会場を見る二人。会場笑。
同じゴスペラッツでお世話になった桑野さんのCDにも…とリーダーが話していると、
北山さんが両手を広げて「ハリケーン」の最後の決めポーズの真似。
他のメンバーも次々に真似をし、気付いたリーダーまでしゃべりながらポーズ。会場笑。
それが終わったと思ったら、今度は北山さん、同じ「ハリケーン」の中の
「Midnightチュー・チュー・トレイン♪」の振り。
今度も他のメンバーが次々に乗り、五人で「Midnightチュー・チュー・トレイン♪」。
場内爆笑でした。
他にも、Billy Joelのトリビュートアルバムや小椋佳さんのアルバムにも参加。
酒井さんは寺尾聰さんのアルバムを紹介しようとして噛んでしまい、
酒井「どーせ俺は噛んだよ!
だけどそれでこのアルバムの質が落ちるってことはないぜ!」
と、自分にキレていました…。
黒沢さんからは、島健さんのアルバムへの参加情報。
黒沢「島健さん、紅白で僕らが歌っているときにピアノを弾いてくださっていた方です」
そう説明している後ろで北山さん、ピアノを弾く真似。
安岡「やらなくてもわかると思うけど?(笑)」
この日の北山さん、随分茶目っ気を発揮していました。
さて、いろいろと紹介をしてきましたが。
酒井「和歌山県の人はお金持ちって言いますからね」
村上「何かさ、その言い方…(笑)」
少々いやらしい言い方に聴こえ、リーダー半笑い。
酒井「じゃあ端的に言います。買って(笑)」
筆者注:実は酒井さんの言ったことは正解。
和歌山県人は貯蓄高が全国でも高いそうです。
多分、田舎過ぎてお金を使う場所がないからだと思いますが…。
最後にメンバーそれぞれからご挨拶。
村上「ステージ上でみんなに元気をいっぱいもらいました。ありがとうございました」
酒井「出血大サービス! 売り切れです。またのお越しをお待ちしています(笑)」
安岡「また聴いていただく曲を書いて持ってきます」
北山「えー、何を言おうか考えてたんですけど、半分は他の人に言われて、
もう半分は忘れました!(会場爆笑)
こうやってみんなに来てもらえるというのは幸せなことだと思います」
黒沢「皆さんにいただいた気持ちをしっかり受け取って、これからの活動で
返していきたいと思います」
話し終えたメンバーから順にステージの上部に上がっていきます。
♪星屑の街
一部、酒井さんの声がすっぽ抜けそうになったのはご愛嬌。
初心を忘れず、これからも五人で。
そんな気持ちが伝わってくるステージでした。
歌い終わると、会場からは盛大な拍手が送られます。
深々と頭を下げたメンバーは、最初出てきた門を開け、その奥に去っていきました。
ゴズペラーズ坂ツアー06−07“セルゲイ”和歌山県民文化会館公演はこんな感じです。
#↑二文字目注目。
#ファンクラブで入手したこの会場のチケットにはこう印刷されていました…。